4月28日付けのフォーブス・ブログ版に、ハワイの牛乳(原乳?)から、ストロンチウムが検出された記事がアップされております。
http://blogs.forbes.com/jeffmcmahon/2011/04/27/radioactive-strontium-found-in-hilo-hawaii-milk/
確実に、言えることは、ストロンチウムがハワイにまで飛んで言ったという点でございます。
EPA(米国 環境保護局:the Environmental Protection Agency)のアナウンスですので、間違いはないでしょう。
EPAの配信PDFによると、半減期の短いSr-89が検出され、危険なSr-90はNDとなっています。
ハワイにまで飛んでいったということは、当然、日本全国にも飛散していることになります。
もちろんのこと、風向きがあるので、汚染動向は異なります。
偏西風(西から東に吹く風)にのって、大半の放射性物質は、東に流れていきます。
ですから、放射性物質の多くは、宮城・福島沖の海へ、そして、最終的には太平洋に飛んでいっています。
『ドイツ気象局』の風向き予報サイトが1番見やすいので、一度ごらんください。
ちなみに、愛知県の浜岡原発が停止されたのは、いったん浜岡で事故があると、放射性物質が西から来る風に乗って、東に位置する首都に飛来するので、首都が壊滅するからでございます。
さて、以前にも、ストロンチウムが福島原発周辺の土壌から検出された報道がありました。
が、「検査については、これから各地で行なう」とのことですので、全国的にほとんど為されていない、と踏んで良いかと思います。
ストロンチウムは、単に無検査・未調査故に、「わからない」だけの状態であります。
先もいいましたように、ストロンチウムは、日本の各地で「検出されてしかるべき」でしょう。
なぜなら、ハワイにも飛んでいっているからです。
さて、先のフォーブスの記事にて、なぜ、「ミルク」に焦点が絞られているかというと、子どもに影響が大きいからでございます。
チェルノブイリにおいても、汚染ミルクによって、子ども達に被害が及びました。
放射性物質は、土壌表面に堆積しますので、草を食べる牛や馬の汚染度は、その地域の汚染度の目安になります。
「ミルク」が汚染されているなら、牛も汚染されているし、牛が汚染されているのなら、土壌も汚染されているわけで、土壌が汚染されているなら地域で汚染されているといった塩梅です。
だからこその、「ミルク」なのです。
日本各地の乳牛なり牧場の、ストロンチウムの検査が済むまでは、「わたし」は、できるだけ西日本の、つまり、九州・中国・四国といった地方産の牛乳を買うようにしています。
それら地域にも風向きによって飛散していることには間違いありませんが、汚染度は東日本と比べれば格段に低いと思われます。
給食に供される牛乳も、生産地での検査がなされていない以上は、学校側は、「わからない」「指示・法令・基準は守っている」といしかいえないでしょうし、良心的な学校でも、「国・県に問い合わせる」くらいの遅疑をはさんだことしかいえないでしょう。
学校給食の牛乳も、調査が済むまでは、飲ませないほうが良いように思われます。「持って帰って飲む」「体質が合わなくなった」くらいの理由があれば、学校側も拒否できません。
基本、日本政府の発表や主要メディアでは、『報道されないこと』『公表されないこと』がたくさんあります。
EPAなどのWebサイトを見つつ、各自、自衛していくべきかと思います。日本を知るには、外国からです。
放射性物質は、「足し算」であり、「被曝せずに越したことはない」ので、自衛すべきかと存じます。
当サイトは、独学や勉強がテーマのサイトでありますが、あまりメディアに流れない情報に接した際には、「自戒用に」「自分メモ用に」、こうした雑文をアップしております。
よろしくご了承ください。
2011年5月17日 11:31 AM
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