本問は、『現場監督者給料手当の処理』です。問題文には、「複数の工事現場を監督する」ウンヌンの文言がありますが、ふつうに、労務費系統の定番処理です。怖いのは計算ミスくらいです。満点取れるので、落ち着いて臨んでください。
◇問題◇
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予定配賦率の計算ですが、カンタンですね。
問題の資料には…、
「現場監督者給与手当予算額」
「監督者甲 ¥8,650,000」
「監督者乙 ¥6,575,000」
「当会計期間(1年)の現場監督延べ予定作業時間 3,500 時間」とあります。
甲と乙の給与手当の予算額の合計は、「8,650,000+6,575,000」で「15,225,000」となります。
これを、予定作業時間の「3,500時間」で割るだけです。
「15,225,000/3,500」で「4,350」となります。
「No.351 工事への予定配賦額」ですが、カンタンですね。
資料には、No.351 工事は、「93時間」とあります。
先に求めた予定配賦率は、「4,350」でした。
「4,350*93」で「404,550」が答えとなります。
問題文には、「現場監督者給料手当に関する配賦差異を計算」とあります。
工事全体の作業時間は、資料より…、
「No.350 工事 75 時間」
「No.351 工事 93 時間」
「その他の工事 124 時間」
…となっています。
作業時間を合計すると、「75+93+124」で「292」時間となります。
当該292時間に予定配賦率の「4,350」をかけ算します。
「292*4350」で「1,270,200」が予定配賦額となります。
さて、実際発生額は、資料に拠ると、「総額 ¥1,268,000」となっています。
配賦差異の作業については、「配賦差異の機械的作業‐建設業経理士2級の勉強」を参考にしてください。
多分これが一番混乱しないと思います。
先のページに従って、給料手当のT字勘定を書くと…、
…となります。
配賦差異を求めます。下の画像の赤点線四角のところです。
予定配賦額の「1,270,200」と、実際発生額の「1,268,000」の差額は、「1,270,200-1,268,000」で「2,200」となります。
当該「2,200」が配賦差異の数字です。
後は、借方差異か、貸方差異を調べるだけです。
給料手当のT字勘定の差額部分(赤点線四角)を埋める仕訳を切ろうとすると…、
借方:給料手当 2,200
貸方:配賦差異 2,200
…となります。
当該仕訳を、“配賦差異”のT字勘定に反省させてみると…、
…となります。
よって、「貸方差異」の「B」となります。
…と相なります.
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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