第2種電気工事士(2電工)の2016年度・技能試験の候補問題‐No.11の作業ポイント。No.11は、Eのねじなし管に関する作業が凶悪で、ラスボス並の困難度である。ねじなし管の作業は軽欠陥を取られるので、絶対に気を抜かない。ボンド線は重大欠陥を取られるので、出題の可否はあるが、100%できるようになっておく。他に色つきIV線もあり、本文は、全候補問題中、最難関である。心して練習をする。
候補問題11は飛び抜けた難易度であり、候補問題の中で最難関問題なので、文系ド素人は、心してかからなくてはなりません。
まず、テキストの当該11番の該当ページに、付箋を貼ります。すぐに、テキストを開けるようにするためです。
本問は何度も練習する必要があり、そのための、措置です。
本問が最難関なのは、アウトレットボックスに「記号:Eのねじなし管」を取り付ける固有部分があるためです。
他の候補問題にも、山場となる固有部分がありますが、丸暗記しちゃったり手順化したりすることで、格段に、作業の負担は減少するのです。
しかし、当該ねじなし管は、そういった近道がなく、対策は練習のみ、となります。
ねじなし管には、管自体の作業に加えて、「ボンド線」の作業が“加わる可能性”があるため、手間的に厄介で、時間もそこそこに食うため、神経をすり減らします。
ねじなし管は「ラスボス」です。
本問題・ナンバー11は、最難関の受験生キラー、文系ド素人“粉砕”問題と位置づけて、各自、練習に臨んでください。
本問には、IV線に色指定があり、慣れていないと、手間取ります。
有体に言うと、「人間慣れないことをすると、必ずミスする」です。
白と黒のケーブルだと慣れているので、結線なり接続なりにミスは生じないのです。
それが単純に1本の色つき電線状態になっただけで、普段と勝手が違ってくるので、アレレとなる可能性が生じます。
かなりの確率で、「普段なら絶対しない種の間違いが起きる」と踏んでおきましょう。
それに加えて、「渡り線」を取る作業も、めんどくさいです。
例年、黒のIV線が絶妙に長くなっていて、その長い部分が、スイッチ・コンセント部分の渡り線となっています。
しかし、いつ、問題の指定が変わって、他の色になるかわかりませんし、他の問題のように、余ったVVFケーブルから取る可能性も捨て切れません。
2電工の技能試験では、本試験の前に、部品が揃っているか確かめる時間が設けられています。
当該確認時間に、IV線の長さを確かめ、どこから「渡り線」を取るか、確定してください。
こういった次第で、本問には、「落ちる要素」が実に多くあります。
ミスをなくすためには、練習あるのみ。
練習して間違えたら、『なぜ間違えたか』を反芻し、反省し、そのミスしたその日のうちに、もう一度、作り直しましょう。
心して、本問にかかってください!
個人的なことを言うと、自分の技能試験のときにこれに当たらなくて良かったぁ~!です。
でも、当たってもいいように、猛練習はしました!
まずは、本問の最難関の「ねじなし管」からです。
ねじなし管が厄介なのは、やることが雑多なために、非常に手間取る点です。
しかも、です。
ほとんどの工程に「欠陥」の判定要素が含まれており、気が抜けなくなっていて、精神的にきついものがあります。
欠陥を出さないコツは、やることを数えておいて、その数だけ、欠陥判定要素があることを、明白に認識することです。
ねじなし管では…、
①ねじ切り、②ロックナット・絶縁ブッシング取り、③ロックナット付け、④絶縁ブッシング付け、⑤ボンド線とやることがてんこ盛りです。
ねじなし管は「5つ」とまず憶えます。
どれも、「やることを忘れていたり」「間違っていたり」すると、欠陥をとられます。
特に、⑤のボンド線は、「問題で付けるように指示されているのに、つけていない」と、重大欠陥を取られて即落ちしますので、シッカリ練習しておかねばなりません。
他の①~④は、軽欠陥ですが、ミスはしないに越したことはないので、これまた、シッカリ練習しておかねばなりません。
①のポイントは、「ねじ切りは2つある」点です。
うっかりすると、ねじ切りを1個しかやってない場合があります。ねじは2つあるので、両方やるように、意識付けてください。ついつい、ウッカリします。
練習では、後々の練習のために、ねじ切りができないことでしょう。
しかし、実際にできなくても、ウォータポンププライヤを手に持ち、ねじをはさんで、『やったつもり』と一声だけ発しておきましょう。
