建設業経理士2級 第35回 過去問+解説 第5問 精算表 設問1

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第35回試験の第5問『精算表』の設問1を解説するページです。当該設問は、「当座預金の差額処理」を処理する問題です。仕訳は、基礎・基本的なものなので、難しいところはありません。

第5問 精算表 設問1‐当座預金の差額処理

 ◇問題◇

 

 ◇問題全文◇

 

 ◇解答用紙◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。

 なお、精算表の丸ごとの答えはこちらです。

処理①

 ①ですが、問題文には、「事務用品の購入代金の決済のために振り出した小切手¥2,300 が相手先に未渡しであった。」とあります。

 「銀行勘定調整表」のいわゆる「未渡小切手」の処理(反対仕訳)をしますが、注意しないといけないです。

 解答用紙には、事務用品費とか消耗品費とかの勘定科目がないので、販売費及び一般管理費で処理されたことがわかります。

 よって、小切手の振出したときには…、

 借方:販売費及び一般管理費 2,300

 貸方:当座預金 2,300

 …くらいの仕訳が切られています。

 さて、では、この反対仕訳を切ると…、

 借方:当座預金 2,300

 貸方:販売費及び一般管理費 2,300

 …と相なります。

 しかし、なのです。

 この仕訳だと、事務用品の未払い分の購入代金が記帳されません。

 よって、ここでは、「販売費及び一般管理費」を使わず、「未払金」で処理します。

 よって、仕訳は…、

 借方:当座預金 2,300

 貸方:未払金 2,300

 …と相なります。

処理②

 問題文には、「完成済の工事代金¥12,000 が期末日に振り込まれていたが、発注者より連絡がなく、当社で未記帳であった。」とあります。

 これは、カンタンです。

 「当社で未記帳であった」取引の仕訳を切るだけです。

 「完成工事未収入金」が入金されたわけですから…、

 借方:当座預金 12,000

 貸方:完成工事未収入金 12,000

 …と相なります。

 「完成工事未収入金」の減算です。貸倒引当金の処理に影響するので、貸倒引当金の問題のところに、「(1)①」くらいに、メモしておきましょう。

 後は、書き間違いに注意しながら、各仕訳を「整理記入」に転記していくだけです。

確認用

 当該設問の仕訳は、「こちら」です。

 あと、念のために、問題全体の答えですが…、

 

 …こうなっています。

 >>> 次の問題はこちら。


第35回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:配当

 2問:社債発行

 3問:固定資産の売却処理

 4問:賞与引当金

 5問:材料貯蔵品(すくい出し式)

第2問:文章問題

 1問:工事進行基準

 2問:未払利息

 3問:有価証券の売却

 4問:総合償却

第3問 個別問題

 1問:現場監督者給料手当の処理

第4問 理論+計算

 工事原価明細表

 理論問題

第5問 精算表

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

 精算表:設問11

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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