33問‐管理業務主任者 H28過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

　本問は、区分所有法‐規約についての問題です。本問の「規約に定められる・定められない」は、定番の論点です。テキストを精読する際は、この論点を念頭に、読んでいきましょう。最初は皆できませんが、後々で点数にしてくるので、落としてはいけません。

33問‐区分所有法‐規約

　

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　本問の難易度は、「ふつう」です。

　なお、解答はこちら（数字のみ）です。

解説：1

　誤った記述です。軽いひっかけです。

　「規約の設定、変更又は廃止」は、「区分所有者及び議決権の４分の３以上」で決定します。

　これは「強行規定」なので、規約で変えることはできません。

　よって、選択肢の「1」は、「規約に定められない」と相なります。

　ところで、「共用部分の重大変更」の規定と勘違いしないでください。

　当該重大変更は、「区分所有者及び議決権の４分の３以上」で決定します。

　しかし、区分所有者の定数だけは、規約で、過半数まで減じることができます。

　出題者は、当該重大変更の規約変更規定との、混同を狙ってきたように思います。

解説：2

　正しい記述です。

　集会の議長は、基本は、管理者か集会を召集した区分所有者の１人がなります。

　とはいえ、規約で別段の定めがある場合は、選択肢のいうように、「総会の議は、総会に出席した区分所有者のうちから任する」ことも可能になります。

　よって、選択肢の「2」は、「規約に定められる」と相なります。

解説：3

　正しい記述です。

　選択肢のいう「敷地及び共用部分等の変更で、その形状又は効用の著しい変更を伴わないもの」は、「軽微変更」に当たります。

　この場合、「区分所有者及び議決権の過半数」で決定します。

　しかし、これは、規約で別段の定めをすることができます。

　たとえば、「軽微変更は、理事会で決する」などともできるわけで、選択肢のいう「区分所有者及び議決権の各４分の３以上で決する。」でも可能、といった寸法です。

　よって、選択肢の「3」は、「規約に定められる」と相なります。

解説：4

　正しい記述です。よく出ます。

　管理者は、区分所有者である必要はありません。

　よって、選択肢のように、「区分所有法に定める管理者を区分所有者以外の第三者から選任する」とする規約も可能です。

　よって、選択肢の「4」は、「規約に定められる」と相なります。

　まあ、当たり前と言えば当たり前で、もし、「管理者は、区分所有者に限られる」のであれば、マンション管理業者は、常にどこぞのマンションの１室を買わないと、マンション管理ができないことになってしまいます。

答え

　「1」は「規約に定められない」です。

　「2」は「規約に定められる」です。

　「3」は「規約に定められる」です。

　「4」は「規約に定められる」です。

　本問は、「規約に定められないものはどれか？」ですので…、

　正解：1

　…と相なります。

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H28過去問一覧

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　2問：民法‐代理・・・「ふつう」。

　3問：民法‐時効・・・「ふつう」。

　4問：民法‐共有・・・「ふつう」。

　5問：民法‐請負・・・「ふつう」。

　6問：民法‐相続・・・「ふつう」。

　7問：標管委託契約書‐総合・・・「ふつう」。

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　16問：税務・・・「ふつう」。

　17問：建築基準法‐建蔽率等・・・「ふつう」。

　18問：建築基準法‐廊下階段・・・「ふつう」。

　19問：エレベーター・・・「ふつう」。

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　22問：消防用設備・・・「ふつう」。

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　27問：排水設備・・・「ふつう」。

　28問：サッシ・・・「ふつう」。

　29問：標準管理規約‐専用使用部分・・・「ふつう」。

　30問：標準管理規約‐役員・・・「ふつう」。

　31問：標準管理規約‐書類閲覧・・・「難」。

　32問：標準管理規約‐専有部分・・・「ふつう」。

　33問：区分所有法‐規約・・・「ふつう」。

　34問：区分所有法‐専有部分等・・・「ふつう」。

　35問：区分所有法‐立入・・・「ふつう」。

　36問：区分所有法‐管理組合・・・「ふつう」。

　37問：区分所有法‐保存行為・・・「ふつう」。

　38問：区分所有法‐占有者・・・「ふつう」。

　39問：区分所有法‐判例・・・「ふつう」。

　40問：借家・・・「ふつう」。

　41問：瑕疵担保責任・・・「ふつう」。

　42問：消費者契約法・・・「ふつう」。

　43問：不動産登記法・・・「ふつう」。

　44問：各種法令・・・「ふつう」。

　45問：宅建業法・・・「ふつう」。

　46問：適正化法‐指針・・・「ふつう」。

　47問：適正化法‐管理業・・・「ふつう」。

　48問：適正化法‐事務報告・・・「ふつう」。

　49問：適正化法‐分別管理・・・「難」。

　50問：適正化法‐重要事項説明・・・「ふつう」。

独学向け教材

　使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

　テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、

　過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。

　予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー：管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。

民法入門

　民法が苦手で苦手で仕方のない人は、読書で凌ぎます。

　お勧めの入門本は、「弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業」と「民法はおもしろい」です。

会計・仕訳問題

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PDF過去問演習

　また、公式の過去問は、PDFで配布されています。過去問演習は、「タブレット」が便利です。もってない人は、受験を機に、アマゾンの「Fire HD」を推奨します。最優秀のコスパです。

管理業務主任者のこまごましたもの

　管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

　興味のある方は、「管理業務主任者：ブログ記事」をばご参考ください。

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