8問‐管理業務主任者 H28過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、標管委託契約書の総合問題です。テキストを精読し、過去問演習を繰り返していれば、まず、解ける問題です。貴重な1点を確保です。

8問‐標管委託契約書‐総合問題

 

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 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、解答はこちら(数字のみ)です。

解説:ア

 正しい記述です。

 コメントによると、契約期間を跨いで行なわれる管理事務について、定額業務委託費に含める方法を採用するときは、実施時期や費用を明示し、管理事務を行なわないときの精算方法を、あらかじめ明らかにしておくべきである、と述べられています。

 よって、選択肢の「1」は、「正」と相なります。

 なお、先の「契約期間を跨いで行なわれる管理事務」ですが、選択肢の「定額業務委託費に含める方法」のほかに…、

 本契約とは別個にする方法。

 定額業務委託費以外の業務費とする方法。

 …があります。

解説:イ

 誤った記述です。

 警備業務と防災業務は、管理事務に含まれません。

 しかし、水質検査は含まれています。

 よって、選択肢の「2」は、「誤」と相なります。

 このあたりは、正確に憶えておきましょう。

 何となくですが、警備と防災は、危険なので、専門知識が必要になりそうです。んなもんで、マンション管理業者の手に余りそうです。だから、「管理事務ではない」ってな次第です。

 対して、水質検査ですが、これは、温泉や銭湯等でもやっているので、マンション管理業者でもやれそうです。ゆえに、「管理事務に含まれる」わけです。こんな感じに考えればいいと思います。

解説:ウ

 正しい記述です。

 コメントによると、専用使用部分についても、マンション管理業者が管理することになっています。

 よって、選択肢の「3」は、「正」と相なります。

 「専用使用部分」ですが、「専用部分」と混同しないようにしてください。

解説:エ

 誤った記述です。

 少なくとも、3月前に、書面で解約を申し出ることで、契約を終わらせることができます。

 管理業務の委託・受託は、言うなれば、民法の「委任契約」です。契約の底にあるのは、相互の信頼関係です。んなもんで、債務不履行等なくても、相手側に不審を抱いたなら、解約できるといった次第です。

 よって、選択肢の「4」は、「誤」と相なります。

答え

 「ア」は「正」です。

 「イ」は「誤」です。

 「ウ」は「正」です。

 「エ」は「誤」です。

 本問は、「正しい組み合わせはどれか?」ですので、「1」の「ア・ウ」となります。

 正解:1

 …と相なります。

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H28過去問一覧

 1問:民法‐行為能力・・・「ふつう」。

 2問:民法‐代理・・・「ふつう」。

 3問:民法‐時効・・・「ふつう」。

 4問:民法‐共有・・・「ふつう」。

 5問:民法‐請負・・・「ふつう」。

 6問:民法‐相続・・・「ふつう」。

 7問:標管委託契約書‐総合・・・「ふつう」。

 8問:標管委託契約書‐総合・・・「ふつう」。

 9問:標管委託契約書‐各論・・・「ふつう」。

 10問:管理費滞納・・・「ふつう」。

 11問:管理費滞納・・・「ふつう」。

 12問:標準管理規約‐費用負担・・・「ふつう」。

 13問:標準管理規約‐会計・・・「ふつう」。

 14問:会計・仕訳・・・「ふつう」。

 15問:会計・仕訳・・・「ふつう」。

 16問:税務・・・「ふつう」。

 17問:建築基準法‐建蔽率等・・・「ふつう」。

 18問:建築基準法‐廊下階段・・・「ふつう」。

 19問:エレベーター・・・「ふつう」。

 20問:防水・・・「やや難」。

 21問:水質基準・・・「難」。

 22問:消防用設備・・・「ふつう」。

 23問:耐震診断・・・「ふつう」。

 24問:住宅性能表示制度・・・「ふつう」。

 25問:安全点検・・・「ふつう」。

 26問:消防法・・・「ふつう」。

 27問:排水設備・・・「ふつう」。

 28問:サッシ・・・「ふつう」。

 29問:標準管理規約‐専用使用部分・・・「ふつう」。

 30問:標準管理規約‐役員・・・「ふつう」。

 31問:標準管理規約‐書類閲覧・・・「難」。

 32問:標準管理規約‐専有部分・・・「ふつう」。

 33問:区分所有法‐規約・・・「ふつう」。

 34問:区分所有法‐専有部分等・・・「ふつう」。

 35問:区分所有法‐立入・・・「ふつう」。

 36問:区分所有法‐管理組合・・・「ふつう」。

 37問:区分所有法‐保存行為・・・「ふつう」。

 38問:区分所有法‐占有者・・・「ふつう」。

 39問:区分所有法‐判例・・・「ふつう」。

 40問:借家・・・「ふつう」。

 41問:瑕疵担保責任・・・「ふつう」。

 42問:消費者契約法・・・「ふつう」。

 43問:不動産登記法・・・「ふつう」。

 44問:各種法令・・・「ふつう」。

 45問:宅建業法・・・「ふつう」。

 46問:適正化法‐指針・・・「ふつう」。

 47問:適正化法‐管理業・・・「ふつう」。

 48問:適正化法‐事務報告・・・「ふつう」。

 49問:適正化法‐分別管理・・・「難」。

 50問:適正化法‐重要事項説明・・・「ふつう」。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、

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 予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。

民法入門

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管理業務主任者のこまごましたもの

 管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。

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