独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

6〜7割の出来でよい

試験範囲のすべてを、完全に仕上げることは、到底、不可能でございます。
というのも、出題者側からすれば、いくらでもトンチンカンな問題を出すことができるわけでして、本当に、重箱の隅を突きに突いて、ほじくりにほじくった問題を出せるわけでございます。
また、一部の専門家や評論家でしか知らないだろう時事問題を繰り出してきたり、ややこしくて誰も見ないような条文や判例を引っ張り出してきたり、実際の実務を執っている人でしかわからない実務問題を出したりすることだってできるわけでございます。
出題者側は、魔法の杖モドキを持っているとでもお考えください。
試験問題など、いくらでも、何とでもなってしまうのでございます。
ですから、わたくしたちとしましても、そう真面目にやり合ってなどいられないのでございます。
試験勉強においては、「完全」を目指すことや完全なる対策を取ることは、ひどく手間取るか、やったとしても実効性が少なく、大変なロスが発生してしまう、という次第でございます。
また、現実的に、試験範囲の全てを完全にしなくても、合格することは可能でございます。
基本的に、試験というのは6割合格で合格ライン、7割で合格圏と言われてございます。
わたくしめの、これまでの試験の実感と致しましても、そのように感じている次第でございます。
ですから、ぶっちゃけていうなら、試験範囲も6〜7割くらいの出来でもよい、と言えるのでございます。
ただ、でございます。
勘違いして欲しくないのは、全体を満遍なく6〜7割仕上げる、というわけでは、決してないことでございます。
頻出事項や重要事項、過去問でよく出ている問題、模試や問題集でよく見る問題・テーマ、出し方などにつきましては、徹底してやっていくのでございます。
それこそ、100%の完成を目指すのでございます。
それ以外の、出るのかどうかわからないところや、1度くらいしか出てないところ、過去に出題の実績がないところ、実務上問題が発生しているところ、法律の解釈で異論があるところなどについては、適当に、まあ、見ておくくらいにやっておくのでございます。
ベタ一色のやり方ではなく、明確に濃淡をつけてやっていくわけでございます。
この点、勘違いをなさらないようにしてくださればと存じます。
相手が好むところに、サービスをすることが、大事でありましょう。
たとえば、食は細い人に、毎回毎回、食事に連れて行くのは、それがどんなに高級で、有名で、味がよくとも、真のサービスとは言えないことでありましょう。
花一輪、カップ一杯のお茶の方を喜ぶ人かもしれません。
逆に、見た目はそうではないが、かなりの食いしん坊である人もおられます。
こういう人には、ガジガジと食べに連れて行けばよいわけでして、流行の洒落た創作料理の店から定評のあるビュッフェ、そして、家具屋まで喜ばれることでありましょう。
逆に、こんな人に、花一輪を贈っても、陰で「食べれんやん」と思われるがオチなのでございます。
物事には、大事なところ、要諦のところ、関与の大きいところ、乗数の高いところがございます。
そこを突くのが、コツというものでございます。
お勉強におきましても同様の事情でありまして、やるべきところはしっかりと、やっておけばよいところはそれ相応に、やらなくてよいところは無視して、『平均』して6〜7割仕上げと相なる次第でございます。
全部が全部をやるのではなく、また、全部を全部、7割仕上げにするというわけではなく、ある特定の重要な部分に徹するのが、宜しいように思います。

3日・7日の期間見て

お勉強といいますのは、一筋縄で行くものではありません。
うまく行かないのがお勉強、ということができましょう。
何と言っても、自分の見知らぬものを我が物にしていくわけですから、困って当然といえるわけでございます。
逆に言うなら、困らないお勉強など、お勉強ではないように思われるのでございます。
さて、困ったことの多いお勉強ではありますが、有効な手段の1つに、先送りというものがございます。
その言のとおりに、解決を今ではなくて、先々の将来に回すことでございます。
何かと、先送りというのは否定的な捉え方をされておりますが、お勉強におきましては、ま、現実的な方策として評価されるものでございます。
お勉強では、特に、独学におきましては、自分のわからないところの方が多いわけですから、いちいち、膨大にあるわからないところに対して、かかりっきりにはなれないのでございます。
ですから、わからないところは、先送りをして、現状の自分でしっかりできることに手を向ける、という次第でございます。
さて、でございます。
先送りしたはいいが、ずうっと先送りばかりを続けるわけには参りません。
本試験という、最終締め切り日がある以上、わたくしたちは、その日までに先送り事項を解消しておかねばならない、と相なるわけでございます。
では、どうすれば解決するか、と話は進むのですが、正直なところ、これこれといった明確なやり方はないように思う次第でございます。
あるとすれば、やるとすれば、毎日、とにかく、機会を設けて接していく、ということにしか、解決の道はないように思います。
3日なら3日、とりあえず時間を作って、その困った事項・わからない事項・難解事項に、身をもって接していくのでございます。
それでもだめなら、7日という期間、毎日、何が起きるわけでもなく、何かができるわけでもないのですが、読んでみるなり解いてみるなり、書き出してみるなり、まとめてみるなり、図や表で表してみるなりする、といった次第でございます。
人間、不思議なもので、そうこうしていくうちに、以前では思いもしなかったことが、ふと、頭に湧いてくるのでございます。
もちろん、100%ではありませんが、接触回数が多いほど、そうした「ふと」が思いつくように思われます。
困ったことが起きたときは、急に解決しようとするよりも、3日なり、7日なりというある程度まとまった期間を設けて、何度も接触するようご助言するものでございます。
毎日毎日えんえんと、うんうんと唸り続けるのに比べたら、日々の負担も少ないように存じます。
そして、時間が多めにあるために、接していく際にも、心に余裕もできるように考える次第でございます。

