第2種電気工事士の筆記試験の法令科目「電気工事士法」の目的はあまり出ませんが、無視できない出題率です。本ページでは、電気工事士法の目的の憶え方のコツを述べていきます。
電気工事士法の目的は、頻出事項ではありませんが、試験が難化した際に、問われてもおかしくありません。
電気工事士法は、『電気工事の“欠陥”による災害の発生の防止に寄与する』ことが、法の最大の目的です。
重要なのでもう一度言いますが、電気工事士法は、電気工事の“欠陥”をなくすことが法趣旨なのです。
ですから、たとえば、選択肢に「電気工事士法とは、電気設備の健全な工事と点検とを確保し、もって国民生活の向上を目指す云々かんぬん」とあれば、「×」と相なる次第です。
また、たとえば、「電気工事士法とは、電気工事士の資質と技術の向上を目指し、もって、社会生活の円滑な運用を図る云々かんぬん」とあれば、「×」です。
また、たとえば、「電気工事士法とは、電気用品の使用や工事、販売、製造を規制し、電気用品による危険を防止する云々かんぬん」とあれば、「×」です。
引掛け問題で、超出されそうです。
再度言いますが、電気工事士法は、電気工事の欠陥をなくすため立法化されたので、先の『電気工事の“欠陥”による災害の発生の防止に寄与する』文言がない限り、法の目的とはそぐわないわけです。
一口で言うと、電気工事士法の目的が問われたなら、「欠陥」という文言がないと「×」と相なる次第です。
筆記試験の合格者は、技能試験を受けることができるわけですが、さて、当該技能試験は、『受験生の何を調べているのか?』を知ることが大事です。
技能試験では、『欠陥の有無』が問われます。
先の話ですが、技能試験では、「欠陥」が1つでもあると、そこで不合格です。
欠陥とは、たとえば、未完成や誤接続、極性の結線ミスや、心線や皮膜の損傷が欠陥に当たります。
まあ、考えてみれば、当たり前の話なのです。
技能試験は、電気工事士の資格を定めた「電気工事士法」に基づく資格試験なのですから、法の趣旨に沿わないわけがないのです。
先述したように、電気工事士法は、『電気工事の“欠陥”による災害の発生の防止に寄与する』ことを目的としているので、応じて、技能試験では、『欠陥の有無』を徹底して問うてくるわけです。
電気工事士法の目的は、そう出るものではありません。
が、だからこそ、受験生の盲点となりがちで、難化する際に、突っ込まれて出題される、という塩梅です。
もう一度言いますが、電気工事士とは、電気工事の欠陥をなくすための資格なのだ、ということ、頭の片隅に置いておきましょう。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2016年3月1日 11:09 AM
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