第2種電気工事士(2電工)の2016年度・技能試験の候補問題‐No.1の作業ポイント。No.1は、3つあるスイッチが山場。文系ド素人は、弩級に混乱するので、練習のときから、最強の技『指差し確認』をした後で、接続する。確認は推奨3回。接続する順番もあらかじめ決めておくと、格段に受かりやすくなる。
結論から言うと、候補問題NO.1はかなり落ちやすい部類の問題なので、「指差し確認最低3回」で正確に接続する、です。
文系ド素人がひっかかるのは、上記図の赤丸で囲んだ、イ・ロ・ハのスイッチです。
ここには、鬼が潜んでいます。
候補問題の1は、一目見ると、シンプルな配線でカンタンそうですが、いざやってみると、ぜんぜん違っていて、“ぞっとする”問題です。
候補問題の中でも、有数の「魔の問題」かと思います。本試験にて、当該「鬼」が潜むNo.1に当たったら、ギンギンに要注意です。
イ・ロ・ハのスイッチが凶悪なのは、「3つ」もあるからです。
スイッチが「2つ」はカンタンなんです。
しかし、これが「3つ」になると、難易度は破滅的に跳ね上がり、接続を超絶に間違えやすくなります。
器具やケーブルを1つの組み込む際は、かなり時間も押していて、(アアもうこんな時間)的に、“焦りやすく”なっていて、線がゴチャゴチャしていることも手伝って、スイッチと対応していない器具と接続するミスを犯します。
スイッチと器具との接続を間違えると、「回路間違い」となって重大欠陥を取られて、即落ちです。
また、接続を間違えてやり直すにしても、結構時間がかかるために(焦りで手が震えます)、終了時間が来てしまい、最悪「未完成提出」で、落ちることになります。
憶えておきましょう。「NO.1はイロハで死ぬ」と。
当該3つのスイッチの『接続』が、できるかどうかで、合否が分かれると思ってください。
100%間違えることなく、1度で接続できるようになっておきます。
『直す時間などない』と考えておく方が、心に隙ができないので無難です。
イロハのスイッチでミスをしないコツは、「深呼吸」をして、意識を切り替えることです。
イ・ロ・ハの各部分にケーブルを結線し、同様に、枠組みにスイッチを取り付け、後はもうスイッチと器具とを接続するだけの段階になったら、15秒ほど「深呼吸」をします。
汚れた気を吐き出すなんていうとアレですが、深呼吸を2~3回するだけで、気分は落ち着き、手の震えも収まります。
接続ミスは、直すのがとてもめんどくさくて時間を食うので、深呼吸に時間を割くのは、もったいないことではありません。
焦ったまま、気負ったまま、接続作業に入って間違えるほうが、よほどに時間の無駄です。
最終の接続で、最初に着手するのは、真ん中の3心をはさまない「イ」の引掛けシーリングの接続からです。
で、リングスリーブなりコネクタで接続する際は…、
「スイッチ“イ”」と「引掛“イ”」、ヨシッ!!
「スイッチ“イ”」と「引掛“イ”」、ヨシッ!!
「スイッチ“イ”」と「引掛“イ”」、ヨシッ!!
と、スイッチの電線と器具のそれとを、3回指でたどって線同士が対応しているのを確認してから、ギュッギュなりズッポズッポと接続作業を施します。
好みは分かれるのですが、個人的には、2番目の接続は、「施工省略」の「ハ」です。
理由は、当該ケーブルには、器具部品が何も付いていないので、混乱しにくいからです。
「スイッチ“ハ”」→「3心○色」→「省略“ハ”」、ヨシッ!
「スイッチ“ハ”」→「3心○色」→「省略“ハ”」、ヨシッ!
「スイッチ“ハ”」→「3心○色」→「省略“ハ”」、ヨシッ!
と、スイッチの電線と、中間の3心の電線と、器具のそれとを、3回指でたどって対応していること確認してから、ギュッギュなりズッポズッポと接続作業を施します。
最後の接続は、残った「ロ」ですが、好みなので好きにしてください。
「スイッチ“ロ”」→「3心○色」→「ランプ“ロ”」、ヨシッ!
「スイッチ“ロ”」→「3心○色」→「ランプ“ロ”」、ヨシッ!
「スイッチ“ロ”」→「3心○色」→「ランプ“ロ”」、ヨシッ!
と、先と同様にスイッチの電線と、中間の3心の電線と、器具のそれとを、3回指でたどって対応していること確認してから、ギュッギュなりズッポズッポと接続作業を施します。
っとこんな風に、指差し確認を3回して、接続するという次第です。
他のページでも言っているのですが、「本試験は本当に特殊な時間」で、普段なら絶対に間違わないことをやりかねない“時間”です。
だから、練習で1度も間違わなかったことを、本試験でやっちゃう可能性は『大』です。
ですから、念には念を入れて、「指差し確認を3回」し、100%確実に接続するってな寸法です。
逆を言うと、器具作りやケーブル取り、スイッチ取り付けでは混乱しないんです。普通だから。
本問で混乱するのは、『接続』とだけ憶えておけば、無用な焦りやミスは生じないと思います。
後は蛇足ながら…、
最初のうちにやるのが、「連用枠」の上下を“無視というか、存在そのものを忘れる”ミスです。
「スイッチ」は、配線図の通りに取り付けないとダメ(間違えると重大欠陥)なので、上下を確認してから取りつけ、お手本どおりになっているかどうかを確かめてください。
わたしこれやりました。枠に「上」ってあるんや、みたいな。
また、本問では、電源線に「EM-EEF」のエコケーブルを用いるのが、固有部分となっています。
エコケーブルは、皮膜が硬くて、剥ぎ取るのに手間を食いますが、練習しておけば大丈夫でしょう。
わたしは、ストリッパでちょっとずつ切れ目を入れていって、ぐらぐらしだしたら、ペンチでべりっと剥がしましたが、お使いのテキスト通りにできるようになるのが無難です。
まあ、使用済みのエコケーブルで2~3回練習しておけば、問題ではないでしょう。
そして、施工省略も、注意しておきます。
施工省略の部分(青丸のところ)は、あらかじめ「手順化」しておきます。
技能試験では、「施工省略」のほかに「他の負荷へ」という形式もあり、やることは変わらないのですが、本試験というあの緊張する時間だと、「アレ?何するんだっけ?どうやってケーブル切ったっけ?皮膜は取るんだっけ?」などと、パニックに陥る可能性があります。
個人的には、練習中にこれでパニックになったことがあります。
無用な焦りはミスの元。
1ミスが重大欠陥の元。
「施工省略」と「他の負荷へ」の場合のやることを、明白に「手順化」しておきましょう。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
2016年1月16日 11:50 AM
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