フェレンギ人のバイブル28〜30

『28. モラルはいつも力によって限定される。』
逆をいうなら、モラルを制限できることが、「力」である。
力なき正義は無力に等しい。
そうは思いたくないが、事実はかくの如きものである。
国民主権制度であり、1人1票制度をとり、政治が開かれたといっても、力が分散されただけである。
力は、ときどき自然集約されて爆発するときもあるが、常はたゆたっているものでしかない。
故に、あの手この手で組織化し、束ねた者が権力を握ることとなる。
茶の間の正義、床屋政談では、無力である。
その言がどれ程正しく見えてても、その言者が何をしているのかを見るべきである。
その言のために、何をやっているのだろうか。
はっきりいえば、身銭を切ってどこぞの政党なり政治家に寄付でもしているのだろうか。
党員として機関紙でも配っているのか、サポーターなり運動員として、のぼりでも持っているのか。
批判のための批判、批判をしたいがための批判になってはいないか。
批判をするのなら、同じように批判をする政治家や政党があれば、寄付をするのか。
言に終わるだけの言などを、聞く耳は持たないほうが賢明である。
彼・彼女のストレス発散に付き合う必要はない。
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『29. 誰かが「それは金にならない」と言うとき 、そいつは嘘をついている。』
酸っぱい葡萄ほど、人の心理を雄弁に語る言はない。
人には、見栄や名誉があるから、いい大人なら欲しがりはしない。
ただ、ほんとうに、心底、どうしても欲しいものが出てきたときに、何をするかということなのだ。
もし、手に入らないのであれば、先の酸っぱい葡萄のキツネのように、欲しかったものの悪口を言って、溜飲を下げるであろう。
もし、手に入りそうならば、嘘を言ってでも、手に入れようとするだろう。
○○って商売になるのかしら?と聞いてみて、難しいなあ〜というときは、おそらく、真実を付いている可能性は高い。
なぜなら、その言を吐く人の欲が刺激されてないからだ。要するに、食指が伸びていないから、あまり儲かりそうにない、と言えるのである。
次に、「金にならない」には2つあって、即座に、吐き捨てるように言われたのなら、その通りである。
全くトンチンカンなことか、全く見通しやその他常識を知らないときは、そう言われる。
心中では、何を甘いことを言っているんだ、この砂糖野郎、とでも思っているだろう。
しかし、強く、説得力をもって、意欲的に、「金にならん」と言ったときは、要注意である。
こちらの欲を薄めて、あきらめさせたい程に、魅力的な物件であるかもしれないからだ。
心を知ることは、ほんとうに大事なのである。
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『30. 会話はタダだがシンセエールには金がかかる。』
シンセエールとは、フェレンギ人のアルコールで、悪酔いをしないようにした合成酒とのこと。
まず言えるべきは、タダの会話では、やはり、タダの情報しか引き出せない。
価値のある、商売につながる情報を得ようとするなら、シンセエール分のコストを払って、購わねばならないといった次第を、フェレンギ人は語るのであろう。
また、無闇矢鱈に飲み歩くな、と釘を刺しているのかもしれない。
コネ作り・縁作り・ネットワーク作りと称して、飲みに飲む人がいるが、商売人の飲み方ではない。
単に、遊びたいだけの話であるが、当の本人は、良心にもとるのか、これも仕事の1つと言って、理由を付けて飲み遊ぶのである。
商売で飲む人は、飲む人を冷酷なほどに選ぶ。
金を使って無意味に飲むな、ビジネスと称して飲み歩くなと、諭しているようにも思われる。
※ ちなみに、「フェレンギ人」とは、『スタートレック』に登場する、金儲け☆大好き星人です。