第28回試験の第5問『精算表』の設問3を解説するページです。当該設問は、「仮払金」を処理する問題です。①の方は普通に解けますが、②が相変わらず難しく、正確な「税引き前利益」が計算できないと、解答不可です。解けなくても、仕方ないので、他の問題に尽力してください。
◇問題◇
◇問題全文◇
◇解答用紙◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。
「仮払金」なので、期中にて、たとえば…、
借方:仮払金 34,000
貸方:現金 34,000
…という仕訳が切られていた、ってな塩梅です。
要は、借方に計上されている当該「仮払金」を、振替処理するだけの話です。
なお、②は、最後の最後に処理するので、「後回し」です。無駄に時間を割かないでください。
①の「¥6,000は借入金利息の3か月分であり、うち1か月分は前払いである」ですが、まずもって、判明した分を、「支払利息」に振り替えましょう。
仕訳は、「費用」の認識と、「資産」の減少なので…、
借方:支払利息 6,000
貸方:仮払金 6,000
…となります。
次に、前払い分の処理をしましょう。
「1か月分は前払い」なのですから、残りの「2か月分」は、当期分であることがわかります。
前払いの分は、「解答用紙」を見ると、「前払費用」とあるので、これを使用します。
1か月分は、「6000/3」で「2,000」です。
仕訳は、「資産」の増加と、「費用」の減少なので…、
借方:前払費用 2,000
借方:支払利息 2,000
…となります。
なお、答えの仕訳ですが、重複する「支払利息」を消去して…、
借方:前払費用 2,000
借方:支払利息 4,000
貸方:仮払金 6,000
…でも、OKです。
②の「¥28,000は法人税等の中間納付額である。」ですが、これは、「税引き前当期純利益」を計算して、設問「11」にて、法人税等が確定しないと処理ができません。
よって、「11」にて、処理することになります。(「11」はこちら。)
当該設問の仕訳は、「こちら」です。
あと、念のために、問題全体の答えですが…、
…こうなっています。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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