平成29年度(2017年度)の2電工・技能試験の候補問題3は、「TS(タイムスイッチ)」のところが、やや「難」だが、全体的にやさしいラッキー問題である。本問の練習の仕方や、攻略、要領、手順を説述する。独学者向け。
平成29年度(2017年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題3」の独学者向けポイントを見ていきます。
問題攻略の前に、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」に、ざっくり目を通してください。
候補問題3は、上の画像を見てもらえばわかるように、「TS(タイムスイッチ)」が固有部分です。
本問は、タイトルでも述べているように「ラッキー問題」です。
一見すると難しそうですが、「TS(タイムスイッチ)」の作業は、端子台で代用されるので、要領さえつかめば、全くカンタンです。
テキストのお手本を見て、後は、組み方を丸暗記するだけです。
ひとつのねじ(端子)に、電線を2本繋げるという、あまりない作業ですが、2~3回練習すれば、絶対にできるようになります。
ただ、注意すべきは、「問題文で指示される接地極」だけです。
ここを間違えると、『欠陥』で即不合格なので、慎重に作業します。
わかってはいても、指差し確認をするくらいの慎重さで臨みましょう。
本問はカンタンとはいえ、油断してはいけません。
端子台の結線方法は、『欠陥』を取られるところです。
ねじ止めが被膜が噛んでいる、被膜を剥き過ぎていると、即落ちです。
作業にも、何気に注意事項が多いので油断できません。
端子台への結線だけを3回は繰り返して、ミスゼロ状態になっておきましょう。
ところで、本試験の問題が、テキストの記述通りになるとは限りません。
端子台の作業は、試験的には「丸暗記」ですが、タイムスイッチ回路の要領を理解して、暗記に入るほうが、安全です。
丸暗記だけだと、ちょっと問題の設定を変えられただけで、落ちてしまうからです。
念のため、備えておいて、まったく損はないです。(もっと言うと、本問は簡単な部類に入るので、難易度調整が入る可能性を捨てきれないのです。)
リングスリーブは、おおむね、「小」と「極小」を使うはずです。
電線を接続するときは、必ず、リングスリーブの大きさを「指差し確認」して、さらに、刻印(圧着マーク)が正しいかどうかを「指差し確認」し…、
ほいで、もう一度だけ、リングスリーブの大きさと刻印(圧着マーク)を「指差し確認」して、「よしっ!」となったら、ガチャンと接続します。
というのも、『リングスリーブを間違うと、その修正がクソ面倒だから』です。
間違った接続部分を切り取り、ケーブルの外装を剥いで、電線の被膜を取るという“時間ロス”の権化です。
おおむね3分は、下手をすると5分は時間を取られます。
本試験は『40分』ですので、当該ミスが、いかに危ないか、お分かりかと思います。
指差し確認の時間は、間違ったことを考えれば、『絶対に、あり』です。
本問は、固有部分以外は、全く“普通”なので、そう支障はないでしょう。
他の候補問題を解いていれば、絶対にできるようになる、基本的なものばかりです。
タイトルでも言いましたが、本問は「ラッキー問題」です。
幸運にも、慎重に、きちんと、作業すれば受かる問題に遭遇したのですから、合格してしまいましょう。
ただ、「施工省略」のところは、ちょっとだけ注意しておきます。
テキストの指示通りの「施工省略」作業を徹底してください。
てきとーにやっていると、本試験の最中に(アレ、施工省略ってどうしてたっけ?!)と、軽くパニックに陥ります。
なお、念のため、本試験での注意を述べたいのですが、長くなるので「問題文は命取り‐絶対的注意事項」に述べています。併せて、お目汚しください。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
2017年1月19日 12:32 PM
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