ブシ‐「ふ」の付く生薬:登録販売者「医薬品」

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」に登場する「生薬」の試験対策ページ。本ページでは、「ふ」の付く生薬の「ブシ」について、見ていきます。「オンジ」の傾向と対策、優先順位、語呂あわせや、頻出ポイントをまとめています。そのほか、過去問を「○×問題」形式で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用に。独学者向け。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 空白問題
  6. 生薬リンク

おさらい

 復習用に、手引きの説明文を抜粋しておきます。

 「ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬で、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。」

 「血液循環が高まることによる利尿作用のほか、鎮痛作用も示すが、」

 「アスピリンなどと異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害などの副作用はない。

 「なお、ブシは生のままでは毒性が強いことから、その毒性を減らし有用な作用を保持する処理を施して使用される。

 …以上です。

 基原は、語呂合わせの「武士の兜(ブシのカブト)」で憶えます。

 効能は、どれも出題実績があります。すべて押えておきましょう。

 「アスピリン」以下の記述も、ストレートに問われたことがあるので、チェックしておくべきです。

 なお、当該ブシのように、「使用上の注意」のある生薬は、「登録販売者「注意事項」のある生薬のまとめ」を、参考にしてください。

 また、「名称‐基原‐効能」以外の記述がある生薬を、「登録販売者「その他の記載」のある生薬のまとめ」に、まとめています。

 余裕があれば、ここまでチェックしておきましょう。

傾向と対策、優先順位

 「ブシ」は、生薬でも突出した出題率を誇ります。

 必ず押えておきましょう。選択肢の1つを“確実”に潰せます。

 よって、優先順位は、「かなり高い」です。

 なお、当該成分が配合された市販薬には、「 【第2類医薬品】ツムラ漢方八味地黄丸料エキス顆粒A 64包 」などがあります。

 生薬の効能・効果が頭に入らないときは、実物の説明書きや成分表で、頭に入れていきましょう。

過去問○×問題

 当該生薬は…、

 ① ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬で、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。

 ② ブシ --- 鎮痛作用

 ③ ブシは、鎮痛作用を示し、アスピリンと同様、胃腸障害の副作用を示す。

 …といった感じに出題されています。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

 ③の正誤はこちらです。

①の解説

 ①の「ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬で、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ」ですが、正しい記述です。

 「ブシ」で最もよく出る問題です。

 当該選択肢を丸ごとすべてを憶えましょう。

 基原は「ハナトリカブト又はオクトリカブト」とあるように、あの有名な「トリカブト」です。

 基原の憶え方ですが、「武士(ブシ)の兜(カブト)」くらいに憶えます。

 「武士」は、言うまでもなく、「ブシ」です。

 「兜(カブト)」は、基原の「ハナトリ“カブト”又はオクトリ“カブト”」に当たります。

 本試験では、「入れ替え」問題として、たとえば、「生薬○○は、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根」うんぬんの出題があるので、基原だけでも押さえておくと、かなり有利に働きます。

 次に、効能は、「心筋の収縮力を高めて血液循環を改善」です。

 当該ブシのキーワードなので、意識して憶えましょう。

 こんな次第で、解答は、「○」と相なります。

②の解説

 ②の「ブシ --- 鎮痛作用」ですが、正しい記述です。

 ブシには、「心筋の収縮力を高めて血液循環を改善」するほか、鎮痛作用、利尿作用もあります。

 出題実績があるので、押えておきましょう。ブシは、ホント、油断ができません。

 こんな次第で、解答は、「○」と相なります。

③の解説

 ③の「ブシは、鎮痛作用を示し、アスピリンと同様、胃腸障害の副作用を示す。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「アスピリンと同様、胃腸障害の副作用を示す。」のところです。

 「ブシ」ですが、手引きには…、

 「鎮痛作用を示すが、アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない。

 …とあります。

 ブシは、アスピリン等と異なり、胃腸障害等の副作用は示さないです。

 こんな次第で、解答は、「×」と相なります。

 なお、私見ですが、これまでの「ブシ」の問題で、一番難しいと思います。

 ③の問題は、「茨城県 R3 第98問」で問われたものです。

 大半の受験生にとって、盲点だったと思います。

 今後の出題に備えて、要チェックです

使用上の注意

 なお、手引きには、「使用上の注意」的な記述があり…、

 「なお、ブシは生のままでは毒性が高いことから、その毒性を減らし有用な作用を保持する処理を施して使用される。

 …と明記されています。

 「使用上の注意」なので、出題される可能性があります。チェックしておきましょう。

 参考:登録販売者「注意事項」のある生薬のまとめ

空白問題

 暗記用に、空白問題を出しておきます。

 ブシ --- 「○○の○○○を高めて○○○○を○○する。○○。○○。」

 すらっと出るようなら、OKです。アレレなら、ページの上の方を見つめてください。

生薬リンク

 「ふ」の付く生薬へのリンクです。

 ブクリョウ

 ブシ

 は行・インデックス

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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