毒物劇物取扱者試験の「実技」や「性質等」では、毒物劇物の特徴うち、「におい」がよく問われる。本ページでは、「毒物」で「刺激臭」のあるものをまとめている。鑑別の論点以外にも、選択肢の1つで登場したりするので、刺激臭のある毒物は押さえておくべきである。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 毒物劇物取扱者, 毒物劇物取扱者‐実技・性質
毒物劇物取扱者試験で問われる毒物のうち、刺激臭系あるものを“ざっくり”まとめています。
たくさんあるので、細切れ時間などで消化してください。
くだらない語呂ですが…、
「ありえん、りんが53歳?!風化するもんだ」
…くらいに憶えます。
語呂の詳細ですが…、
あり・・・アリルアルコール
えん・・・塩化ホスホリル
りんが53歳・・・三塩化りん、五塩化りん
風化→フッ化・・・フッ化水素、フッ化水素酸
…ってな塩梅です。
毒物で、刺激臭のあるものは、以下の通りです。
「アリルアルコール」ですが、アルコールとあるように、「引火性」です。
んで、水に溶けます。有機溶剤にも溶けます。
蒸気は空気より重いので注意が必要です。(気づかないうちに滞留していることがあります。)
なお、アリルアルコールは、「無色の液体」です。
「塩化ホスホリル」は、「無色の液体」です。
空気中の湿気で加水分解され、白煙を生じます。
腐食性あります。
不燃性です。
「五塩化りん」と「三塩化りん」ですが、刺激臭あります。
なお、五塩化りんは、「淡黄色の結晶」です。
んで、三塩化りんは、「無色の液体」です。
まあ、あまり出ないので、軽く押えておきましょう。
「フッ化水素」ですが、反応性に富むフッ化物です。
フッ化水素は、「不燃性の無色の液化ガス」です。
ガスは、空気より重いです。
腐食性あります。
「フッ化水素酸」ですが、先のフッ化水素を水に溶かしたのが、当該フッ化水素酸です。
フッ化水素酸は、「無色、または、わずかに着色した透明な液体」です。不燃性。濃いものは白煙を生じます。
用途がそこそこ出ます。フッ化水素酸は、「ガラスのつや消し」や「エッチング剤」に使用されます。
また、性質の論点の「貯蔵」も出ます。
フッ化水素酸は、金属、ガラス、コンクリートを腐食します。んなもんで、ポリエチレン等の容器を使用します。
以上、ざっと「毒物」で、刺激臭のあるものをまとめました。
刺激臭系は、他にもありますが、それらは、各自、受験予定の試験傾向を踏まえて、勉強してみてください。
刺激臭系の論点があまり出てないようなら、細かいものや出題実績のほとんどないものは、捨てましょう。
さて、一番よく出る論点は、「有臭か?、無臭か?」です。
試験では、たとえば、「フッ化水素酸は、無臭の液体である。」ってな感じで問われます。もちろん、「×」です。
時間がなくとも、「有臭か?、無臭か?」は、区別が付くようになっておきましょう。これだけで、1点取れる可能性があります。
ところで、勉強方法等は「毒物劇物取扱者の独学」を、使用教材については「教材レビュー」を参考ください。
2018年9月20日 9:28 AM
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