第28回試験の第5問『精算表』の設問6を解説するページです。当該設問は、「貸倒引当金」を処理する問題です。問題文に少し混乱してしまいますが、落ち着いて読めば、何をどう処理すればいいか、わかると思います。今後も、こういう形で出題されるかもなので、傾向把握の一環として、問題文の“言い回し”を熟読しておきましょう。
◇問題◇
◇問題全文◇
◇解答用紙◇
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結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。
精算表で毎年のように出る問題です。
過去問をシッカリ解いて、要領をつかんでおいてください。
貸倒引当金の処理ですが、「売上債権」を計算する必要があります。
当該「売上債権」ですが、おおむね、完成工事未収入金の決済や、受取手形の貸倒処理などがあって、変動するのが常です。
本問の計算に着手する前に、「受取手形」や「完成工事未収入金」に変動がないか、変動する仕訳がないか、すべての設問をチェックしてください。
さて、「売上債権」ですが、先も述べたように、「受取手形」と「完成工事未収入金」が該当します。
本問では、「5」にて、「完成工事未収入金」に変動があり、「6,000」を減らした後の金額で処理することになります。
よって、「完成工事未収入金」は、「508000-6000」で「502,000」となります。
「受取手形」には、変動がないので、そのまんま、T/Bの数字の「198,000」で計算します。
んなもんで、「売上債権」は、「502,000+198,000」で「700,000」となります。
さて、問題文には、「売上債権のうち貸倒が懸念される債権¥5,000に対して回収不能と見込まれる¥1,450について、個別に貸倒引当金を計上する。」とあります。
何だかよくわからない日本語ですが、要は、売上債権のうちの「5,000」には、「1,450」の引当金を計上するってな次第です。
なお、穿った見方をすれば、「1,450」の方が売上債権に見えなくもなく、当該「1,450」に引当金を計上するかもと思えてしまいます。
しかし、問題文には、その「1,450」にどういう基準で引当金を当てるのか書いてないので、この点から、(この処理は違うなー)と推測してください。
正直、この設問は、日本語がアレで、「対して」や「ついて」が多用されていて、混乱してしまいます。
シンプルに、「貸倒が懸念される債権¥5,000に対して、\1,450の引当金を計上する」とあれば、受験生の大半が、素直に処理ができたと思います。
問題文には、「この貸倒懸念債権を除く売上債権については、期末残高に対して1.0%の貸倒引当金を計上する(差額補充法)」とあります。
「売上債権」の「700,000」のうち、「5,000」は、別立ての処理を行いました。
よって、設問の言う「この貸倒懸念債権を除く売上債権」は、「700000-5000」で「695000」となります。
本問では、「1%」の計上なので、「695000*0.01」で「6,950」となります。
本問は、「差額補充法」が指示されています。
T/B上には、貸倒引当金が「7,000」計上されています。
先に計算したものを集計すると、「6950+1450」で「8,400」となります。
「差額補充法」ですから、「8400-7000」で、「1,400」を計上することになります。
仕訳は、「費用」の認識と、「負債」の増加なので…、
借方:貸倒引当金繰入額 1,400
貸方:貸倒引当金 1,400
…となります。
当該設問の仕訳は、「こちら」です。
あと、念のために、問題全体の答えですが…、
…こうなっています。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
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PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
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建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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