試験勉強のある時には、バリバリと猛勉強できる時がございます。
代表的なのは、本試験間近の追い込みでございます。
本試験が近づけば、従来の勉強の2倍から3倍くらいの勉強が出来てしまうものでございます。
例えば、これまで過去問1年分を解くのに1日かかっていたなら、追い込みでは倍の2年分・3年分の演習をしてしまうといった塩梅です。
どうして直前ともなれば、こんな倍々の勉強ができるかといいますと、単純にがんばれるからでございます。
本試験が近づけば、目前に迫る本試験の日を意識せざるを得ません。日々の試験勉強に実によい緊張感が生まれます。
テンションの高さは、通常の倍はあることでしょう。試験勉強に大集中できるわけです。
また、実力の面での充実も、猛勉強の原動力となります。
実力は脂がのった状態で、勉強したことはすぐに血となり肉となり、どんどん記憶に蓄えられていきます。
自分の実力の伸びを体感できる事ほど、やる気を生むものはありません。
勉強できる→実力が付く→それを感じる→やる気UP!→ますます勉強する→ますます実力が付く。。。という感じに、よい循環に入っていけるのでございます。
こうした好循環は、何も本試験間近のみならず、お勉強の時折で発生致します。時には、非常にやる気と意欲がわいて、ばりばりっとできちゃうものなのでございます。
しかしながら、でございます。
こうした好循環は、意図的に、自分からどうこうして生み出せるものではないのでございます。
意外に身の置かれた環境というものが、要因として強く影響するのでございます。
先ほど述べました追い込み時の猛勉強と好循環というのは、本試験が近いからこそできる話でありまして、本試験まであと半年といった時には、いくら気合を入れて(やるぞ!!)と燃え上がっても、尻すぼまりで終るでありましょう。
好景気が人為的に創造できないように、おそらくはお勉強の好循環も個人的なアレコレでできないように思います。
しかしながら、それはいつ日か必ずやって参ります。要はその時に、どう備えているかでございます。
独学では、少しでもいいので日々のお勉強の継続を推奨しますが、それは、このお勉強好循環を逃さないためでございます。
毎日とりあえずでも机に向かっていると、(あら?できるじゃん?)という瞬間に遭遇するものでございます。
一気にまとめてやる、というのは、どうでもいい雑用や雑務におきましては、適切な方法論であるかと存じます。
しかし、お勉強におきましては、あまりしてはならない方法でございます。
「まとめて」いる間に好循環を逃してもおかしくありません。それは何時来るかわからないのです。
逆に言えば、日々にお勉強が単調でつまらなく、あまり伸びの実感が無くても、のん気に構えておけばよいと言う事になります。
それは好循環前の、いうなれば嵐の前の静けさなのであります。
そこで、(ああもういいや)とサボってしまうとその後に来る好循環を逃すのがよくあるセオリーでございます。
やっぱり、続ける事が第一であるかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年1月19日 5:25 PM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |
試験勉強といいますのは、不安との戦いでございます。
外から窺えばしゃらっとしている人でも、不安というものはあるものでございます。
本試験が近づいてまいりますと、どんなにしっかりしている人であっても、ちゃんとした勉強をしてきた人であっても、精神的に少し不安定になります。
本当の事をいえば、「少し」ではないように思います。
何しろこれまで、見たいものを見ず、睡眠時間を削り、時間を捻出して勉強してきたのでございます。
しっかりした勉強をしてきた人ほど、諸々の不安を抱えるかと存じます。やって来た事を無駄にしたくない、受からなかったらどうしよう、きちんと解答できるだろうかなど、不安の種は引きこもらないのでございます。
このため、ちょっとしたことで揺れ動いてしまうのでございます。
例えば、インターネットのちょっとした書き込みが気になったり、軽い間違いや物忘れがひどく心の重荷になってウジウジしてしまう、などでございます。
基本的に、試験勉強をする者全てにとって、不安というものをなくす事はできません。
なんてたって、不合格になる可能性の方が断然高いのですから、不安を抱かざるを得ないのです。
不安は不安で仕方がなく、自然現象のようなものですから、不安の影響をもろに受けて、右往左往したり、やけのやんぱりになったり、それか、毎日暗く過ごすのも面白くありません。
