時間がないなら、技能の候補問題は、固有部分だけ練習しておく。2016年(平成28年度)の第2種電気工事士(2電工)の技能試験の候補問題のうち、NO.9~NO.13の固有部分を紹介。
2016年(平成28年度)の第2種電気工事士の技能試験の候補問題の、個々の「固有部分」を述べていきます。
時間がなくても、「ここ」さえやっておけば、何とかなるので、参考にしてみてください。
このページでは、NO.9からNO.13までの5候補問題の固有部分です。
NO.9の固有部分は「EET」のところです。
「EET」は、カンタンです。唯一、アースのとり方と施工さえ憶えておけばいいでしょう。
時間がないときは、NO.9は「EET」の練習だけしておけばいいでしょう。
NO.10の固有部分は2つあって、「ブレーカー」への施工と、「同時点滅のパイロットランプ」のところです。
まず、「ブレーカー」ですが、結線に、よくよく慣れておきましょう。
ブレーカーは、本問しかでないので、作業が手薄になりがちです。
ここは「重大欠陥」ポイントなので、正確に作業できるよう、できるとはわかっていても、練習です。練習しておかないと、本番で必ずボロが出ます。
次の「パイロットランプ」ですが、「同時点滅」の工程は、「丸暗記」です。
本試験では、考えていられる時間はないので、練習時は、組み方等々を丸暗記してしまうのがベターです。
結線の仕方を、何回も練習です。
こんな次第で、時間がないときは、NO.10は「ブレーカー」と「同時点滅」に絞って、練習しておけばいいでしょう。
NO.11の固有部分は、「ねじなし管」と「アウトレットボックス」のところです。
NO.11は、前候補問題の中で、最も「難」で、一番難しいです。受験生にとって、本問は鬼門です。
本問題は、兎にも角にも、「ねじなし管」の施工に尽きます。
というのも、「欠陥」をたくさん取られるところだからです。
「ねじなし管」の作業には、「ロックナットの取付」と「ボンド線の取付(後述)」いう重大欠陥ポイントがあります。
また、軽欠陥もあり、「ねじ切り忘れ」と「絶縁ブッシング忘れ」がチェックされます。
他の候補問題と比べて、格段に「欠陥ポイント」が増えるため、No.11は、実に神経を使うことになります。
お使いのテキストによっては、当該ボンド線を省略しているものもあります。
例年では「ボンド線」は省略されていますが、『いつ、本試験問題に再登場するか』、誰にも予想が付きません。
当該ボンド線作業はかなり手間を食うので、練習していないと、万が一、本試験で出た場合に即落ちします。
おそらく、今年の本試験でも、省略されると思います。というのも、他の候補問題と、難易度の整合が付かないからです。
難易度の点で、NO.11だけが、突出してしまうからです。
出ない公算が大ですが、「出題者が出さない」と明言していない以上、念のため、できるようになっておくべきかと思います。
まあでも、テキストで省略されていたら、「やりようがない」ので、やらなくてもいいでしょう。
「ねじなし管」の施工は、本問くらいしかないため、「練習量が不足して、特に手薄」になりがちです。
慣れないことは、絶対に手間取ります。
「ねじなし管」の施工や作業に時間を取られると、最悪「未完成」となったり、見直しができず欠陥をカバーできなかったりで、かなりヤバイです。
何度も何度も、できるまで、身体が覚えるまで、練習してください。
とりわけ、ド素人の方は、「ウォータポンププライヤ」に慣れていないため、慣れていないと、もの凄く時間がかかります。
試験は、「時間不足」でも落ちます。本問は、徹底に徹底して、練習です。
本問は、「ねじなし管」のみならず、「アウトレットボックス」の作業があるため、さらにめんどくさくなります。
アウトレットボックス内での結線も、何気に手間取ります。
使用済みのケーブルを3本と、IV線も同数用意して、スムーズにつなぐ練習をしておきましょう。
こんな次第で、時間がないときは、NO.11は「ねじなし管」と「アウトレットボックス」に絞って、練習しておけばいいでしょう。
ま、本問は最難関なので、通しで練習しておくことを推奨します。
NO.12の固有部分は「PF管」と「アウトレットボックス」のところです。
「PF管」と「アウトレットボックス」は、練習しておかないと、うまくできません。
とりわけ、ド素人の方は、「ウォータポンププライヤ」に慣れていないために、PF管の取り付けで、かなり“もたもた”します。
何度も何度も、練習しておきます。
ま、PF管は、NO.11のねじなし管と比べると、楽なのが救いです。
というのも、PF管の施工には、1箇所しか欠陥ポイントがないためです。しかも、「軽欠陥」なので、神経を過度に使う必要がありません。
「アウトレットボックス」があるため、作業に手間取りますが、PF管自体の作業は「難」ではありません。
また、NO.11同様に、アウトレットボックス内での結線は、何気に手間取ります。
使用済みのケーブルとIV線を用意して、結線の練習をしてきましょう。
こんな次第で、時間がないときは、NO.13は「PF管」と「アウトレットボックス」に絞って、練習しておけばいいでしょう。
NO.13の固有部分は「メタルラス」と「自動点滅器」のところです。
メタルラスは、候補問題のNo.6の固有部分なので、“お馴染み”となっているはずです。
何回も練習しておきます。
ところで、練習を繰り返したので、バインド線がなくなってきた場合ですが、追加購入もできます。
参考:電気工事士 バインド線
次に、「A」の「自動点滅器」ですが、「端子台代用」なので、作業そのものはカンタンです。
しかし、結線の仕方が、かなり独特なので、何度も練習しておかないと、本試験でもたつきます。
お馴染みメタルラスと、お馴染み端子台の問題ですが、油断すると痛い目に遭うので、しっかり練習です。
こんな次第で、時間がないときは、NO.13は「メタルラス」と「端子台」、練習しておけばいいでしょう。
2016年11月6日 10:06 PM
★みんなとシェアする
以下の記事は、初めて第2種電気工事士を受験する新規受験組の人には意味のない内容です。読み飛ばしてくだ...続きを見る
平成29年度(2017年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題13」の独学者向けポイントを見...続きを見る
平成29年度(2017年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題12」の独学者向けポイントを見...続きを見る