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銀行勘定調整表の勉強‐未取立小切手と未取付小切手‐簿記2級ノート

この近年、あまり注目されていなかった「銀行勘定調整表」ですが、簿記2級の大改定を受けて、何気に油断できない論点となっています。

以下は、未取立小切手と未取付小切手についてのノートです。

どうしても憶えられない、憶えてもしっくりこない方は、参考にしてみてください。

ポイントは、「主語・銀行を付ける」と「両者は対(つい)」です。

1つ憶えたら、片方は反対

未取立小切手と未取付小切手は、漢字が似ているので、考えれば考えるほど、ごちゃごちゃしてきます。

しかし、両者を区別して覚える必要はなく、どちらか「1つ」を頭に入れたらいいです。

というのも、未取立小切手と未取付小切手は「対(つい)」なので、片方の理屈を押さえたら、もう片方はその逆、とでも考えたら事が済むからです。

未取立小切手は、銀行残高に「“加算”」です。

ならば、対の未取付小切手は、反対の銀行残高に「“減算”」と相なる次第です。

主語「銀行」を付ける

未取立小切手と未取付小切手を考える際は、「銀行」という主語を付けると、わからなくなったときの手助けになります。

未取立小切手は、「銀行が、未取立な小切手」→「銀行が、まだ取り立ててない小切手」と考えます。

未取付小切手は、「銀行が、未取付な小切手」→「銀行が、まだ取り付けていない小切手」と考えます。

このように、「銀行」という主語をつけると、「銀行が行う処理」であることが、きっちり憶えられます。

つまり、企業側である当方は「何もしなくていい=修正仕訳なし」なわけでありかつ、銀行勘定調整表上では、「銀行」側で処理する、という塩梅です。

加算か減算かの区別には

未取立小切手と未取付小切手は、文言が似ているので、本当にわからなくなります。

ですから、無理して2つを憶えるより、どちらか片方だけを憶えます。

わたしが推薦するのは、「未取立小切手」の方を憶える、です。

もう片方の「未取付小切手」の「取り付け」という言葉には、馴染みがないからです。

未取立小切手は、「銀行が、まだ取り立ててない小切手」と、日本語として意味が通じやすいので、いざというとき、考えやすいです。

未取立小切手とは、「銀行が、未取立な小切手」→「銀行が、まだ取り立ててない小切手」という塩梅で、数日もすれば、銀行が取ってきて“口座に入金される”でしょうから、ゆえに、「銀行残高に加算」と考えられる、ってな次第です。

で、残る「未取付小切手」ですが、先も言った様に、この2つは「対」なので、未取立小切手の反対くらいに憶えておいて、試験に出たときは、未取立小切手の理屈を思い出して、未取立小切手が加算なら、その反対の「減算」と考える、ってな次第です。

まとめ

未取立小切手と未取付小切手は、両者は対・コンビと、しっかり頭に入れます。

なぜかというと、小切手の処理には「未渡小切手」という、名前が良く似た厄介小切手があるからです。

「未取付と未取立がコンビ」と、コンビ対象を明確にして憶えましょう。

まとめます。

未取立小切手と未取付小切手は、主語「銀行」を付けて考え、両者は「対」なのでどっちか一方はその反対と憶える。

「未取立小切手」とは、「銀行が、まだ取り立ててない小切手」で、しばらくすれば、銀行が取り立てて口座に入金する、だから、銀行残高に加算する(加算しても支障がない)、です。
「未取付小切手」は、その逆で「銀行残高に減算」。

「銀行」側の処理ですから、企業側である当方の処理はない、つまり、「修正仕訳なし」、という塩梅です。

こう踏まえておけば、混同も少なくなるかと思います。

なお、勉強方法等は「簿記2級の独学」を…、

独学向け教材については、「簿記2級の教材レビュー」を一読ください。

危険物取扱者 乙種の合格率のわかりにくさ

端的に結論を言うと、乙種4類の合格率が「30%」台と一番低いのは、『3科目受験』だからで、対して、乙種の1類・2類・3類・5類・6類の合格率が「60%台」と殊更に高いのは、試験免除で『1科目しか受験しない』から、です。

はじめて危険物取扱者を受けようとすると人が戸惑うのは、その合格率です。

乙種の4類は「30%」前後で、他の1~6類は「60%」もあります。

参考:PDF‐危険物取扱者の合格率一覧

当該数字を受けて、(じゃあ、合格率が低くて難しそうな4類は避けて、合格率の高い他の類を受ければいいじゃん)とは、ならないのであります。

試験の一部免除

乙種4類(乙4)の合格率が低いのは、大半の受験生が、「物化」と「法令」と「性消」の3科目・合計「35問」の試験を受けるからです。

対して、乙種の他の類が高いのは、本試験が「性消」のみで「10問」しかないため、合格率が跳ね上がっている、といった寸法です。

危険物取扱者試験には、「試験の一部免除」があり、危険物取扱者の乙種免状のどれか1つでもあると、「物化」と「法令」が免除されるのです。

乙種の1~6類の受験生は、大半が乙4を取得済みであり、当該乙4による一部免除を受けて、“格段に少ないボリューム”の本試験を受けている、という寸法です。

「試験免除」の有無が、「60%」という高い合格率の背景(からくり)です。

こんな次第で、「乙4→低い合格率=難しい」「1~6類→高合格率=カンタン」ではないので、注意が必要です。

おまけ:なぜ、乙4から

はじめて危険物取扱者試験を受けようと思う人が、最初に抱く疑問は、「なぜ乙4からなのか?」という疑問です。

乙種を受験する場合、ほとんどの受験生は「4類」の可燃性液体を受けます。

理由はカンタンで、「乙4が一番需要がある」からで、もっと言うと、「危険物取扱者の乙種で求人があるのは乙4くらい」だからです。

乙4は平均「700件」の求人があるのに対して、他の類は「0~1件」しかありません。

言ってしまうと、「危険物取扱者とは、乙種4類」ってな次第です。

参考:ハローワーク資格別求人数データ

こうした実需を踏まえ、市販されている教材のほとんどは「乙種4類」で、1~6類の教材は格段に少ないのが実情です。

需要から、そして、勉強環境から、まずは「乙4」の受験、と相なる次第です。

ま、こんな次第で、大半の人は「乙4」から受ける→危険物取扱者の免状なし→試験の一部免除受けられない→フル受験→ボリューム多し→低い合格率、といった次第です。

なお、1~6類の教材は、「乙4による試験免除」を前提にしたものがほとんどで、それぞれの類の「性消」だけを編んだものになっています。

参考:乙1~6類のテキスト・問題集

消防設備士 乙種7類(乙7)、合格してました。

第2種電気工事士と消防設備士の甲種4類の免状で、試験免除をふんだんに享受しても受験です。

恒例のアレです。

合格発表の日なので、さっそく、公式で確認します。

緊張のひと時です。いつもどきどきしますわ。

どきどきは続きます。手元には、押入れに投げ入れていた受験票を用意しています。

…無事、自分の受験番号を確認、ってな次第です。

法令の足切りを免れて

法令が少し怖かったのですが、無事合格です。

試験免除で、わずか「10問」だけの本試験でしたが、消防設備士には、試験科目ごとに足切り制度があるので、気は休まりませんでした。

ま、結果は、穏当に合格で一安心です。

試験結果通知書も

なお、家に帰ると、試験結果通知書が届いておりました。

さっそく開けて、得点状況を確認します。

規格が100%、法令が75%でした。

テキストしか使っていなかったので、多少、不安はありましたが、杞憂でした。

やっとこれで、消防設備士の受験も一区切りがつきました。