本問は、「一般」試験の「性質・貯蔵・取扱方法」の「物質とその性状」についての問題です。1つだけ難しい選択肢がありますが、残りは、テキストに載っている薬剤であり、きちんと勉強した受験生なら、文系でも、何とか点を取れるはずです。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「キノリン -無色又は淡黄色の不快臭の吸湿性の液体であり、蒸気は空 気より重い。熱水、エタノール、エーテル、二硫化炭素に可 溶である。」ですが、正しい記述です。
難しい選択肢です。「キノリン」というマイナー成分の出題です。
テキストに、載ってないかもです。
さて、当該キノリンですが、選択肢の言うように、無色または淡黄色で不快臭のある液体です。
蒸気は空気より重く、水、アルコール類に溶けます。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「フエノール -無色あるいは白色の結晶であり、空気中で容易に赤変する。 水溶液に1/4量のアンモニア水と数滴のさらし粉溶液を加えて温めると、藍色を呈する」ですが、正しい記述です。
「フエノール」の正しい記述です。
すべてフエノールの定番論点です。
特に、鑑別に当たる「水溶液に1/4量のアンモニア水と数滴のさらし粉溶液を加えて温めると、藍色を呈する」は、ガチで押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「ぎ酸 -無色透明の結晶であり、光によって黒変する。強力な酸化剤 であり、腐食性がある。水に極めて溶けやすく、アセトン、 グリセリンに可溶である。」ですが、誤った記述です。
「ぎ酸」ですが、無色で刺激臭のある液体です。
なお、選択肢の言う「無色透明の結晶であり、光によって黒変」ウンヌンのものは、「硝酸銀」で、「劇物」です。
両方とも、テキストに載っている薬剤なので、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「正しいものの組み合わせ」は、
正解:1
教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。
読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、
んで、過去問兼問題集には…、
北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、
関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、
九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、
…使用します。
理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。
毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。
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