もちろんのこと、もう片方のねじの存在を忘れてはいけません。
ウォータポンププライヤでねじをはさんで力を入れて、 『ねじ切ったつもり』と、声に出します。
こうしておけば、本試験でも2つのねじ切りを忘れないはずです。
次に、②のロックナット・絶縁ブッシング取りですが、ポイントは、「両方とも取る」と「置き場所を決めておく」です。
時折、ロックナットを取り忘れることがあり、「あれ、ない、ないぞ!」とあたふたする事があります。確実に、ねじなし管から取り外しましょう。
そして、両部品を取り外したら、あらかじめ決めておいた、『定位置』に置きます。
練習でも本試験でも、作業スペースは限られており、かなりごちゃごちゃしています。
両部品とも細かいので、適当なところに置いて見失うと、「探す」という要らざる時間を費やす羽目になります。
あらかじめ、どこに置くか、たとえば、色が濃くて太くて目立つ「電源線の近くに置く」などと決めておきましょう。
そして、③のロックナット付けです。
テキストにも書いていますが、ロックナットには『向き』があり、少し膨らんでいる方をボックスに向けて取り付けなくてはいけません。
間違えても軽欠陥なので大丈夫とはいえ大丈夫ですが、万全を期して、練習のときから気をつけます。
④の絶縁ブッシング付けですが、気が急いていると、『付け忘れる』という大ポカをしかねません。
というのも、先の③のロックナット付けで、「なんだか管が固定されたような気分」になるためです。
このため、スッカリと絶縁ブッシングの存在を忘れてしまい、そのまま提出となりかねません。
わたしは練習時に、付け忘れという大ポカを、1度やっています。
これも軽欠陥ですが、いつ重大欠陥になるかわからないので、軽とはいえ、ミスしないに越したことはありません。
最後の⑤のボンド線の取り付けです。
本試験では、省略されることを『祈りたい』ですが、「いつ付けるよう指示されるか」はわからないので、できるに越したことはありません。
テキストを見て、お手本を見て、しっかりできるようになりましょう。
ボンド線の取り付けは、輪作りもあり、「先端が出るように切る」といった細かい規定もあり、最難関作業だと思います。
先述したように、ボンド線の取り付けを忘れていると(していないと)、重大欠陥で即落ちです。
最低5回は練習しておいて、スムーズに、手間取らず、短時間でできるよう、猛練習しておきましょう。
最後に、色つきIV線についてです。
まず、問題文を「3回」読んで、指定通りにスイッチとコンセントに、色つき電線を結線します。
で、いよいよ接続となったら、文系ド素人最強の技「指差し確認」をして、色と各部品とが正確に対応していることを確認してから、ガッチャンコなりグリグリグリッと接続します。
なんでこんな手間をかけるかと言うと、本問の最難関作業であるねじなし管があるためです。
ねじなし管の諸作業には、結構な時間を食うので、心中、穏やかではありませんし、1つか2つミスでもして時間を失っていると、「焦り」まで生じています。
この場合、他の候補問題では馴染みのない色つきIV線のために、テンパってしまい、ヘンテコリンなミスをしかねません。
ケアレスミスを十重二十重に防ぐためにも、「指差し確認」で作業をします。
なお、電線管の場合、寸法のとり方が微妙に違っているので、必ずテキストにて、要領を押さえておいてください。
微妙に短くなったりで、冷や汗をかかないようにしましょう。
本問でめんどくさいのが、アウトレットボックス内での接続です。
まず、数が多いので、文系ド素人は、混乱すること必定です。
ですから、候補問題の7でも述べたように、
「180度曲げろ」をやってみてください。
上記ひどい図のように、ケーブルを入れたら、180度曲げて、へんな言い方ですが、元に戻すみたいに、曲げてしまいます。
こうすると、アウトレットボックスの上がスッキリするので、1つ1つを確かめながら、作業することができます。
難しいところ、ミスしやすいのは、以上です。
他は、極めて“普通”なので、大丈夫です。
本問は最難関なので、本試験の1週間前には、必ず1度、通して練習しておきましょう。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
2016年1月15日 1:34 PM
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