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仮系(仮使用・仮貯蔵・仮取扱)のまとめ‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の法令

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

仮使用・仮貯蔵・仮取扱の憶え方と注意事項、暗記ポイント。危険物取扱者 乙種4類(乙4)の法令で頻出なのが「仮系(仮使用・仮貯蔵・仮取扱)」。当該論点が“狙われる理由”を最低限に述べる。出される理由は「語句が似ているので、受験生が憶え間違いをする」から。

乙4の法令では、2つの「仮系」規定があります。

1つめの「仮」は、「仮使用」です。

2つめの「仮」は、「仮貯蔵・仮取扱」です。

語句がよく似ているので、取り違いや憶え間違いをしやすいため、化石のような出題者が好んで出す論点となっています。

まずは「仮使用」のおさらい

「仮使用」のおさらいです。

一口で言うと、「仮使用」とは、「工事をしていない部分を使うための規定」です。

当該「仮使用」は、現在使用している製造所等の施設の“一部変更の工事”をする際の取り決めです。

「工事をしている部分」は、工事中なので当然使用できませんが、そうでない「工事をしていない部分」は、使ってもいいはずです。

たとえば、「A作業所」の変更工事なのに、「B作業所」まで使用禁止になると、B作業所の人たちは働けなくなって、おかずが減ってしまう不都合があります。

んなもんで…、

市町村長等に仮使用の申請をして、市町村長等の承認を受ければ、承認を受けた部分(工事と関係ない部分)については、完成検査の前に、仮に使用できる』という塩梅です。

暗記ポイントは、「仮使用は、市町村長で、承認」です。

仮貯蔵・仮取扱のおさらい

次は、「仮貯蔵・仮取扱」のおさらいです。

まず規定から。

仮貯蔵・仮取扱とは、「所轄消防長または消防署長の承認を受ければ、指定数量以上の危険物を、10日以内に限り、仮に貯蔵し、仮に取り扱える」といった次第です。

当該「仮貯蔵・仮取扱」のポイントは、本式の「許可前」の話というところです。

こう考えると、わかりやすいかもしれません。

本来なら、製造所等は市町村長等の「許可」が下りないと、指定数量以上の危険物を、貯蔵・取扱できないはずです。

しかし、何らかの形で「許可」が遅れることもあります。

事業者側は、工事も完了し、物資も人もそろい、「やる気」満々なのに、行政の「許可」が遅れると、たまったものじゃありません。

しかし、厳密に法を適用すると、ギスギスしちゃうので、「10日以内だが」「所轄消防長または消防署長」の「承認」があれば、仮の貯蔵・取扱をできるようにする、ってな次第です。

(上記の「考え方」は、わたしの憶測であり、“実情”や“本来の趣旨”ではない可能性が高いです。あくまで、試験用の「考え方」なので、公言しないでください。恥をかきます。)

試験の暗記ポイントは、「仮貯蔵・仮取扱」、「10日以内」「所轄消防長または消防署長」の「承認」です。

試験対策1‐「仮」は「承認」

まず、「仮」は「承認」です。

試験では、仮使用や仮貯蔵・仮取扱には「許可」や「認可」があれば可能、ってな問題が出ます。

繰り返しますが、「仮」系は「承認」と憶えましょう。

憶え方としては、ひらがなにして「かりけいはしょうにん」→「かりしょう」…、

んで、出題者の立場に立って、「(受験生を)狩りましょう」「(受験生を)刈りましょう」「(受験生から)借りましょう」などと、憶えるといいでしょう。

試験対策2‐「市町村長等」か「消防長または消防署長」か

憶え方は「1つ or 2つ」です。

「仮使用」は1つの文言です。「市町村長等」も1つの文言です。

対して、「仮貯蔵・仮取扱」は「仮貯蔵」と「仮取扱」の2つの文言から成ります。

「消防消防長または消防署長」も、「消防長」と「消防署長」の2つの文言です。

…もうおわかりですね。

「仮貯蔵・仮取扱」は2つの文言なので、2つの文言から成る「消防長または消防署長」を絡ませて覚え…、

「仮使用」は1文言なので、1文言の「市町村長等」と絡めて憶える、ってな塩梅です。

試験対策3‐「10日以内」は「仮貯蔵・仮取扱」のみ

「10日以内」という日数も正確に憶えなくてはいけません。

試験では、「市町村長等の承認を受ければ、10日以内に限り、仮使用ができる」などと出題されます。

ご存知のように、間違いです。

「10日以内」という縛りがあるのは、「仮貯蔵・仮取扱」のみです。

反対に言うと、「仮使用」には期限がない、といった次第です。

こう考えます。

「仮使用」は、先述したように、“工事とは関係ない場所の使用を認めた”ものです。

「仮使用」部分は、「工事とは関係ない」のですから、別段、期限を切る必要はない、ってな塩梅です。

対して、「仮貯蔵・仮取扱」は、「仮」とはいえ、配偶者よりも危険な危険物をアレコレするわけです。

当然『危険』なわけで、そんな『危険』を、制限なく認めさせるわけにもいかない、ってな寸法です。

このように考えると、「10日以内」の規定についても、頭に残るように思います。

まとめ

読むのが面倒な人は…、

仮使用は、市町村長で、承認

仮貯蔵・仮取扱は、10日以内、所轄消防長または消防署長の承認

…これら暗記ポイントだけ、若い男性の朝のように、ガチガチに憶えこむといいでしょう。

ただ、暗記だけだと、何気に間違うので、間違えたりわからなくなったら、先の憶え方や考え方を参考にしてみてください。

『心の軍師』に、『仮使用・市町村長・承認で、仮貯蔵・仮取扱・10日以内・消防長/消防署長・承認』と、助言してもらってください。

荀彧

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

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