ダニはダニでも、野鳥由来のイエダニが湧いたときの対策について。本ページでは、「ダニスプレー」によるイエダニ対策を述べる。用意する物やどう使うかを体験に基づいて説述する。
当方のイエダニのケースは…、
野鳥の「ムクドリ」が「戸袋」に「営巣」し、雛が生まれた。当該雛が巣立った後、巣に寄生していた「イエダニ」が移動し、当方の生活圏に侵入してきた。
…といった塩梅です。
当該営巣がどのようなものかは、「グーグル画像検索‐ムクドリ 戸袋」を参考ください。当方も、こんまんまの状態になりました。
このように、ムクドリが営巣したため、当方の家屋にイエダニが湧いたわけですが、当方は、「ダニスプレー」と「避難」と「閉鎖」の、3つの対策で、イエダニの被害を抑えています。
イエダニの湧く原因は他にあるでしょうが、同じ『イエダニ』なので、参考になるかと思います。
本ページでは、イエダニ被害に一番よく効く「ダニスプレー」による対策を見ていきます。
他のイエダニ対策の、「イエダニ対策2‐避難編」と「イエダニ対策3‐閉鎖編」も、併せて参考ください。
ダニスプレーを1部屋(6~8畳)につき、3本。(被害が甚大な人や、不安な人は5本ほど。たくさん買っても来年も使えるのでOK。)
ビニル製の服。たとえば、頭巾付きのパーカーやウインドブレーカなど。(100均のぺらぺら合羽でもOK)
ダニ部屋用の専用スリッパ。(100均でOK)
マスク。
ダニスプレー参考:ダニブロッカー本体
ダニスプレー参考:ダニブロッカー詰め替え用
まず、イエダニが“ある部屋”に蔓延した場合、その部屋から他の部屋にイエダニを移さないことが大事です。
そう、2次感染・3次感染を防ぐ、といった次第です。
先に述べた、ビニール製の上着と専用のスリッパは、イエダニ部屋に入る際に、着用します。
イエダニは、ビニールには侵入できないので、上や横からのダニの接触を防ぐことができます。
スリッパは、『イエダニ部屋の専用』のものにします。
スリッパを使いまわすと、イエダニが拡散する恐れがあるからです。
マスクは、アレルギー防止用です。ダニの死骸はアレルゲンなので、“アレルギー体質でない人”も、吸い込まないほうが賢明です。
とりあえず、上記4つをそろえましょう。「ダニスプレー」以外は、100均で揃えられます。
イエダニ部屋(イエダニが発生した部屋)に入る前に、ビニル製の上着の“外側”と、ダニ部屋専用のスリッパに、ダニスプレーを噴射します。
ビニル製の上着には、表面にまんべんなく散布してください。頭巾のところも忘れずに。
先に言ったように、イエダニは、ビニルには侵入できないので、内側には噴射しなくていいです。薬剤を吹き付けるのは、外側のみ、です。
ダニ部屋専用のスリッパには、足を入れるところ、甲のところ、そして、スリッパの裏も忘れずに、満遍なくダニスプレーを噴射します。
イエダニが最もいるのは、畳かカーペットであり、従って、接触回数の最も多いところが「足」です。
このため、スリッパには、念入りにスプレーしておきます。
こうしておけば、イエダニが身体に付着しても、スプレーの殺虫成分でイエダニを倒すことができ、他の部屋への2次感染・3次感染を予防できます。
なお、ダニスプレーは、効果が1ヶ月ほど持続するので、毎日噴射する必要はありません。多くて週1~2回で十分効果があります。
ダニスプレーを吹き付けたビニル製の服とスリッパを装備し、頭巾を被って、マスクをつけたら、ダニ部屋に入ります。
ダニの湧いている部屋に入るのは、実にイヤですが、上記装備なら咬まれることはありません。
作業は1時間もかからないので、気合を入れて、部屋に入ります。(作業後のご褒美を、たとえば、フルーツタルトとかビールとかをあらかじめ用意しておくと、作業に身が入ります。)
とりあえず、換気です。
澱んだ空気を入れ替えるのと、火災予防のためです。
ダニスプレーには、おおむね危険物のエタノール(または高圧ガスのエアゾール)が入っています。
換気しないと、火事の危険があるので、必ず窓を開けます。
窓を開け空気を入れ換えたら、まずは、掃除機を掛けます。
まず、表面のイエダニを除去します。掃除機内部は乾燥しているので、吸い込んだイエダニは死滅します。
掃除機を掛け終えたら、床の畳やカーペット、じゅうたんに、ダニスプレーを散布します。
箱の説明書きを見ながら、しゅっしゅと吹き付けてください。
