第2種電気工事士(2電工)の2016年度・技能試験の候補問題‐No.2の作業ポイント。No.2は、確認表示灯の常時点灯のところが山場だが、丸暗記しておけばよい。試験中は、いちいち考えていられない。ダブルコンセントは極性だけを注意。ケアレスミスだけが怖い。
端的に結論を言うと、候補問題2は、しっかり対策をとった受験生なら、『ラッキー問題と化す問題』です。
超絶に複雑な工程もないので、文系ド素人でも、穏当に合格できます。
候補問題2の山場は、『確認表示灯(パイロットランプ:常時点灯とする)のスイッチ部分』なのですが、対策はカンタンです。
当該スイッチ部分は、『結線の仕方を丸暗記』してしまいます。
よーく考えたらできるのです。
配線の1本1本を丁寧に見て行って、常時点灯の理屈を1つ1つ追っていけば、文系ド素人でも、施工はできます。
しかし、時間に押される本試験では、いちいち「考えていられない」のです。
結線の仕方を丸暗記して、その通りに組んで行けば、考えるための時間を、見直しに割くことができ、合格する可能性はかなり上がります。
絶対に忘れないでください。
技能試験の試験時間は40分しかないので、「考える」時間など、ほとんどありません。
技能試験の本番では、ウンウン考えるのは時間の浪費でしかなく、ぶっちゃけ、落ちる前兆です。
ウンウン考えるのは、未熟の証拠くらいに考えて、スピードアップに勤めなくてはいけません。
ゆえに、本問の試験対策としては『丸暗記』一本となる、ってな塩梅です。
当該常時点灯式のスイッチ部分は、5回作れば身体が憶えます。憶えられなかったら、憶えるまでやるだけです。
本問には、固有出題であるダブルコンセントが出てきます。
当該ダブルコンセントは、2口コンセントであれば(完成品風の部品)、難儀なものではありませんが、『極性』だけは、注意してください。
基本的に、ダブルコンセントが2口コンセントタイプなら、普通にケーブルを結線するのみの作業です。
ぴょろっと伸び出るコンセントの付け方も、“普通”なので、問題ではないです。
だがしかし、だからこそ、『極性の存在』がスコーンと頭から飛んでいってしまい、「いつもの自分なら絶対にしないミス」をしかねないのです。
カンタンな作業・シンプルな施工だからこそ、念には念を入れて、作業します。
ド素人文系の最強技『指差し確認』をして、「極性、よしっ!」てな感じで、作業をすることを勧めます。
本当に、本試験では、“なにをやらかすかわからない”ので、日頃から、重大欠陥部分は、注意を払っておきましょう。
ちょっとだけ厄介なのが、当該ダブルコンセント部分が、「連用枠+コンセント×2」だったケースです。
あまりないケースですが、出てもおかしくありません。
しかし、作業は普通のコンセントの組み込み作業でしかなく、渡り線を通すだけが気になる程度で、候補問題の全13問を2回ほど解いていれば、全く問題ないかと思います。
先の2口コンセントの場合と同じで、『極性』だけを注意すればよいでしょう。
最後に蛇足を1つだけ。
何気にアレレとなるのが、「他の負荷へ」のケーブルの処置です。
青点線のところです。
「他の負荷へ」のところは、電源線の処置と同じで、「指定寸法+接続用の寸法」となるだけです。
しかし、時折、もともとが単純なだけに、「アレ?何するんだっけ?どうやってケーブル切ったっけ?皮膜は取るんだっけ?」などと、パニックに陥る可能性があります。
無用な焦りはミスの元。
1ミスが重大欠陥の元。
わたしはパニックが起きましたので、油断せず、「他の負荷へ」はどういう処置をするのかを「手順化」しておきましょう。
なお、「他の負荷へ」以外には「施工省略」もあるので、混乱しないようにしてください。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
2016年1月16日 11:58 AM
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