有価証券の勘定科目と表示科目は、合計で7つもあり、とても一時に憶えられない。5つ以上はたくさんである。表示科目のほうは後回しにして、まずは、勘定科目の4つの完全制覇を目指す。
有価証券は、簿記2級の屈指の論点です。
一口で言えば、『出題者が出しやすい』からで、資料上の有価証券の数と種類を、ちょっと増やすだけで、たちまち落伍者続出という、出題者歓喜・ハハハハハハ(受験生泣かせ・ヒイイイイイ)な論点のためです。
で、有価証券の攻略ですが、まず、「表示科目」については、後回しにします。
有価証券が受験生泣かせなのは、「勘定科目」と「表示科目」の2系統の論点があり、それぞれが絶妙に違っているためです。
頭が痛くなりますが、有価証券の勘定科目は保有目的ごとに分けられており…、
売買目的有価証券
満期保有目的債券
子会社株式・関“連”会社株式
その他有価証券
…の4つに分類されます。
で、有価証券の表示科目は…、
有価証券
関“係”会社株式
投資有価証券
…の3つです。
…読んでいて、わからなくなってきているでしょ?
実はわたしも、テキストで確認しながらの記述となっています。
先述した「表示科目」の後回しとは、「勘定科目」の使い分けがしっくり頭に入っていないのに、「表示科目」までを無理に押えようとすると、必ず、両者の混同が生じてしまうからです。
その他有価証券で仕訳を切らないといけないのに、投資有価証券で切っていたりします。
表示科目で仕訳を切っていたり、その逆もあったりで、物凄くわからなくなってきます。
でも、それは、ごく普通の反応で、時間を追うごとに、わからなくなってくるんです。
「5つ以上はたくさん」です。
勘定科目の4つに、表示科目の3つで、計7つのものを、一時に習得しようとするのは、無理です。
人は、5つ以上のものは、すぐに把握できません。だから、手足の指は5つなのです。
んなもんで、まずは、おおもとの「勘定科目」の4つの使い分けが頭に入るまでは、「表示科目」のほうは、『おまけ』程度に押えて、後回しにするといった次第です。
問題演習の際、有価証券の処理のみならず、表示まで問われていたら、無理をせず、テキストを見ながら解答しましょう。
無理は、誤答の元です。
「有価証券の表示」は、第3問での超頻出論点なので、押えておきたい気持ちは良くわかります。
しかし、なぜ、有価証券の処理と表示が、頻出なのか考えてみてください。
受験生の多くが、有価証券の論点を、しっかりと整理ができておらず、ぽろぽろ失点するから、出題者は微笑しながら出題を続けている、といった次第です。
ホント、無理に憶えようとすると、ごちゃごちゃになってきて、後々、面倒なだけです。
まず、有価証券の4つの分類(勘定科目)を、完全に頭に入れること、です。
なお、4つの勘定科目が頭に根付いていたら、「表示」はすごくカンタンになります。
勘定科目あっての表示科目なので、まず、前者の完全制覇からです。
2016年9月14日 11:35 AM
★みんなとシェアする
結論から言うと、タイトルのママですが、資格試験を受けるなら、「ゼッタイに「過去問」を甘く見てはいけな...続きを見る