47問‐毒物劇物取扱者(一般)関西広域連合 令和3年度(2021年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「一般」試験の「性質・貯蔵・取扱方法」の「物質とその性状」についての問題です。1つだけ難しい選択肢がありますが、残りは、テキストに載っている薬剤であり、きちんと勉強した受験生なら、文系でも、何とか点を取れるはずです。

47問‐物質とその性状

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「キノリン -無色又は淡黄色の不快臭の吸湿性の液体であり、蒸気は空 気より重い。熱水、エタノール、エーテル、二硫化炭素に可 溶である。」ですが、正しい記述です。

 難しい選択肢です。「キノリン」というマイナー成分の出題です。

 テキストに、載ってないかもです。

 さて、当該キノリンですが、選択肢の言うように、無色または淡黄色で不快臭のある液体です。

 蒸気は空気より重く、水、アルコール類に溶けます。

 過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「フエノール -無色あるいは白色の結晶であり、空気中で容易に赤変する。 水溶液に1/4量のアンモニア水と数滴のさらし粉溶液を加えて温めると、藍色を呈する」ですが、正しい記述です。

 「フエノール」の正しい記述です。

 すべてフエノールの定番論点です。

 特に、鑑別に当たる「水溶液に1/4量のアンモニア水と数滴のさらし粉溶液を加えて温めると、藍色を呈する」は、ガチで押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「ぎ酸 -無色透明の結晶であり、光によって黒変する。強力な酸化剤 であり、腐食性がある。水に極めて溶けやすく、アセトン、 グリセリンに可溶である。」ですが、誤った記述です。

 「ぎ酸」ですが、無色で刺激臭のある液体です。

 なお、選択肢の言う「無色透明の結晶であり、光によって黒変」ウンヌンのものは、「硝酸銀」で、「劇物」です。

 両方とも、テキストに載っている薬剤なので、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「正しいものの組み合わせ」は、

 正解:1

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独学向け教材

 教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。

 読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、

 んで、過去問兼問題集には…、

 北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、

 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、

 関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、

 九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、

 …使用します。

 理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。

こまごましたもの

 過去問ですが、「関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)」の過去問に、解説を付与したものをアップしています。

 「1つ」で、「6県分」の過去問演習ができるので、ある意味、お得?かもしれません。

 他都道府県の傾向把握や、問題演習の「数」の確保にご利用ください。

 ・ 関西広域連合 令和1年度 過去問+解説

 また、毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。

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