本問は『有価証券』の仕訳。第24回試験の第1問‐仕訳問題の1問目。基本問題なので確実に処理する。仕訳の前提を把握するのと、勘定科目の使用だけが問題。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
確実に1点としましょう。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者にデコピンをするときの方です。
本問は、前提となる仕訳を切れば、事が済みます。
問題文には、「数年前に取引関係の強化を目的として、A社株式3,000株を1株¥520 で買入れた。その時の手数料は¥45,000であった。」とあります。
「数年前に」という文言から、当期以前に、A社の株を買っていたことになります。
購入価額は、「3,000株を1株¥520」とあります。これを掛け算して、株券の代金を求めます。
んで、「その時の手数料は¥45,000であった」と、付随費用が発生しているので、この支出額を先の購入価額に足し算します。
株券の代金は、「3000*520」で「\1,560,000」で、これに、付随費用の「\45,000」を足して、「1,560,000+45,000」の「\1,605,000」が最終的な取得原価となります。
次は、使用する勘定科目です。
問題文には、「取引関係の強化を目的」とあるので、お馴染みの勘定科目「投資有価証券」で処理するってな塩梅です。
こうしたことに注意しつつ仕訳を切れば、当期以前に…、
借方:投資有価証券 1,605,000
貸方:現金など 1,605,000
…という仕訳が切られていたことになります。
問題の前提は、ざっとこうした塩梅で、当期の期首においては、「借方」に「投資有価証券」が「\1,605,000」が計上されている、ってな寸法です。
上記前提を把握して、やっと、当期の仕訳が切れます。
問題文には、「当期において、A社株式1,000株を1株¥580 で売却し、手数料¥11,600を差し引いた手取り額を当座預金に預け入れた。」とあります。
まず、現在ある「投資有価証券」の単価を求めます。
先に見たように、借方には、「投資有価証券」が「\1,605,000」計上されています。
んで、当該株券の数は、「3,000株」でした。
んなもんで、株券の単価は、「1605000/3000」で「@535」となります。
「1,000株」を売ったのですから、元値は、「535*1000」で「\535,000」となります。
いくらで売れたかというと、問題文には、「A社株式1,000株を1株¥580 で売却し、手数料¥11,600を差し引いた」とあるので、このまま計算するのみです。
「1000*580-11600」で、「\568,400」が売値となります。
元値が「\535,000」のものが、「\568,400」で売れたことになります。
これを引き算すれば、「568400-535000」の「\33,400」が売却益となります。
んで、当該売却益の勘定ですが、「使用勘定科目」を見ると、「投資有価証券売却益」と、そのまんまのものがあるので、これを使用する事になります。
漸く、最終的な仕訳が切れます。
問題文には、「手取り額を当座預金に預け入れた。」とありますから、借方には、「当座預金」を使用することになります。
間違っても、「現金」で、仕訳を切らないようにしましょう。
これまでの処理をまとめます。
仕訳は、資産の増加と、資産の減少と、収益の認識となるので…、
借方:当座預金 568,400
貸方:投資有価証券 535,000
貸方:投資有価証券売却益 33,400
…と相なります。
答えは…、
…です。
1問:有価証券・・・「ふつう」。
2問:完成工事補償引当金・・・「ふつう」。
3問:利益処分・・・「ふつう」。
4問:減価償却・・・「ふつう」。
5問:収益認識・・・「ふつう」。
1問:未成工事支出金・・・「ふつう」。
2問:工事進行基準・・・「ふつう」。
3問:社債償還・・・「ふつう」。
4問:総合償却法・・・「難」。
部門費配分・・・「ふつう」。
1問:理論問題・・・「ふつう」。
2問:工事別原価計算・・・「ふつう」。
精算表:設問1~3・・・「ふつう」。
精算表:設問4~6・・・「ふつう」。
精算表:設問7~10・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
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「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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