毒物劇物取扱者試験の「実技」や「性質等」では、毒物劇物の特徴うち、「におい」がよく問われる。鑑別の論点以外にも、選択肢の1つで登場したりする。実技では、当該においで毒物劇物を当てる問題もあるため、「におい」に特徴のある毒物劇物は憶えておくべきである。本ページでは「毒物」でにおいのある物を述べる。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 毒物劇物取扱者, 毒物劇物取扱者‐実技・性質
毒物劇物取扱者試験で問われる「毒物」のうち、「におい」に特徴のあるものをまとめています。
たくさんあるので、細切れ時間などで消化してください。
毒物で「におい」に特徴があるのは、以下の通りです。
ところで、試験では、毒物か劇物かを問うてくることもあるので、「何が○物」なのか、区別できるようになっておきましょう。
黄りんは、「ニンニク臭」がします。
なお、黄りんは、「白色または黄色のロウ状固体」です。
鑑別で、「暗いところで青白く光る」が出ます。
空気に触れると「自然発火」します。んなもんで、「水に漬けて保存」します。
三塩化ホウ素は、「干草の匂い」がします。
三塩化ホウ素の「ホ」と、干草の「ほ」とを、絡めて憶えましょう。
なお、三塩化ホウ素は、「無色の液体または気体」で、常温では「気体」です。
ジボランは、「ビタミン臭」がします。
ジボランの「ジ」を「G」と見立て、「ビタミンG」くらいに憶えるといいでしょう。
なお、ジボランは、「無色の可燃性気体」です。
セレン化水素は、「ニンニク臭」がします。
なお、セレン化水素は、「無色の気体」です。
また、二酸化セレンは、「不快臭」がします。
ヒドラジンは、「アンモニア臭」がします。
「ヒドラのおしっこアンモニア」くらいに覚えるとよいでしょう。
なお、ヒドラジンは、「無色の油状液体」で、ロケット燃料です。
ホスゲンは、「青草臭」がします。
ホスゲンの「ホス」を「ボス」に見立て、新米管理職を揶揄する「ケツの青いボス」くらいで憶えるとよいでしょう。
なお、ホスゲンは、「無色の窒息性圧縮液化ガス」です。「染料」の原料ですが、WW1では、毒ガスとして使われました。
メチルメルカプタンは、「腐ったキャベツのような悪臭」がします。
“腐ったキャベツ”と、なんとも面白みのある表現なので、すぐ、憶えられるはずです。
なお、メチルメルカプタンは、「気体」です。用途は、「付臭剤」です。
メルカプトエタノールは、「腐った卵のような不快臭」がします。
先のメチルメルカプタンは「気体」でしたが、当該メルカプトエタノールは、「液体」です。色は、「無色または淡黄色」です。
引火性があります。
リン化水素(ホスフィンは、「腐った魚の臭い」がします。
少女名でよくある「りん」で、「りんが腐った魚を持っている」くらいに憶えるとよいでしょう。
リン化水素は、「無色の気体」です。自然発火します。
以上が、毒物でにおいに特徴があるものです。
よく出る論点なので、お気に入りにでも入れて、暇な時間に、何回も眺めるとよいでしょう。
ところで、試験で一番よく出るのは、「有臭か、無臭か」です。
ほとんどの毒物劇物は、「無臭」です。故に、「有臭」なものが狙われるといった次第です。
本試験では、たとえば、「黄りんは、無臭の固体である」といった感じで、出ることが多いです。もちろん、「×」です。黄りんはニンニク臭です。
当該「有臭か、無臭か」だけは、判別できるようになっておきましょう。
ところで、勉強方法等は「毒物劇物取扱者の独学」を、使用教材については「教材レビュー」を参考ください。
2018年9月19日 9:03 AM
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