独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

2016年度・2電工技能試験・候補問題‐No.12の攻略ポイント(文系ド素人向け)‐PF管の取扱い、特に、ウォーターポンププライヤに習熟する

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

第2種電気工事士(2電工)の2016年度・技能試験の候補問題‐No.12の作業ポイント。No.12は、PF管の作業が最大の山。ウォーターポンププライヤの使い方ともども、練習して慣れておく。単独のIV線利用にも、慣れておく。渡り線はおおむね一番長い「黒」から取るが、問題の指定に従う。要チェックである。

候補問題の12番は、文系ド素人にとっては、やや難しい問題です。

難しさの元凶は「PF管」で、本問しかない固有部分のため、他の問題の練習が効きません。

文系ド素人は、後述するように、PF管を正しく取り付けられるように、練習しましょう。

そして、同時に、使用頻度の少ない工具のウォーターポンププライヤに慣れましょう。

本問は、これらを練習しておかないと、絶対に本試験で作業できません。

徹底して、PF管の取り付け方と、ウォーターポンププライヤの使用に、慣れておきましょう。

まあ、ねじなし管(E 19)に比べたら、PF管は遥かに「作業数が少ない」ので、本問に当たったら、胸を撫で下ろしてもいいです。

逆に言うと、本問は、PF管という難敵はいますが、それ以外は、“どうとでもなる”ものばかりなので、練習さえしておけば、合格一直線のラッキー問題と化します。

PF管攻略

PF管で文系ド素人が間違うところは、以下の2つです。

まず、「ロックナット」の向きの間違えです。

もっというなら、「ロックナットには向きがある」ことを、文系ド素人は全く覚えていない、という次第です。

テキストにあるように、ロックナットの「つばのある方」をボックスに向けて取り付けなければいけません。

ここを間違うと軽欠陥ですので、注意です。

次に、ロックナットの締め忘れです。

単にロックナットを手でくるくる回しただけでは、きちんと締められていません。

①ロックナットを、②ウォーターポンププライヤで押さえて、③ボックスコネクタを手で回す、という寸法です。

以下、文系ド素人へのアドバイスです。

1:馬鹿みたいに力を入れない。

力を入れて作業をするとロックナットの角が「なめられて」ぐちゃぐちゃになり、「部品損壊」を取られかねません。

そんなに力は要らないので、肩から力を抜いて作業してください。

逆を言うと、「力を入れないとできない場合は、何かが間違っている」と思いましょう。

馬鹿みたいに力を入れると、わたしのように、アウトレットボックスからロックナットが取れなくなります。

2:ウォーターポンププライヤは押さえるだけ

いいですか、ウォーターポンププライヤは、ロックナットを「押さえるだけ」です。

ウォーターポンププライヤで、ロックナットを回すのではありません。

回すのはボックスコネクタの方です。回す方を間違えないでください。

ロックナットをぐいぐい回すと。ナットがバカになって、ボックスから取れなくなります。

上のミスはわたしもやってしまい、取れなくなってホント往生しました。今でも付いてます。

今後の練習にけっこうな支障が発生します。

テキストの手順を今一度確認して、正しく作業しましょう。

なお、PF管のボックスコネクタを付け忘れるという人は、まずいないと思いますが、「付け忘れ」は重大欠陥で即落ちですので、ご注意ください。

PF管はカンタンそうですが、ウォーターポンププライヤという使用頻度の少ない工具を使うのと、何気に作業に手間取るので、練習して手順をマスターしておく必要があります。

ま、先述したように、本問の難所はここだけです。

後は、IV線が単独の電線状態になっているので、少々物怖じするくらいです。

単独の電線トリオは、PF管に使うので、他の箇所に使ってはいけません。

まあ、1~2回練習しておけば大丈夫でしょう。

渡り線事情

支給材料のうち、黒の電線だけ微妙に長い場合、そこから渡り線を取ります。

例年黒の電線だけが長いのですが、いつ、問題の指定が変わるかわかりません。

2電工の技能試験では、試験の開始前に、部品が揃っているかどうか、調べる時間が与えられます。

当該試験開始前の部品チェックのときに、IV線の長さを確かめ、どこから渡り線を取るのかを、確定させておきましょう。

例年黒のIV線から取りますが、『他の色のIV線から取る』ようになったり、他の問題のように『ケーブルから取る』ことも、十分に考えられるので、そのための措置です。

管工事のケーブル採寸

本問のPF管のように、『管』のある問題では、ケーブルの寸法の取り方が、絶妙に異なる場合があります。

各自で、お使いのテキストなり先生の言うことに従って、寸法を取ってください。

ぶっちゃけいうと、ケーブルの長さは、『極端に短くなければいいだけ』で、採点上、気にする必要ないのです。

問題が指定する長さの半分以下になってたらアウトなだけで、多少の長さ違いはOKとなっています。

じゃあなぜ、採寸のことについて言うのかというと、「本試験時に焦らないため」です。

テキストや、先生、講師、指導者によって「ケーブルのとり方について、言うことが違っている」ため、自分のだけ、ぜんぜん違う風になってしまう可能性があるのです。

自分のやり方を確定していないと、(え、なんであの人、あんな長さになってんの?)的な焦りが生じかねません。

本試験の最中に、(アレ、俺だけぜんぜん違うやん)と思ってしまうと、地面が抜けて落ちていくような感じになって、作業に絶大な支障が生じます。

ケーブルの採寸はかなりアバウトなので、つまり、人や物によっては、「作業しやすい長さ」で切る人もいれば、問題の指示通りに切る人もいるのが実情なので、自分の使っているテキスト通りにやることで、本試験時の動揺を防ぐことができます。

最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。

たとえば…、

ホーザン 合格クリップ」や、

ホーザン 合格ゲージ P-925」や、

ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。

絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

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