ホットミルクを作る際にできる薄い膜は、牛乳を加熱する前に重曹を一つまみ入れると、防ぐことができる。味もほとんど変わらない。
寒いと如実においしくなるのが、ホットミルクでございます。
ホットミルクは、単に牛乳を温めただけなのに、一口すすると、不思議に一心地がついて、生き返った思いのする飲み物でございます。
しかし、ホットミルクは好きだけれど、牛乳を温める際にできる湯葉のような膜が(何かイヤだなー)という人もおられることでしょう。実は、わたくしもその口でありました。(過去形)
どうにかして、あの「膜」をどうにかできないか、そういう思いが頭をよぎった人は、多々おられるように存じます。
そこで登場するのが、タイトルにあるように「重曹」でございます。
要領は、重曹一般の利用に漏れず、とても簡単です。
レンジで牛乳をチンする人は、牛乳の入ったカップに、重曹をほんの一つまみいれてから、加熱します。
「鍋派」の人は、鍋に牛乳を張ったら、先と同様に、重曹を一つまみ入れて、熱を加えていきます。
重曹を一つまみいれて過熱するだけで、あの膜ができなくなるのでございます。
入れる重曹はほんの少しですので、ホットミルクの味に障ることもありません。というか、ほとんどわからないでしょう。
原理的には、重曹の「軟水化」が、牛乳のたんぱく質の凝固を和らげるとのこと。
まあ、細かいことはよくわかりませんが、少し重曹を入れるだけで、あの“膜”ができなくなる、という塩梅でございます。
ホットミルクの「膜」が気になって躊躇する方は、ぜひとも、重曹の利用をご一考くださればと存じます。
案外、小さなお子さんに、あの膜がヤダーというケースが多いように思います。
牛乳はたんぱく質とカルシウムの貴重な補給源ですので、どうしても「飲ませたい」わけですが、ホットミルクを作る毎回毎度、スプーンで取り除くのも一手間でございます。
また、膜がカップに付いたまま時間が経つと、こびり付いて洗い物にも一手間かかってしまいます。
こういう「特に重大な実害はないが、微妙にめんどくさい」思いをしておられる方は、当該「ホットミルク+重曹」をお試しください。
すぐに効果を実感できるかと存じます。よき“ホットミルクライフ”をば。
なお、言うまでもありませんが、当該重曹利用は、食用グレードの重曹を使用します。
口にするものなので、掃除用の重曹はやめましょう。(配偶者は除く。実験してみるのもいいね。)
食用グレードの重曹は、ベーキングパウダー名目で、スーパーのパンコーナーや添加物売り場に陳列されているかと思います。
わたしは、「タンサン」という商品名の重曹を愛用しています。200グラムで250~300円くらいです。
ご近所で手に入らない方は、アマゾン等の通販でお求めください。キロ単位で買っても、掃除や洗濯で使えるので、損はありません。
2012年12月11日 11:50 AM
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