第2種電気工事士(2電工)の2016年度・技能試験の候補問題‐No.13の作業ポイント。No.13は、A(自動点滅機)にからむ特殊な接続を丸暗記してしまう。これで難部分は1つ終了。メタルラス壁は、重大欠陥と計欠陥が取られるところなので、念入りに練習しておく。
候補問題の13番は、文系ド素人にとっては、厳しい問題です。
というのも、「A(自動点滅機=端子台)への接続が特殊」なのと、「メタルラス壁用の防護管の取り付け」があるためです。
本問も、練習して慣れておかないと、落ちます。
が、以下の対策を取っていれば、大丈夫なので、固有部分は最低2~3回は、練習しておきましょう。
「A(自動点滅機)」が難しそうですが、「暗記」で凌ぎます。
「A(自動点滅機)」は、「端子台」で代用されるので、付け方を丸暗記してしまいます。
ここは、他の候補問題にはない、特殊な付け方をします。
それは、「1つのところに2本の電線を挿し込む」ところで、慣れていないと、100%戸惑います。
慣れたらどうってことないのですが、「未知」や「未熟」なときだと、異質の作業が絡むだけで、あっという間に頭はド混乱してしまいます。
テキストのお手本通りにまず作って、CdS回路の理屈を押さえ、どうしてこう施工しないといけないのかを、まずは理解しましょう。
で、試験対策としては、本試験中にいちいち考えていられないので…、
端子台「1」には、本線の黒、
端子台「2」には、本線とRの白2本、
端子台「3」には、Rの黒1本、
…と憶えてしまい、その取り付け方を練習しておきます。(なお、数字は、問題の指定に従ってください。変わるときがあります。)
『取り付け』だけなので、異常に楽なはずです。
RとはVVRケーブルのことですが、候補問題の13ともなれば、工具の取り回しにも慣れてきたでしょうから、皮剥ぎなどは、大丈夫かと思います。
蛇足ですが、「施工省略」は、何気にアレレとなって、何をしたらいいかをド忘れしがちです。
ここも怖いところなので、何をすべきか手順化しておきましょう。
本問は、施工省略部分に「VVR」を使うという、他の候補問題にはないケースとなっているので、さらに「アレレ」になりやすくなっています。
防護管の取り付けは、絶対に練習が必要です。
目標タイムは「2分」ですが、本当にそうで、5分も取られると、最後の確認時間・チェックタイムが押されてしまい、試験は危険水域に突入します。
目標タイム「2分」で取り付けができるよう、最悪でも「3分」で終わらせられるように、何度も何度も練習しておきます。
ここだけでいいので、最低でも「5回」は練習しておいた方が無難でしょう。
防護管へのバインド線には、「2回以上ねじる」「2周以上巻きつける」という指定があるので、それに従います。
ここは「軽欠陥」を取られるところなので、慎重に作業します。
まあ、巻き数は常識的に防護管が動かないようになってればいいし、たとえ、欠陥を取られても「軽欠陥」なので、神経質になる必要はないです。
メタルラス壁の作業で気をつけないといけないのは…、
「付け忘れ」と「付け先間違い」です。
他の作業に気をとられてしまい、ガッチャンコと最後の接続を済ませて、ふと机の上を見ると、防護管とバインド線がたたずんでいた、なんてことは、多々あります。
当該付け忘れを防ぐには、『いつ、防護管の作業に入るのか』を、完全に決めておくのが有効です。
たとえば、『ケーブルを切ったら、一番最初に防護管をつける』とか、『自動点滅器の後にやる』とかです。
別段、上記のようにしなくてもいいです。自分がシックリ来るタイミングで、たとえば、全部作業を終えて、最終的に接続する前にやる、でもいいです。
「いつするか」を確定させておけば、「付け忘れ」という、痛恨のミスは防げます。
なお、付け忘れると、重大欠陥で落ちます。
「付け先間違い」も、頻度の高いミスです。
防護管を得意な受験生はあんまりいません。そのため「苦手意識」が先に立ち、フラフラフラッと違うケーブルに取り付けていた、なんてことがあります。(経験者は語る)
慣れていないことは、得てして、ミスします。
ですから、何度も練習して、ヘンなミスを本試験で犯さないようになっておきましょう。
できるようになっても、ちょくちょくは、3日に1回は防護管の取り付けを、使用済みケーブルで練習してみてください。
何気にアレレとなることがあります。
本試験のその日まで、技が「錆付かない」ようにしましょう。
なお、メタルラス壁の練習でバインド線がなくなったら、「電気工事士・バインド線」で、売っているので、必要なら追加購入します。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
2016年1月15日 12:44 PM
★みんなとシェアする
第2種電気工事士の「学科試験」には、「2系統」あって、「筆記方式」と「CBT方式」とがあります。 筆...続きを見る
以下の記事は、初めて第2種電気工事士を受験する新規受験組の人には意味のない内容です。読み飛ばしてくだ...続きを見る