本試験とはレベルが違うので、公式の「過去に出題された問題」を、当てにしてはいけない。
結論から言うと、『試験実施団体の消防試験研究センターが、HPで公開している「過去に出題された問題」を、本試験のレベルだと思っていると、手痛い目に遭う』という次第です。
まず、受験生が知っておくべきは、「危険物取扱者試験に、完全な過去問はない」という点です。
危険物取扱者試験では、試験問題を持ち帰ることができません。
これは、試験主催者が別に行っている「消防設備士試験」でも同じです。
当該消防試験研究センターの試験では、答案用紙を提出する際、配られた試験問題を試験官に渡します。(向こうの感覚するからすると、「返却」なのでしょう。)
念も入っています。
提出する際は、自席に張られた氏名・受験番号記載の「名札シール」を試験問題に張って、それを、試験官が解答用紙と照合するという、入念さです。
要は、本試験の問題は、主催者に完全回収されている、という次第です。
誰も本試験の問題を持ち帰れませんから、当然、出版社側も、完全な形での過去問の入手が困難となっています。
そのうえです。
危険物取扱者試験は、都道府県ごとに実施団体が異なるために、試験問題も個々に異なり、さらに「過去問」がわからない状態となっているのでした。
で、本題です。
“公表”された試験問題が当てにならない理由は、「難易度」が違うからです。
正直、公表されている問題のレベルは、「ボーナス問題」的なレベルでして、こんな問題が出たら本試験では苦労しません。
本試験では、語句や用語が難しくなっていたり、専門的に言い換えられていたりして、表面的な浅い勉強をしている人だと失点しかねません。
また、「過去に出題された問題」を、一度見てもらえばわかりますが、掲載されている問題の数が微妙に違うはずです。
当該雑文を書いているときは、15問出題の法令が「13問」で、10問出題の性消と物化が「7問」しか、“公表”されていません。
つまり、残る2問・3問・3問は藪の中、というわけです。
一口で言えば、「残る2問・3問・3問」は、テキストや問題集では、見たこともない難問・奇問が出る可能性が高いです。
全く次元の異なる問題、または、内容の異なる問題、角度の異なる問題が出るときがあるので、今から、心を練っていてください。わたしのときでは、粉塵爆発が出ました。
本試験は、公表問題以上に、かなり手強くなっていると、踏まえておきましょう。
公式で“公表”されている試験問題を見て、(あー、この程度なのね)と安心しないよう、ご注意ください。
でないと、本試験で必ず面食らいます。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」を一読ください。
2015年3月9日 11:56 AM
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結論から言うと、タイトルのママですが、資格試験を受けるなら、「ゼッタイに「過去問」を甘く見てはいけな...続きを見る