平成29年度(2017年度)の2電工・技能試験の候補問題8は、穏当に合格できる。まず、固有部分のリモコンリレーに習熟する。おおむね端子台で代用されるはず。ほかは、アウトレットボックスへの施工及び接続に慣れておく。180度曲げはここでも有効。VVR2.0は、何気に欠陥を取られやすいので、丁寧に練習しておく。
平成29年度(2017年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題8」の独学者向けポイントを見ていきます。
問題攻略の前に、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」に、ざっくり目を通してください。
結論から言うと、候補問題8は、あまり難しくありません。
本問に当たると、「ラッキー」とは行きませんが、「しめしめ、強敵ではないですぞ、西住殿」と秋山風に再現してみてください。
まず、本問は、左側の方にくちゃくちゃと図記号が固まっているので、一見難しそうですが、試験には影響ありません。
というのも、当該リモコンリレーは、端子台で代用されるからで、作業そのものは、難しくありません。
次に、アウトレットボックスですが、これも、単に「間違わないで組むだけ」なので、他の候補問題を消化していれば、間違うことはないでしょう。
ただ、本問は、アウトレットボックスに、ケーブルを都合7本、突っ込むことになるので、「180度曲げ」は必須です。
あとは、リングスリーブで「中」を使うのと、「VVR 2.0-2c」の施工があるくらいが、留意点です。
リモコンリレーは、本試験では、おおむね、端子台で代用されます。
ですから、「端子台」の作業の練習をしておけば、それで事が済みます。
ここだけを、使用済みケーブルで、最低3回は、組んでおくとよいでしょう。
なお、リモコンリレーの理屈は、念のため、テキストで確認しておいてください。万が一、試験問題を変えられると、暗記では対応できないからです。
“端子台の背景には、このような理屈があるのだなーふーんー”程度でいいので、担保として、見ておきましょう。
本問の特徴は、リモコンリレー代用の端子台からのケーブル・3本を、ボックスの「1つの穴」に入れるところです。
文字だけならなんてことはないですが、実際にやると、かなりキツキツで、硬いケーブルが互いに干渉して、接続にかなり手間取ります。
ですから、恒例の必殺技「180度曲げ」をやってみてください。
上記ひどい図のように、ケーブルを入れたら、“くっ”と180度曲げて、へんな言い方ですが、元に戻すみたいに、曲げてしまいます。
こうすると、電線を格段に把握しやすくなるので、接続間違いが、劇的に少なくなるはずです。
ところで、リモコンリレーからの3本のケーブルですが、狭い1つの穴に突っ込むことになるので、雑にやるとゴムブッシングが取れたりします。
ゴムブッシングが取れていると、「欠陥」で即落なので、注意しましょう。イライラするのはわかりますが、丁寧に施工します。
本問の特徴は、先述したように、ボックス内で、「7本」ものケーブルを接続するところです。
かなりの量となるので、落ち着いて、1つ1つ、確実に接続します。
何回も言いますが、あわてて接続を間違えると、修正には2~3分もの時間がかかります。
40分しかない本試験では、2~3分のロスは致命的なものとなります。
「ミスゼロ」の1回で終わらせられるよう、「指差し確認」しながら、接続してください。
本問で、強いて難儀と言えるのは、「VVR 2.0-2c」ケーブルです。
VVRケーブルは、外装をはぐのに、結構神経を使います。
中にある電線の絶縁皮膜に大きな傷がつくと、『欠陥』を取られて即落ちです。
テキストでは電工ナイフを使っていますが、わたしは、ストリッパでギリギリっと裂け目を入れて、後はペンチで外装を引っ張っていました。
こうすると、中の絶縁皮膜に傷がつきようがありません。
要は、絶縁皮膜に傷がなければいいので、各自、自分がうまくいくようにやってみてください。
次に「リングスリーブ」です。
本問では、あまり顔を見せない「中」が登場します。
つい、いつもの調子で、「小」や「極小」で接続しないようにしましょう。
他のページでも言っていますが、電線を接続するときは、必ず、リングスリーブの大きさと刻印(圧着マーク)を「指差し確認」して、さらに「もう一度、指差し確認」をして、がちゃんと接続します。
『リングスリーブを間違うと、修正がクソ面倒。3~5分かかる。』です。
最後に「端子台のねじ」です。
最後の最後に、端子台のねじを増し締めしてください。
というのも、見直し時に、端子台をいじる可能性があるからです。つまり、ねじを緩めて、ずれた接続を再接続したはいいが、そのまま忘れてしまった、という危険がある、ってな次第です。
本試験ではかなり緊張しているので、ねじを緩めたことを忘れる、と仮定してください。
ねじがきちんと締まっていないと「欠陥」で即落ちです。
ですから、念のため、最後の最後で、締まっているとは思うけれども、ねじを増し締めする、といった寸法です。
ここまで意を払えれば、まず、合格です。
なお、念のため、本試験での注意を述べたいのですが、長くなるので「問題文は命取り‐絶対的注意事項」に述べています。併せて、お目汚しください。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
2017年1月21日 10:47 AM
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