本問は、標準管理規約‐専用使用部分についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。落としてはいけない問題です。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
正しい記述です。
まず、前提として、「窓ガラス」は、『共用部分』であるのですが、区分所有者は、「専用使用権」を有しています。
本問の窓ガラスのほか、窓枠、バルコニーといったものにも、区分所有者は、「専用使用権」を有しています。
これら「専用使用権」ある物の「日常的な管理」は、基本的に、区分所有者が行ないます。まあ、窓拭きは、マンションの持ち主がするわけです。
さて、選択肢の場合ですが、区分所有者の不注意によって、窓ガラスが壊れています。この場合、これまで同じガラスであるなら、区分所有者が修理できるのです。
とはいえ、当該修理に伴って、強化ガラスへ交換しようとしているわけです。この行為は、「共有部分に影響を与えるおそれのある」ものとなっています。
んで、当該「共有部分に影響を与えるおそれのある」修理・補修等を行なう場合は、区分所有者は、あらかじめ、理事長にその旨を申請し、承認を得なくてはなりません。
ところで、理事長ですが、こうした申請を受け取った場合は、理事会の決議により、承認・不承認を決定します。
よって、選択肢の「理事会の承認を得たうえ」のところは、正しいです。
そして、当該工事の責任についてですが、こうした“理事会の承認を受けた工事”は、当該区分所有者の負担と責任により行なうことになります。
よって、選択肢の「区分所有者がその責任と負担で行う。」のところは、正しいと相なります。
また、選択肢のケースでは、窓枠等の変更を必要としないとあるので、“重大ではない工事”であり、総会の決議も必要ではありません。
このように、標準管理規約では、共用部分にかかる工事についても、理事長・理事会の承認を得れば、区分所有者が行うことができることを想定しています。
こうした次第で、選択肢の「1」は、「正」と相なります。
まあ、ここまで考えなくてもよいかなとは思います。本問は、「誤っているものはどれか?」の問題であり、本問では、他の選択肢に、明らかに間違いの選択肢があります。そのため、選択肢の「1」を判別できなくても、最終的な解答を導くことができます。
本試験では、ここまで深く考えてしまうと、解答時間が押されてしまいます。選択肢の中には、「足止め」をするようなものも出てきます。
「1」の選択肢は、いろいろな規定を念頭に解答するので、『良問』です。しかし、本試験だと、時間のロスになりかねないので、過去問演習ではキッチリ解くが、本試験では“時間がかかりそうだから後回し”で臨んでください。
正しい記述です。
選択肢のケースは、「通常の使用に伴う」管理に該当します。
この場合、専用使用権を有する者が、その責任と負担において、網戸等の管理をすることになります。
その部屋の区分所有者は、網戸の専用使用権を有しますから、当該区分所有者が網戸の補修を行なうことになります。
よって、選択肢の「2」は、「正」と相なります。
なお、管理組合が網戸等のものに行なうのは、「計画修繕」に関することです。
正しい記述です。
選択肢のいうような、第三者による損傷は、「通常の使用に伴う」ものではありません。よって、管理組合が行なうことになります。
よって、選択肢の「3」は、「正」と相なります。
誤った記述です。
選択肢の「2」で見たように、網戸等は、その専用使用権を有する者が補修を行ないます。
専用使用権を有するのは、賃貸人である区分所有者です。よって、区分所有者の責任と負担で補修をすることになります。(まあ、選択肢のケースでは、賃借人の過失で壊れてますから、修理費用は、後々で、賃貸人が賃借人に請求するはずです。)
よって、選択肢の「4」は、「誤」と相なります。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「正」です。
「4」は「誤」です。
本問は、「最も不適切なものはどれか?」ですので…、
正解:4
…と相なります。
1問:民法‐行為能力・・・「ふつう」。
2問:民法‐代理・・・「ふつう」。
3問:民法‐時効・・・「ふつう」。
4問:民法‐共有・・・「ふつう」。
5問:民法‐請負・・・「ふつう」。
6問:民法‐相続・・・「ふつう」。
7問:標管委託契約書‐総合・・・「ふつう」。
8問:標管委託契約書‐総合・・・「ふつう」。
9問:標管委託契約書‐各論・・・「ふつう」。
10問:管理費滞納・・・「ふつう」。
11問:管理費滞納・・・「ふつう」。
12問:標準管理規約‐費用負担・・・「ふつう」。
13問:標準管理規約‐会計・・・「ふつう」。
14問:会計・仕訳・・・「ふつう」。
15問:会計・仕訳・・・「ふつう」。
16問:税務・・・「ふつう」。
17問:建築基準法‐建蔽率等・・・「ふつう」。
18問:建築基準法‐廊下階段・・・「ふつう」。
19問:エレベーター・・・「ふつう」。
20問:防水・・・「やや難」。
21問:水質基準・・・「難」。
22問:消防用設備・・・「ふつう」。
23問:耐震診断・・・「ふつう」。
24問:住宅性能表示制度・・・「ふつう」。
25問:安全点検・・・「ふつう」。
26問:消防法・・・「ふつう」。
27問:排水設備・・・「ふつう」。
28問:サッシ・・・「ふつう」。
29問:標準管理規約‐専用使用部分・・・「ふつう」。
30問:標準管理規約‐役員・・・「ふつう」。
31問:標準管理規約‐書類閲覧・・・「難」。
32問:標準管理規約‐専有部分・・・「ふつう」。
33問:区分所有法‐規約・・・「ふつう」。
34問:区分所有法‐専有部分等・・・「ふつう」。
35問:区分所有法‐立入・・・「ふつう」。
36問:区分所有法‐管理組合・・・「ふつう」。
37問:区分所有法‐保存行為・・・「ふつう」。
38問:区分所有法‐占有者・・・「ふつう」。
39問:区分所有法‐判例・・・「ふつう」。
40問:借家・・・「ふつう」。
41問:瑕疵担保責任・・・「ふつう」。
42問:消費者契約法・・・「ふつう」。
43問:不動産登記法・・・「ふつう」。
44問:各種法令・・・「ふつう」。
45問:宅建業法・・・「ふつう」。
46問:適正化法‐指針・・・「ふつう」。
47問:適正化法‐管理業・・・「ふつう」。
48問:適正化法‐事務報告・・・「ふつう」。
49問:適正化法‐分別管理・・・「難」。
50問:適正化法‐重要事項説明・・・「ふつう」。
使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、
過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。
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苦手な人の多い「会計・仕訳問題」ですが、テキストの数ページで理解は不可能です。
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管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。
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