34問‐毒物劇物取扱者(一般)関西広域連合 令和3年度(2021年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「基礎化学」の「芳香族化合物」についての問題です。完全な「理系」の問題で、危険物取扱者の甲種レベルです。文系の人は、完全“お手上げ”となる問題です。本試験では、「捨て問」となります。無理なら無理でいいです。

34問‐芳香族化合物

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説

 危険物取扱者の甲種レベルの問題です。

 参考:危険物取扱者 甲種:文系の独学

 費用対効果からして、実に厳しいです。

 文系の人は、完全な「捨て問」としましょう。本問が解けなくても、合格点を確保できます。

選択肢1

 選択肢1の「トルエンは、ベンゼンの水素原子1個をヒドロキシ基で置換した化合物で ある」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「ヒドロキシ基」のところです。

 正しくは、「メチル基」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

 選択肢2の「ナフタレンは、2個のベンゼン環が一辺を共有した構造を持つ物質であり、 用途のひとつとして防虫剤がある。」ですが、正しい記述です。

 「ナフタレン」の正しい記述です。余裕があれば、チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢3

 選択肢3の「フェノールは、石炭酸とも呼ばれ、その水溶液は炭酸よりも強い酸性を示す。」ですが、誤った記述です。

 「フェノール」は、「石炭酸」と呼ばれます。ここは、正しいです。

 しかし、酸性は、弱いです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 選択肢4の「安息香酸の水溶液は、塩酸と同程度の酸性を示す。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「塩酸と同程度の酸性を示す」のところです。

 安息香酸の水溶液は、弱酸性です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢5

 選択肢5の「サリチル酸は、分子中に-COOHと-NH2の両方を持っている。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「-COOHと-NH2」のところです。

 正しくは、「-COOHと-OH」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「誤」です。

 「5」は「誤」です。

 「正しいもの」は、

 正解:2

 >>> 次の問題へ。

独学向け教材

 教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。

 読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、

 んで、過去問兼問題集には…、

 北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、

 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、

 関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、

 九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、

 …使用します。

 理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。

こまごましたもの

 毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする