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配賦差異の機械的作業‐建設業経理士2級の勉強

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

建設業経理士2級の「配賦差異」の処理について。独学者向け内容。建設業経理士2級の試験勉強では、当該配賦差異の論点を避けて通れない。頭で考えると混乱してくるので、以下の画像のように、T字勘定を書いて仕訳を切るなどの、機械的な処理をすると間違わなくなる。

わかっているのに、考え出すと「???」と混乱するのが、配賦差異の処理です。

苦手な人は、以下の“機械的”なやり口を参考にしてみてください。

基本的な出題であれば、解けるはずです。

原則ド暗記事項

配賦差異の問題を解く場合、絶対に頭に刻まないといけないことがあります。

配賦差異のT字勘定原則

実際発生額は、借方(左)。

予定配賦額は、貸方(右)。

…といった次第です。

ここを100%、頭に入れていないと解けないので、しこたま暗記をしてください。

実際発生額>予定配賦額のケース

費用の実際発生額が「500円」で、予定配賦額が「400円」の「実際発生額>予定配賦額のケース」を見ていきましょう。

まず、「費用」のT字勘定を書いて、上記数字と科目を書き入れます。左記の画像がそうです。

「費用」とは、たとえば、〇〇間接費やら××部門費やら労務費等といった配賦基準が設定されている「費用」です。

これで、1段階終了です。

第2段階-仕訳を切る。

まず、先の「費用」のT字勘定の、差額部分を“埋める”仕訳を切ります。

つまり、先の画像では、点線で囲んだ部分に当たります。

「○○××費」の「貸方」を「100円」、増やすような仕訳を切ります。

冗長ですが、仕訳の切り方としては、まず、「○○××費」を「貸方」に置いて“埋める”ようにして、んで、相手勘定に、“深く考えず、自動的に”、「配賦差異」を置くといった感じです。

配賦差異の仕訳

上記仕訳を切ることで、費用の差額部分が埋まりました。

さて、次の作業に入ります。

次は、「配賦差異」の「T字勘定」に、当該仕訳を反映させます。

第3段階-仕訳転記。

さて、当該配賦差異のT字勘定には、「貸方」に「780円」の残高があったとします。

んで、先に切った仕訳を転記すると、配賦差異のT字勘定は、以下の画像のようになります。

こんな感じで、先の仕訳の「100」を転記して、「配賦差異」の残高を計算すればよい、ってな次第です。

上記画像は、「有利差異(貸方差異)」となるときの一例です。

逆の場合

逆に、当該配賦差異が、「借方」に「780円」の残高があったとします。

そうすると、残高は、「780+100」の「880円」が配賦差異の残高となります。いうまでもなく、「不利差異(借方差異)」です。

予定配賦額>実際発生額のケース

これまで見てきたケースとは「逆」の「予定配賦額>実際発生額」の場合も見ていきます。

原則は同じで、実際発生額が借方の左側で、予定配賦額が貸方の右側です。

とりあえずは、上記画像をド暗記してください。

さて、設問では、こういう事態だったとします。

先述したように、貸借の差額の「200円」を埋める仕訳を切ります。

まずは、「借方」の空いている部分を“埋めるように”、「○○××費」を「借方」に置き、んで、相手勘定は、“深く考えず、自動的に”、「配賦差異」を置く、ってな寸法です。

このような仕訳を切ることになります。

後は、同じような転記処理です。

配賦差異の残高が「貸方」に計上されていれば…、

…のように、「有利差異(貸方差異)」となります。

反対に、残高が「借方」に計上されていれば…、

…といった塩梅に、「不利差異(借方差異)」になるといった次第です。

まとめ

以上、配賦差異の機械的な作業方法を見てきました。

このように、T字勘定を切って、仕訳を切ると、混乱することなく、処理ができるように思います。

配賦差異に不安のある方は、ぜひとも試してみてください。

なお、建設業経理士2級の独学については「建設業経理士2級の独学」を…、

独学向け教材については、「教材レビュー」を参考ください。

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