第2種電気工事士の筆記試験の法令科目「電気工事士法」の「第2種電気工事士ではできない電気工作物の工事」は、そこそこの出題があります。漢字だらけでウンザリですが整理すれば憶えやすくなります。ポイントは「自家用」です。
論点の「第2種電気工事士ではできない電気工作物の工事」で、憶えるべきことは、たった「1つ」です。
憶えることは、「第2種電気工事士は、自家用電気工作物の工事ができない」という1点です。
テキストには、「500kw未満の需要設備」やら「ネオン工事」やら「非常用予備発電装置」やらが、クタクタ書かれていますが、無視してください。
2電工の試験には、ほとんど、出ないからです。
過去問を解く際は、先の「第2種電気工事士は、自家用電気工作物の工事ができない」を、そっくりそのまま、選択肢に、当てはめてください。
いいですか、「自家用電気工作物」は、何であろうと、2電工はできません。
テキストには、ネオン工事やら非常用予備発電装置について、述べられていると思います。
端的に言うと、以下の通りです。
“自家用電気工作物”のネオン工事は、「自家用電気工作物」ですから、当然、第2種電気工事士では、不可です。
“自家用電気工作物”の非常用予備発電装置の工事も、「自家用電気工作物」ですから、第2種電気工事士ではできません。
これに対して…、
一般用電気工作物のネオン工事なら、第2種電気工事士で“可能”です。
一般用電気工作物の非常用予備発電装置の工事なら、第2種電気工事士で“可能”です。
結局のところ、試験問題の大半は、「自家用電気工作物」か「一般用電気工作物」を問うているだけです。
ネオンやら何やらの『迷彩』にひっかからず、選択肢を判別するようにしてください。
先述しましたが…、
自家用電気工作物・・・2電工だと不可。
一般用電気工作物・・・2電工で可能。
…が、よく出るところと述べました。
しかし、敵もさるもので、「自家用電気工作物」の「地中電線用の管の設置工事」は、第2種電気工事士でできるかどうかを問う選択肢がありました。
「自家用電気工作物」とあるので、反射的に「第2種電気工事士ではできない」と考えた受験生を罠に陥れる、すばらしい引っかけ問題だと思います。
わたしも引っかかって、「アレレ」となったのですが、よくよく思い返せば、「地中電線用の管の設置工事」は、素人でもできる工事(=軽微作業)でした。
こんな風に、出題者も、応用的な問題を出す傾向があります。
落ち着いて選択肢を読んで、出題者の罠に、陥らないようにしてください。
最近の過去問では見かけませんが、以下の「資格」論点は、出題可能性があるので、押えておきましょう。
「自家用電気工作物」の工事には、「第1種電気工事士」の資格が必要です。
次に、「自家用電気工作物のネオン工事(500kw未満の需要設備)」と、「自家用電気工作物の非常用予備発電装置(500kw未満の需要設備)」です。
この2つは、「自家用電気工作物」なので、ふつうの2電工では、工事ができません。
しかし、2電工でも、それに対する資格を取れば、例外的に、“自家用電気工作物”の工事が可能となります。
必要な免許は…、
自家用電気工作物のネオン工事・・・「特殊電気工事資格者(ネオン工事)
自家用電気工作物の非常用予備発電装置工事・・・「特殊電気工事資格者(非常用予備発電装置工事)
…となっています。
あまり出ませんが、余裕があるなら、ここまで押えておきましょう。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2016年3月14日 11:40 AM
★みんなとシェアする
第2種電気工事士の「学科試験」には、「2系統」あって、「筆記方式」と「CBT方式」とがあります。 筆...続きを見る
以下の記事は、初めて第2種電気工事士を受験する新規受験組の人には意味のない内容です。読み飛ばしてくだ...続きを見る