本問は『部門費配分』の計算問題。第24回試験の第3問の難易度は「ふつう」。ほとんど算数の問題です。資料の配賦基準に従って、計算機を叩くだけの問題です。難しいところはありません。ただ、計算ミスだけは、注意してください。解く間は、何回も検算して、パーフェクトを目指しましょう。
◇問題◇
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
問題そのものは、難しくありません。計算ミスだけに注意です。
なお、第3問の計算問題ですが、例年、割り切れています。つまり、端数が出ない、小数点を四捨五入しない傾向が続いています。
計算方法を変えると、きっちり割り切れるので、割り切れる方で、計算機を叩いてください。
結論から言うと、「答えはこちら」です。
資料の配賦基準によると、「労務管理費………従業員数」となっています。
要は、労務管理費は、従業員数で按分する、ってな次第です。
ここまで至れば、後は、普通に算数です。
全従業員数は、「16+10+8+6」の「40人」です。
解答用紙からすると、労務管理費の総額は、「\116,400」です。
これを、「X/40」で掛け算していく、ってな寸法です。
A部門は「16人」ですから、「116,400*16/40」で「\46,560」となります。
B部門は「10人」ですから、「116,400*10/40」で「\29,100」となります。
C部門は「8人」ですから、「116,400*8/40」で「\23,280」となります。
D部門は「6人」ですから、「116,400*6/40」で「\17,460」となります。
ここまで至れば、検算します。
「46,560+29,100+23,280+17,460」で「\116,400」と、計算が正しかった事がわかります。
資料の配賦基準によると、「建物関係費………専有面積」となっています。
要は、建物関係費は、専有面積で按分する、ってな次第です。
専有面積の合計は、「311.6+213.2+155.8+139.4」の「820㎡」と相なります。
後は、普通に算数です。
解答用紙からすると、建物関係費の総額は、「\258,000」です。
A部門は「311.6㎡」ですから、「258,000*311.6/820」で「\98,040」となります。
B部門は「213.2㎡」ですから、「258,000*213.2/820」で「\67,080」となります。
C部門は「155.8㎡」ですから、「258,000*/155.8/820」で「\49,020」となります。
D部門は「139.4㎡」ですから、「258,000*139.4/820」で「\43,860」となります。
ここまで至れば、検算します。
「98,040+67,080+49,020+43,860」で「\258,000」と、計算が正しかった事がわかります。
資料の配賦基準によると、「電力費………電力使用量」となっています。
要は、電力費は、電力使用量で按分する、ってな次第です。
電力使用量の合計は、「385+330+220+165」の「1,100kw」と相なります。
後は、普通に算数です。
解答用紙からすると、電力費の総額は、「\186,400」です。
A部門は「385kw」ですから、「186,400*385/1100」で「\65,240」となります。
B部門は「330kw」ですから、「186,400*330/1100」で「\55,920」となります。
C部門は「220kw」ですから、「186,400*220/1100」で「\37,280」となります。
D部門は「165kw」ですから、「186,400*165/1100」で「\27,960」となります。
ここまで至れば、検算します。
「65,240+55,920+37,280+27,960」で「\186,400」と、計算が正しかった事がわかります。
資料の配賦基準によると、「福利厚生費………労務費額」となっています。
要は、福利厚生費は、労務費額で按分する、ってな次第です。
福利厚生費の合計は、「9,253,000+7,548,500+4,383,000+3,165,500」の「24,350,000」と相なります。
後は、普通に算数です。
解答用紙からすると、電力費の総額は、「\82,000」です。
A部門は「9,253,000」ですから、「82,000*9,253,000/24,350,000」で「\31,160」となります。
B部門は「7,548,500」ですから、「82,000*7,548,500/24,350,000」で「\25,420」となります。
C部門は「4,383,000」ですから、「82,000*4,383,000/24,350,000」で「\14,760」となります。
D部門は「3,165,500」ですから、「82,000*3,165,500/24,350,000」で「\10,660」となります。
ここまで至れば、検算します。
「31,160+25,420+14,760+10,660」で「\82,000」と、計算が正しかった事がわかります。
ここまで計算できれば、これらの数字を、解答用紙に記入していきます。
んで、記入ができたら、各部門ごとに集計して、解答用紙にある部門費合計の「1,310,200」になるかどうか、検算します。
落ち着いて計算機を叩けば、ぜんぶ取れる問題です。ゆっくりでいいので、焦らず計算してください。
早く打っても、計算ミスをすれば、おじゃんです。
わたしは、途中で検算しながら、解きます。こっちのほうが、「点」になるからです。検算する時間は、意外にあります。
答えは…、
…と相なります.
1問:有価証券・・・「ふつう」。
2問:完成工事補償引当金・・・「ふつう」。
3問:利益処分・・・「ふつう」。
4問:減価償却・・・「ふつう」。
5問:収益認識・・・「ふつう」。
1問:未成工事支出金・・・「ふつう」。
2問:工事進行基準・・・「ふつう」。
3問:社債償還・・・「ふつう」。
4問:総合償却法・・・「難」。
部門費配分・・・「ふつう」。
1問:理論問題・・・「ふつう」。
2問:工事別原価計算・・・「ふつう」。
精算表:設問1~3・・・「ふつう」。
精算表:設問4~6・・・「ふつう」。
精算表:設問7~10・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級
」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級
」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
★みんなとシェアする