毒物劇物取扱者試験の「法規」の論点「欠格事由」のまとめです。
「数字」さえ、しっかり憶えれば、確実に点が取れます。
憶え方もあるので、確実に暗記しておきます。
欠格事由とは、それに該当する場合には、登録や許可等が下りなくなる規制です。
まず、「営業の登録」に、欠格事由があります。
条文を挙げると…、
『(略)、または、その者が取締法に違反する行為があったために、登録を取り消され、取消の日から起算して、2年を経過していない場合は、登録をしてはならない』
…といった塩梅です。
次に、欠格事由があるのは、「毒物劇物取扱責任者」のところです。
毒物劇物取扱責任者になれない者として…、
①18歳未満の者
②心身の障害により(略)業務ができない者として(略)
③麻薬、大麻、あへん、または、覚せい剤の中毒者
④毒物若しくは劇物または薬事に関する罪を犯し、罰金以上の刑に処され、その執行を終わり、または、執行を受けることがなくなった日から起算して、3年を経過していない者
…となっています。
試験では、先の数字の「3年」と「2年」が問われるといった次第です。
さて、数字の憶え方ですが、毒物劇物取扱責任者の「3年」から見ていきます。すぐ憶えられます。
さて、毒物劇物取扱責任者の欠格事由の「3年」ですが、「③麻薬、大麻、あへん、または、覚せい剤の中毒者」に注目します。
麻薬、大麻、あへん・・・まやく、たいま、あへん・・・“3”文字ばかり・・・“3”年
こんな次第で、前項に3文字ばかりの欠格事由があるので、ここから、「3」つながりで、「3年」と憶える、ってな次第です。
本試験では、「毒物若しくは劇物または薬事に関する罪を犯し、(略)、執行を受けることがなくなった日から起算して、2年を経過していない者」などと出ます。もちろん、「×」です。
「3文字がらみで3年」くらいに、憶えてしまいましょう。
次に、「2年」ですが、これは、「取消」の漢字で憶えてしまいます。
再度、条文を挙げると…、
『(略)登録を取り消され、取消の日から起算して、2年を経過していない場合は、登録をしてはならない』
前の方にある語句「登録」に着目し、「登」と「録」の2文字(2つの漢字)で、2年と憶えるってな次第です。
それか、直前にある「取消」に着目し、「取」と「消」の2つの漢字で「2年」といった寸法です。
「登録」または「取消」の2文字で「2年」くらいに憶えておけば、すぐ頭に残るはずです。
または、「消去法」でも暗記可能です。
欠格事由で出る数字は、「3年と2年」だけなので、「3年が3文字」な毒物劇物取扱責任者ですから、残る「登録の欠格事由」は2年しかない、ってな塩梅です。これも憶えやすいかと思います。
欠格事由は、頻出事項ではありませんが、よく顔を出すので、余裕があれば、押えておきましょう。
ところで、勉強方法等は「毒物劇物取扱者の独学」を、使用教材については「教材レビュー」を参考ください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 毒物劇物取扱者, 毒物劇物取扱者‐法規 | 2018年9月21日 11:55 AM |
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毒物劇物取扱者試験で問われる劇物のうち、刺激臭系あるものを“ざっくり”まとめています。
たくさんあるので、細切れ時間などで消化してください。
劇物で、刺激臭のあるものは、以下の通りです。
「アクリル酸」は、重合しやすい「無色の液体」です。
冬は凍結します。乙4危険物です。
「アクリルニトリル」は、「無色透明の液体」です。
蒸発しやすく、引火しやすいです。
アクリル酸同様、重合します。
「アクロレイン」は、「無色または淡黄色の液体」です。レインだけに液体です。
不安定で、重合します。
レイン(=雨)だけに、水に溶けます。
可燃性、引火性、揮発性があります。
「アンモニア」は、「無色の気体」です。燃えます!
空気より軽いです。(だから、トイレは、アンモニア臭が鼻に突くのです。空気より重ければ、足元に溜まるので臭わないわけです。)
有名どころなので、よく出ます。テキストで確認しておきましょう。
なお、アンモニア水も、「無色」です。
「塩化水素」は、「無色の気体」です。
空気より重いです。
塩酸の原料です。
んなもんで、腐食性があり、発煙します。空気より重いです。
「塩化チオニル」は、「透明または淡黄色の液体」です。
水より重いです。
「塩酸」は、「無色透明または淡黄色の液体」です。
塩化水素の水溶液が当該塩酸です。
強酸性で、腐食性あります。金属やコンクリートを溶かします。
25%以上のものは、発煙します。
「蟻酸(ギ酸)」は、「無色の液体」です。
弱酸で、腐食性があります。水に溶けます。アルコールに溶けます。燃えます。
アルデヒド基があるため、『還元性』があります。
「クロルスルホン酸」は、「無色または淡黄色の油状液体」です。
スルホ基があるので、発煙しますし、吸湿性が高いです。
「クロルピクリン」は、「無色の油状液体」です。市販品は、「微黄色」です。
催涙性あります。
「ピクリン」とあるように、熱に不安定です。水には溶けません。
「土壌薫蒸剤」で有名な薬剤です。
「臭素」は、「赤褐色の液体」です。
刺激臭系では、数少ない「有色」なので、しっかり憶えましょう。
不燃性です。水に溶けます。腐食性があり、漂白作用があります。
「硝酸」は、「無色または淡黄色の液体」です。
息が詰まる刺激臭です。
発煙します。不燃性です。酸化剤です。
なお、塩酸と硝酸は刺激臭がありますが、『硫酸』は無臭です。ひっかけでよく出ます。
「トリクロル酢酸」は、「無色の結晶」です。
