独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

低濃度汚染水にストロンチウムは

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

低濃度の放射能物質に汚染された水(1万5千トン)が、海に流されたことは、記憶に新しいかと存じます。

低濃度であるから、健康に直接被害はないと、東電は放出した後で公表しました。

御用専門家の意見を動員して、『止むを得ない』正当性の補強も忘れておりません。

正直、全く信用ができないのでございます。

低濃度と言えるのであれば、低濃度であるデータが出ているわけであるから、それを公表すればよいだけの話です。

ゼロならゼロであっても、こういう重大事には、データとして意味があるのはいうまでもありません。

1リットルあたり、0.000.…ベクレルみたいな数値でいいのでございます。

汚染水がたくさんあり過ぎて計れない、というのであれば、何回かに分けて、サンプリングして調べればいいだけの話でございます。

わたしが、この低濃度汚染水の放出で怖いのは、ストロンチウムの存在でございます。

ざっと報道の記事を見てはいたのですが、でてくる核種が、ヨウ素やセシウムばかり、なのでございます。

茨城のコウナゴから、基準値を大幅に超えるヨウ素が検出されたことは、耳に新しいかと存じます。

ヨウ素が出ているということは、セシウムも当然あるだろうし、ストロンチウムとプルトニウムもあってしかるべきなのでございます。

いくら水それ自体が低濃度とはいえ、海に流れ出た場合、生体濃縮はしないのか、というわけでございます。

つまり、わたし達が魚や貝を食べる際に、高濃度にはなっていないのか、という次第でございます。

ストロンチウムはカルシウムとよく似た性質で、骨に付着すると聞きます。いったん体内に入れば、出てこないと言うわけでございます。非常に、危険な放射性物質なのでございます。

体内に取り込まれたセシウムは、まず10%が即放出され、残りはだんだんと体外に排出されることに比べれば、危険度は高いと言わざるを得ません。

ヨウ素の半減期は8日ですから、ま、相対的に被曝の量は少なく、約16日で被曝ゼロでございます。

政府および東電が、海中のストロンチウムの数値・有無を、調べているのか、それか、まだ調べていないのか、技術的に調べられないのか、調べるのに時間がかかるのでまだ公表できないのか、そのあたりが全くわかりません。

多分、漁業補填のこともあり、加えて、風評被害のこともあるので、公表をしないのでしょう。

福島原発周辺の海水を調べる地点を増やしたとの報道がありましたが、それでも、「ヨウ素・セシウム」どまりで、海に流れ出て最も懸念な「ストロンチウム」の数値は世に出てきていないのです。

築地での取扱高が元に戻ってきたことは喜ばしくはあります。そのことに水を差すわけではありません。

しかし、放射性物質の4核種の公表がない以上、低濃度の汚染水の影響を受けざるを得ない福島県近海の魚介類は、念のため、子どもには食べさせないようにすべきかと存じます。

九州・四国・中国・関西・北陸・北海道圏のものなら、当然、大丈夫であります。

よく言われている事ですが、「直ちに健康に影響が出ない」と言う金科玉条は、「長期的には出る」というニュアンスが含まれてございます。

何年か後に、健康被害が報告されても、「当時言ってましたよ」といって、責任の幾ばくかを軽くする法技術なのでしょう。裁判所も、そういっている以上、減額せざるを得ないでしょう。

これを聞くわたしたちに、食べない選択肢は与えられているわけですから、裁判対策としての効果はあるのです。

有能な官僚であれば、そして、有為の現実的な政治家であれば、損害賠償の範囲を、福島原発周辺の市町村に限定し、福島近県の漁業・農業だけに止めることができるよう、全力をあげるように思います。

それが彼らの仕事だからでございます。情報やデータを隠す、または、広く拡散させないのは、実に有効な裁判対策でございます。

法律的、官僚的な言に惑わされず、手に入る情報のなかで、しっかり家族の安全を守っていくべきかと存じます。

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