独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

「禁水」「火気注意」「火気厳禁」の類別対策‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の法令

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

「禁水」「火気注意」「火気厳禁」といった注意事項の掲示板の対策。独学者向け。どの類が該当するかが出題されるが、あまり試験には出ないので、他の頻出論点が済んでない人はパス。が、一通り、勉強を終えた人や手を付けておくとよい。また、4類以外を受験する予定の人も、見ておくとよい。

結論から言うと、「禁水」「火気注意」「火気厳禁」の類別対策は、後回しの後回しで、一通り勉強の終わった方が、“押さえ”くらいにやってください。

本腰を入れる必要はありません。

ぶっちゃけ、そう試験に出ないからで、ここに一生懸命になるくらいなら、試験の主要な語呂を憶えた方がよいでしょう。

参考:乙4の主要な語呂合わせのまとめ

ざっくり終わった方は、以下の雑文で、「禁水」「火気注意」「火気厳禁」の類別対策を攻略してみてください。

攻略のコツは、「わかりやすいところから手を付ける」です。

禁水

一番わかりやすいのは、「禁水」です。第3類の禁水性物質が、この掲示板に該当します。

反対にいえば、第3類の禁水性物質のために、「禁水」という掲示板が作られた、といった寸法です。

加えて、第1類の酸化性固体のうち、「アルカリ金属の過酸化物」が、「禁水」に該当します。

本試験の定番問題としては、「禁水の掲示板がある製造所等は、第3類だけを取り扱っている」といった体の問題です。

答えは「×」です。

先述したように、第3類の禁水性物質のみならず、第1類の1部も、「禁水」に該当するからです。

試験対策としては、乙4だけの人は、「禁水には、3類の禁水性物質と1類“1部”」と憶えておけばいいです。

わざわざ「1類のアルカリ金属の過酸化物」までは、憶えなくていいです。

本試験では、これ以上、突っ込んだ出題はないからで、たとえば、「禁水の掲示板が揚げられた倉庫には、3類と、1類の塩素酸塩類が保管されている」というような、深く突っ込んだ問題は出ないはずです。

ちなみに、答えは「×」です。塩素酸塩類は禁水ではありません。禁水は、過酸化ナトリウムなどの「アルカリ金属の過酸化物」だけです。

乙4の試験で、1類の性消が具体的に問われることはないはずです。んなもんで、1類と3類の1部が禁水、くらいに憶えておけばいいでしょう。

本試験で練習

本試験の問題で、演習してみましょう。

先ほどの例題「禁水の掲示板がある製造所等は、第3類だけを取り扱っている」ですが、ご存知のとおり「×」でした。

1類の1部も、「禁水」だからでした。

しかし、当該設問には、もう1つ、明白な間違いがあります。

それは、第3類だけ、というところです。

思い出してください。

第3類には、「自然発火性物質」があったはずです。当該自然発火性物質は、禁水ではありません。

ですから、「第3類だけ」とか「第3類のみ」とか「第3類を」という文言では、自然発火性物質も含んでいることになります。

「第3類の禁水性物質」のみが「禁水」となります。

このような「3類だけ」という茫漠とした表現にも、注意してください。

まとめます。

第3類には、「自然発火性物質」と「禁水性物質」の2つがあります。

「第3類を保管した倉庫には、禁水の掲示板を挙げなくてはいけない」とあれば、「×」です。

「第3類のうち禁水性物質が保管されている倉庫には、禁水の掲示板を挙げなくてはいけない」であれば、「○」です。

引っかけとしてよく出るので、丁寧に当たってください。

このあたりは、乙4でも出ますので、要注意です。

火気注意は2類のほとんど

次に攻めやすいのは、「火気注意」です。

当該「火気注意」には、「2類」のうち、「引火性固体以外」が該当します。

…小難しそうですが、そうではありません。

4類は何だったでしょう?

そう、4類は「引火性液体」でした。

当該「引火性固体」は、「引火性液体」の加工品くらいに考えておいてください。

「引火性固体」は以下のようなものです。

「固形アルコール」は、4類のメタノール・エタノールを、凝固剤で固めたものです。

「ゴムのり」は、4類のベンゼン等を、生ゴムと混ぜたものです。

「ラッカーパテ」も、4類のトルエンが使われています。

こんな次第で、「引火性固体」は、一皮向けば「引火性液体」なので危ない、んなもんで、「火気注意」の取り扱いではダメ、といった寸法です。

だから、「火気注意」は、「2類のうち引火性固体を“除いた”もの」と相なる次第です。

「引火性固体」は、次に述べる「火気厳禁」扱いです。

火気厳禁

まず、4類は、すべて「火気厳禁」です。これはすぐ憶えられます。

そして、5類の「自己反応性物質」も、すべて「火気厳禁」です。

こう考えてください。

5類には、みなさんお馴染みの「TNT火薬」の原料「トリニトロトルエン」や、ロケット燃料であるヒドラジンの誘導体などがあり、火気が超絶危険です。

5類は、4類に負けずに劣らず危険、だから、「火気厳禁」と憶えます。

そして、先ほど見た、2類の「引火性固体」が、「火気厳禁」です。

で、3類のうち、黄りんなどの「自然発火性物質」と、アルキルアルミニウムなどが「火気厳禁」となります。

まとめ

以上、「禁水」「火気注意」「火気厳禁」の類別でした。

一番最初に述べたように、当該論点は、そう試験には出ません。

出るにしても、他の問題の方が点を取りやすいので、いっそのこと、捨て問にしても構いません。

『心の軍師』に、『通勤・通学時に消化ですな』と、助言してもらってください。

荀彧

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

みんなとシェアする