潮解性、腐食性があります。
「トリクロロシラン」は、「無色の液体」です。
発煙します。水と接触すると塩化水素ガスを生じます。
第3類の危険物でもあります。危険物取扱者を受験予定なら、覚えましょう。
「トリフルオロメタンスルホン酸」は、「無色の液体」です。
吸湿性があります。
スルホ基があるためか、水と接触すると激しく発熱して溶けます。
アルコール類にも、発熱して溶けます。
クソ長い名称ですが、出題実績はあるので、憶えましょう。
「ヘキサメチレンジイソシアナート」は、「無色透明な液体」です。
長い名称ですが、出題実績はあります。
まあ、名前と「刺激臭あり」くらいを憶えておけばいいでしょう。
「ホルムアルデヒド」は、「無色の気体」です。
ホルムアルデヒドは、鑑別等でもよく出るので、ガチ暗記が必要です。
「メタノール」が酸化すると「ホルムアルデヒド」に、さらに酸化すると、「蟻酸」になります。これ、本当によく目にします。
刺激臭があるほか、日光に弱く、酸化されて二酸化炭素となります。
なお、ホルムアルデヒドを水に溶かしたものが、「ホルマリン」です。
「ホルマリン」は、「無色透明の液体」です。
刺激臭のほか、催涙性があります。
水、アルコールに溶けるも、エーテルには溶けません。
常温保存します。
「モノゲルマン」は、「無色の気体」です。
「気体」なので注意が必要です。
可燃性です。燃えると有毒な煙霧が生じます。
刺激臭があるので、ときおり、試験で登場します。押えておきましょう。
以上、ざっと「劇物」で、刺激臭のあるものをまとめました。
数が多いのですが、何回も見ていくうちに、頭に残ります。お気に入りにでもいれて、ヒマな時間に眺めてみてください。
なお、刺激臭系は、他にもありますが、それらは、受験予定地の傾向を踏まえて、勉強してみてください。細かいものや出題実績のないものは、捨てましょう。
ところで、一番よく出る論点は、「有臭か?、無臭か?」です。
試験では、たとえば、「モノゲルマンは、無臭の液体である。」ってな感じで問われます。もちろん、「×」です。
少なくとも、「有臭か?、無臭か?」は、区別が付くようになっておきましょう。それで、選択肢が1つ、判別できることがあります。
ところで、勉強方法等は「毒物劇物取扱者の独学」を、使用教材については「教材レビュー」を参考ください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 毒物劇物取扱者, 毒物劇物取扱者‐実技・性質 | 2018年9月20日 9:36 AM |
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毒物劇物取扱者試験で問われる毒物のうち、刺激臭系あるものを“ざっくり”まとめています。
たくさんあるので、細切れ時間などで消化してください。
くだらない語呂ですが…、
「ありえん、りんが53歳?!風化するもんだ」
…くらいに憶えます。
語呂の詳細ですが…、
あり・・・アリルアルコール
えん・・・塩化ホスホリル
りんが53歳・・・三塩化りん、五塩化りん
風化→フッ化・・・フッ化水素、フッ化水素酸
…ってな塩梅です。
毒物で、刺激臭のあるものは、以下の通りです。
「アリルアルコール」ですが、アルコールとあるように、「引火性」です。
んで、水に溶けます。有機溶剤にも溶けます。
蒸気は空気より重いので注意が必要です。(気づかないうちに滞留していることがあります。)
なお、アリルアルコールは、「無色の液体」です。
「塩化ホスホリル」は、「無色の液体」です。
空気中の湿気で加水分解され、白煙を生じます。
腐食性あります。
不燃性です。
「五塩化りん」と「三塩化りん」ですが、刺激臭あります。
なお、五塩化りんは、「淡黄色の結晶」です。
んで、三塩化りんは、「無色の液体」です。
まあ、あまり出ないので、軽く押えておきましょう。
「フッ化水素」ですが、反応性に富むフッ化物です。
フッ化水素は、「不燃性の無色の液化ガス」です。
ガスは、空気より重いです。
腐食性あります。
「フッ化水素酸」ですが、先のフッ化水素を水に溶かしたのが、当該フッ化水素酸です。
フッ化水素酸は、「無色、または、わずかに着色した透明な液体」です。不燃性。濃いものは白煙を生じます。
用途がそこそこ出ます。フッ化水素酸は、「ガラスのつや消し」や「エッチング剤」に使用されます。
また、性質の論点の「貯蔵」も出ます。
フッ化水素酸は、金属、ガラス、コンクリートを腐食します。んなもんで、ポリエチレン等の容器を使用します。
以上、ざっと「毒物」で、刺激臭のあるものをまとめました。
刺激臭系は、他にもありますが、それらは、各自、受験予定の試験傾向を踏まえて、勉強してみてください。
刺激臭系の論点があまり出てないようなら、細かいものや出題実績のほとんどないものは、捨てましょう。
さて、一番よく出る論点は、「有臭か?、無臭か?」です。
試験では、たとえば、「フッ化水素酸は、無臭の液体である。」ってな感じで問われます。もちろん、「×」です。
時間がなくとも、「有臭か?、無臭か?」は、区別が付くようになっておきましょう。これだけで、1点取れる可能性があります。
ところで、勉強方法等は「毒物劇物取扱者の独学」を、使用教材については「教材レビュー」を参考ください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 毒物劇物取扱者, 毒物劇物取扱者‐実技・性質 | 2018年9月20日 9:28 AM |
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