まずは、受験生の皆が皆、試験の不安と戦っている事実を意識してくださればと存じます。
しかし中には、(できる人たちはこんな不安など感じていないんだろうなあ)と思われる方も居られるかと存じます。
それは確かにいるでしょう。しかし、それは本当にごく少数で、誤差の範囲くらいの人数でございます。
試験に圧勝できるなんて人はほんとに数えるくらいでありまして、1パーセント強の人数でありましょう。
合格者の殆ど大多数は、不安と戦いながら受験して合格を果たしてきたのでございます。
先ほどもいいましたが、成績や実力の上の人の方が不安は得てして強くなりがちでございます。
受かって当然位の人の方が試験勉強のプレッシャーと不安はきつく、受かるかどうかわからない、でも合格できそうくらいの人の方が軽いくらいでございます。
「自分だけがそうではなくて、皆が皆そうである。また、これまで多くの人がこの不安に打ち勝ってきたのだから自分だけが勝てないわけもない。」
っと、こんな風にお考え下さればと存じます。
不安も不思議なもので、この不安も特別なものではなくごく自然なものと考えられるようになれば、心持ち気も軽くなるものでございます。
不安を抱くのは仕方がありませんが、それ以降のことは工夫が可能でございます。
不安を抱えたままで居ないことでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年1月18日 12:54 PM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |
独学におきましては、基本的に少数の教材を用いて、試験勉強を進めるものでございます。
教材を買い増す際は、これまでの教材を十分に使い込み、従来のものでは物足りなくなった場合に、新規教材の追加を考えるものでございます。
独学とは、少数精鋭の教材を以って本試験に臨むのが基本でございます。
よく見受けられるのは、次から次へと、教材を買い込む御人でございます。
感心するのは、その熱意でございます。
お勉強用の教材は意外に値が張るものでして、やはり、お勉強への情熱が無ければ、到底、買いかねるものでありましょう。
それをぽんぽんと買うわけですから、大したものでございます。
しかし、これまでに買い揃えた教材の使用度はどうなのか、なのでございます。
買いに買う動機がどのようなものか、じっくりと検討する価値はあるように思います。
といいますのも、人は不安に駆られるとあれこれ情報を求めたり、何かと手を付けたがる生き物だからでございます。
しかし、こうしたことは右往左往と申しまして、結局は何も生まず、確固たる試験対策にはなっていないのが実情でございます。
しかも事態は逆になります。
買いに買っても、余計に何をしたらいいのかわからなくなるだけなのでございます。
しかも、更に輪をかけて悪いのは、たくさんあればあるほど、1冊1冊の完成度は落ちる点でございます。
記憶というのは、同じ事を繰り返す事で精度を増して参ります。
教材を限定して可能な限り少ない冊数にする理由は、こっちの方が記憶が安定するからでございます。
行きつけのお店を皆さんお持ちかと思いますが、何処にあって何がどの場所にあるのか、明白であるかと存じます。安心感がある分だけ、落ち着いて記憶に残せられるわけでございます。
一方の見知らぬもの、慣れていないものというのは、記憶に馴染み難いのでございます。
教材を買い込み過ぎれば、個々に慣れ始めた頃にはもう本試験、下手をしたら親しめないままに本試験と相なる次第でございます。
熟練という点で全く覚束かないでしょうし、マスターの度合い、理解の深さ、記憶できた数も控えめな数字となるかと存じます。
基本的に、いくらたくさんの教材があっても、やらなければ、マスターしなければ、憶えるくらいに読まねば、憶えてしまうくらいに繰り返さないと、意味はないのでございます。
たくさんだろうが、少なかろうが、お勉強はやったものが勝つものでございます。
分散せず集中投下、各個撃破、1点集中がお勉強のコツでございます。
新しく教材を買う場合は、何のために買うのか、これまでの教材はやったのかをはっきりさせてから、決断くださるようご助言いたします。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年1月15日 8:31 AM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |