本問は『総合償却法』。第24回試験の第2問‐文章問題の4問目の難易度は「難」。減価償却の処理ですが、ほとんど出題されなかった「総合償却法」での処理が求められています。よほどテキストを読んだ人なら解けるでしょうが、大半の受験生は、“なんじゃこら?”かと思います。やり方を思い出せなかったら、潔く『捨て問』としましょう。
◇問題◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「難」です。
(そういや、こんなんあったなぁ~)という問題です。
無理そうなら捨ててしまい、他の問題で失点をカバーすることにしましょう。
わたしが現役の受験生なら、即、捨てます。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者に砂をかけるときの方です。
何回も言っていますが、できなければ、『捨て問』でいいです。
まあ、傾向を掴む意味で、とりあえず、「総合償却法‐加重平均法」の解き方だけをおさらいしておきましょう。
問題文には、「総合償却法で減価償却費の計算(定額法)を行う場合、加重平均法で計算」とあります。
「加重平均法」と指示があるので、固定資産それぞれの数字を整理して、「要償却額」と「年償却額」を求めたあと、「平均耐用年数」を計算する必要があります。
固定資産の「要償却額」を求めます。
まずは、機械装置Aからです。
問題文には、「機械装置Aは取得原価¥1,000,000、耐用年数5年、残存価額ゼロ」とあります。
んなもんで、機械装置Aの「要償却額」は、「1000000-0」で「\1,000,000」となります。
次に、機械装置Bです。
問題文には、「機械装置Bは取得原価¥3,200,000、耐用年数8年、残存価額ゼロである」とあります。
んなもんで、機械装置Bの「要償却額」は、「3,200,000-0」で「\3,200,000」となります。
よって、固定資産の「要償却額」は、「1,000,000+3,200,000」の「\4,200,000」となります。
固定資産の「年償却額」を求めます。
繰り返しになりますが、問題文には、「機械装置Aは取得原価¥1,000,000、耐用年数5年、残存価額ゼロ」とあります。
んなもんで、機械装置Aの「年償却額」は、「1000000/5」で「\200,000」となります。
次に、機械装置Bです。
問題文には、「機械装置Bは取得原価¥3,200,000、耐用年数8年、残存価額ゼロである」とあります。
んなもんで、機械装置Bの「年償却額」は、「3,200,000/8」で「\400,000」となります。
よって、固定資産の「年償却額」は、「200,000+400,000」の「\600,000」となります。
固定資産の「要償却額」は、「\4,200,000」です。
固定資産の「年償却額」は、「\600,000」です。
「平均耐用年数」を求めると…、
4,200,000/600,000
…の「7年」となり、これが答えとなります。
問題の答えは出ていますが、一応、減価償却費の計算まで見ておきます。
固定資産の「要償却額」は、「\4,200,000」です。
「平均耐用年数」は、「7年」です。
んなもんで、「4,200,000/7」の「\600,000」が当期の減価償却費となります。
仕訳問題で出るおそれがあるので、念のため、押えておきましょう。
答えは…、
…です。
1問:有価証券・・・「ふつう」。
2問:完成工事補償引当金・・・「ふつう」。
3問:利益処分・・・「ふつう」。
4問:減価償却・・・「ふつう」。
5問:収益認識・・・「ふつう」。
1問:未成工事支出金・・・「ふつう」。
2問:工事進行基準・・・「ふつう」。
3問:社債償還・・・「ふつう」。
4問:総合償却法・・・「難」。
部門費配分・・・「ふつう」。
1問:理論問題・・・「ふつう」。
2問:工事別原価計算・・・「ふつう」。
精算表:設問1~3・・・「ふつう」。
精算表:設問4~6・・・「ふつう」。
精算表:設問7~10・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級
」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級
」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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