次に、部屋にある布製のものに、ダニスプレーを吹き付けます。たとえば、カーテンとかです。
布のところには、イエダニがいる可能性があります。目に付く布製のものすべてに、ダニスプレーを吹き付けましょう。
ちなみに、当方、椅子の肘掛(布の覆いがある)にイエダニがいて、咬まれたことがあります。
「布=イエダニ」くらいに踏まえて、ざくざくかけていきましょう。
開口部とは、「窓」や「戸・ドア・ふすま」等の、開いたところです。
『開口部』の周辺は、しっかり撒きます。
イエダニはそこそこ動くので、開口部から他の部屋に進入することが予想されます。
人が行き来できるところは、当然、イエダニも行き来できるので、戸・ドアを開けた直前のところとか、ふすまの前のところとか、窓の周り・隙間など、イエダニが移動できそうな開口部にも、ざっくりスプレーしておきましょう。
とりわけ、“あなたが入った出入口”のあたりは、しっかり撒いておきましょう。侵入の可能性が一番高いです。
さて、部屋に、押入れやクローゼットがある場合ですが、ここの散布は、場合によりけり、です。
イエダニは、エサを求めて移動します。イエダニのエサは、人の血液です。ですから、人がいないところには移動しないはずです。
当方のケースでは、イエダニが猛威を振るった部屋でも、押入れやクローゼットの中に、イエダニを見ませんでした。また、イエダニのシーズンが過ぎた後、押入れに入れていた物を身に付けても、ダニの被害はありませんでした。
ケースバイケースですが、エサのない押入れやクローゼットに、「イエダニ」が湧くケースはそうないかと思います。
問題は、押入れやクローゼットに、イエダニを侵入させないことです。
んなもんで、当方は、押入れやクローゼットの前の畳や、ふすま等の隙間に、ダニスプレーを念入りに吹き付けました。で、押入れ等のなかに、心持ち大目のパラゾールを設置して防虫していました。
実効性があったかどうかは微妙ですが、打てる手はすべて打っておくのが賢明かと思います。
なお、万が一、「イエダニ」が押入れやクローゼットに湧いていたら、ダニスプレーの対処はコストがかかるので、バルサン等で燻蒸処理するとよいでしょう。
ダニスプレーは、毎日撒かなくていいです。
一度撒けばそこそこ効くので、毎日撒くのは手間です。
ダニスプレーを散布は、多くても1週間に1回を目処に、撒くといいでしょう。
たくさん撒いても効果は重複しないので、撒きすぎると、薬剤がもったいないです。
イエダニは、気温が「25~30度」で、湿度が「90%以上」だと、活動的になるとの事です。
つまり、梅雨の間は、猛威を振るう、という塩梅です。
大阪府在の当方のイエダニ事情も、梅雨の6~7月が一番ひどく、梅雨明け後の8月になると、毎日気温が30度を超えるためか、被害が激減します。秋・冬だと一切出ていません。
こんな次第で、ダニ被害が減り始めたら、神経質に、ダニスプレーを撒かなくていいでしょう。
当方の撒き方は…、
「梅雨入り前の6月前半」は「2週間に1回」で…、
「梅雨本番の、6月後半~7月前半」は「1週間に1回」で…、
「梅雨明け後の、7月後半」は「2週間に1回」で…、
「夏真っ盛りの8月」は撒かず…、
「涼しくなり始めた、9月」はトドメ+来年用に「月1回」撒き…、
…それ以降は撒かないといった次第です。
先述したように、当方は「大阪府」在です。気象庁で大阪の気温と、皆さんが住んでいるところの気温を目処に、撒く期間を調整してみてください。
イエダニが発生したときに、最も効く「ダニスプレー」についてみてきました。
とにかく、イエダニの沸いた部屋にダニスプレーを撒くだけで、被害は格段に減ります。咬まれるのが半分以下になります。
イエダニかな?と思ったら、まず、ダニスプレーを速攻で買ってきて撒いてみてください。
参考:イエダニの判定
なお、当方のダニスプレーは、「ダニブロッカー」で、詰め替え用に「ダニブロッカー詰め替え用」を使用しています。
上記ダニスプレーの使用上の注意については、「ダニスプレー「ダニブロッカー」の使用感と注意事項」を参考ください。
他のイエダニ対策の、「イエダニ対策2‐避難編」と「イエダニ対策3‐閉鎖編」も、併せて参考ください。
2017年8月24日 10:34 AM
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