建設業経理士2級 第35回 過去問+解説‐第1問(3)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『固定資産の売却処理』の仕訳。第35回試験の第1問‐仕訳問題の3問目。超絶的に基礎・基本的な問題です。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

第1問(3)‐固定資産の売却処理

 ◇問題◇

 


 ◇勘定科目群◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、お茶碗を持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、お箸を持ったり、配偶者をしまうときの方です。

処理1

 有形固定資産の売却処理です。

 本問の特徴は、「勘定科目群」を見ても、「減価償却累計額」の科目がないところです。

 よって、過年度の減価償却費は、直接、固定資産から引いていることがわかります。

 ここだけが、本問の注意点です。

処理2

 過年度の減価償却費を計算しましょう。

 問題文には、「前々期首に取得した」とあります。

 んなもんで、「2年間=24月」を、使ったことがわかります。

 んで、「当期首において ¥3,500,000 で売却」とあるので、期中処理をしなくていいことがわかります。

 問題文の指示は、「機械装置(取得価額¥5,000,000 耐用年数5年、残存価額ゼロ 定額法)」です。

 5年は、「12*5」で「60月」です。

 よって、計算は…、

 「5,000,000*24/60」の「2,000,000」が過年度の減価償却費です。

処理3

 売却処理を見ていきます。

 問題文には、「¥3,500,000 で売却し、代金は小切手で受け取った」とあります。

 受け取った小切手(他人振出小切手)は、現金同等物で、「現金」で処理します。

 意外に、ころっと忘れるので、注意してください。

処理4

 「機械装置」の処理を見ていきます。

 「機械装置」の問題文の指示は、「機械装置(取得価額¥5,000,000 耐用年数5年、残存価額ゼロ 定額法)」です。

 過年度の減価償却費は、「2,000,000」です。

 最初に見たように、本問では、「減価償却累計額」の勘定がないので、直接、機械装置を減らします。

 取得価額¥5,000,000なので、「5000000-2000000」で、残った価額は、「3,000,000」となります。

処理5

 売れた金額は、「3,500,000」です。

 売った機械装置の価額は、「3,000,000」です。

 「3,000,000」のものが「3,500,000」で売れたわけです。

 差額は、「3,500,000-3,000,000」の「500,000」で、これが利益となります。

 使用勘定科目には、「固定資産売却益」があるので、これを使うことになります。

処理6

 仕訳ですが、「資産の増加」と「資産の減少」、そして、「収益の認識」なので…、

 借方:現金 3,500,000

 貸方:機械装置 3,000,000

 貸方:固定資産売却益 500,000

 …と相なります。

 後は、それぞれの記号を、「勘定科目群」から探して、付記するだけです。

まとめとこたえ

 記号を付せば、答えは…、

 

 …です。

 >>> 次の問題へ。


第35回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:配当

 2問:社債発行

 3問:固定資産の売却処理

 4問:賞与引当金

 5問:材料貯蔵品(すくい出し式)

第2問:文章問題

 1問:工事進行基準

 2問:未払利息

 3問:有価証券の売却

 4問:総合償却

第3問 個別問題

 1問:現場監督者給料手当の処理

第4問 理論+計算

 工事原価明細表

 理論問題

第5問 精算表

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

 精算表:設問11

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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