第2種電気工事士(2電工)の2016年度・技能試験の候補問題‐No.8の作業ポイント。No.8は、固有部分であるリモコンリレーに絡んだ作業に習熟していれば、穏当に合格できる。端子台への接続方法と、アウトレットボックスへの施工及び接続に慣れておく。180度曲げはここでも有効である。VVR2.0は、何気に欠陥を取られやすいので、丁寧に練習しておく。
結論から言うと、候補問題8は、リモコンリレーの端子台への接続と、アウトレットボックス内での接続と、VVR2.0のみが“やや”難で、それ以外は、他の候補問題の練習でカバーできるので、難易度は高くありません。
左側の方にくちゃくちゃと図記号が固まっているので、一見難しそうですが、施工省略で、かつ、「端子台」の代用なので、意識から外して結構です。
本問は、本問の固有部分の「リモコンリレー」の端子台の作業と、それら3本のケーブルを間違いなく接続することが、練習の肝です。
まあでも、「端子台に、ケーブルを結線する」だけだし、「丁寧にやればいい」だけなので、練習して慣れてさえおけば、文系ド素人でも穏当に合格できます。
端子台への接続は、使用済みのケーブルで、5回ほど練習しておけば、鉄板でしょう。
本問の特徴は、リモコンリレー代用の端子台からのケーブル・3本を、1つの穴に入れるところです。
文字だけならなんてことはないですが、実際にやると、キツキツで、ケーブルでごちゃごちゃになるため、慣れてないと戸惑います。
ですから、候補問題の7でも述べたように、
「180度曲げろ」をやってみてください。
上記ひどい図のように、ケーブルを入れたら、180度曲げて、へんな言い方ですが、元に戻すみたいに、曲げてしまいます。
こうすると、かなり見やすくなるので、手で配線を追いやすく、作業効率が上がります。
接続間違いが、劇的に少なくなるはずです。
蛇足ながら、リモコンリレーからの3本のケーブルを、1つの穴に入れることになりますが、雑にやるとゴムブッシングが取れたりします。
これは、「軽欠陥」になるので、注意しましょう。イライラするのはわかりますが、丁寧に施工します。
また、頭がこんがらがるようなら、文系ド素人最強の技『指差し確認』で、1つ1つを確認した上で作業しましょう。
あと、難儀なのは、敢えて言うなら、「VVR 2.0-2c」ケーブルがあることです。
VVRケーブルは、外装をはぐのに、結構神経を使います。
中にある電線の絶縁皮膜に大きな傷がつくと、重大欠陥を取られて即落ちです。
テキストでは電工ナイフを使っていますが、わたしは、ストリッパでギリギリっと裂け目を入れて、後はペンチで外装を引っ張っていました。
こうすると、中の絶縁皮膜に傷がつきようがありません。
要は、絶縁皮膜に傷がなければいいので、各自、自分がうまくいくようにやってみてください。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
2016年1月15日 11:59 AM
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