宅建士(宅地建物取引士)の「宅地造成等規正法」では、「許可」が頻出論点であるが、本試験では、「超える(超)」の使い分けを問う問題が出題される。そこで、このページでは、語句の整理と閾値(しきいち)チェックを行う。
| カテゴリー: 宅建 | Tags: 宅建, 宅建‐法令上の制限, 宅建ノート‐宅地造成等規制法
「宅地造成等規正法」の頻出論点に、「許可」の「要・不要」があります。
本試験では、「超える(超)」の閾値(しきいち)が問われるので、整理して憶えておきましょう。
参考:以下・以上・未満・超える
おさらいからです。
「宅地造成等規正法」の「宅地造成」ですが、以下の場合に、「宅地造成」に該当するので、知事の「許可」が「必要」となります。
挙げていくと…、
・「切土」で、その切土部分の高さが「2mを超える」崖を生ずることとなるもの。
・「盛土」で、その盛土部分の高さが「1mを超える」崖を生ずることとなるもの。
・「切土と盛土」とを同時にする場合に、盛土に高さが1m以下の崖を生じ、かつ、切土および盛土をした部分に(全体)で、高さが「2mを超える」崖を生ずることとなるもの。
・先の3つに該当しない切土または盛土で、切土または盛土をする土地面積が「500㎡を超える」もの。
…となります。
試験に出るのは、括弧書きの「数字+超える」のところです。
切土の場合、「2mを超える」崖を生ずることとなる場合、「許可」が「必要」です。
先の規定には、「超」とあります。
「超」なので、数字を“含みません。”
つまり、切土で「2m」の崖は、“含まれない”ことになるので、「許可」が「無用」となります。
逆を言えば、「2.111111m」とかの崖が生じる場合、「許可」が「必要」となるわけです。
試験的には…、
「切土・・・2m“超”の崖(2.111111mとかの崖)・・・許可必要」と…、
「切土・・・キッチリ2mの崖・・・許可無用」と…、
…2つで1つ的に、憶えてしまいましょう。
要領的には同じです。
「盛土」の場合、「1mを超える」崖を生ずることとなる場合、「許可」が「必要」です。
「超」なので、数字を“含みません。”
よって、盛土の「1m」の崖は、“含まれない”ことになるので、「許可」が「無用」となります。
逆を言えば、「1.111111m」とかの崖が生じる場合、「許可」が「必要」となります。
試験的には…、
「盛土・・・1m“超”の崖(1.111mとかの崖)・・・許可必要」と…、
「盛土・・・キッチリ1mの崖・・・許可無用」と…、
…まとめて、憶えてしまいましょう。
「切土と盛土とを同時にする場合」ですが、要領的に同じです。
「超」なので、数字を“含みません。”
「2mを超える」崖を生ずることとなる場合、つまり、「2.111m」とかの崖が生じる場合に、許可が「必要」となります。
よって、キッチリ「2m」の崖の場合は、許可が「無用」です。
先に見たように、「先の3つに該当しない切土または盛土で、切土または盛土をする土地面積が500㎡を超えるもの」の場合に、許可が「必要」となります。
「超」なので、数字を“含みません。”
「土地面積が500㎡を超える」場合、つまり、「500.111㎡」とかだと、許可が「必要」となります。
反対に、土地面積がキッチリ「500㎡」の場合は、許可が「無用」となります。
テキストの上記規定は、個々の数字の「裏」を取って、本試験に臨んでください。
不安のある人は、先の「以下・以上・未満・超える」を、一読してみてください。
2020年7月27日 12:24 PM
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