第28回試験の第5問『精算表』の設問4を解説するページです。当該設問は、「減価償却費」を処理する問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
◇問題◇
◇問題全文◇
◇解答用紙◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。
おなじみ「減価償却費」の処理です。
深く考えず、解答しましょう。
①の機械装置(工事現場用)ですが、「月額¥5,000を未成工事支出金に予定計上している」とあります。
んなもんで、年額は、「5000*12」の「60,000」となります。
要は、期中にて…、
借方:未成工事支出金 60,000
貸方:機械装置減価償却累計額 60,000
…という処理をしてきた、ってな次第です。
さて、問題文から、実際発生額は、「58,000」なことがわかります。
差額は、「60000-58000」の「2,000」です。
問題文には、「差額は当期の工事原価(未成工事支出金)に加減する。」とあるので、その通りにするだけです。
本問では、実際よりも多く償却してしまったので、その分だけ、「未成工事支出金」を減らせばいい、ってな寸法です。
仕訳は、「負債」の減少と、「資産」の減少なので…、
借方:機械装置減価償却累計額 2,000
貸方:未成工事支出金 2,000
…と、相なります。
②の備品ですが、(本社用)となっています。
んなもんで、ふつうに、減価償却の期末処理をするだけです。
「解答用紙」を見ると、ご丁寧にも「備品減価償却費」とあるので、これを使用することになります。(くれぐれも、販管費で処理しないでください!)
ところで、問題文には、「このうち、¥12,000は期中取得しており、取得から半年が経過している。」とあります。
T/Bに計上されている「備品」の「36,000」のうち、「12,000」は、期中取引があったもののため、別個の処理をすることになります。
既存の「備品」は、「36000-12000」で「24,000」です。
まずもって、当該既存「備品」の「24,000」から計算していきましょう。
問題文の指定には、「残存価額ゼロ 耐用年数3年 減価償却方法:定額法」とあります。
んなもんで、「24000/3」の「8,000」が償却されます。
さて、当期購入の「備品」は、「12,000」で、「半年経過」とあります。
償却方法に変わりはないので、「12000/3」に、半年分の「*6/12」で、「2,000」が償却額です。
先の2つを合算すると、「8000+2000」の「10,000」となり、これが答えです。
仕訳は、「費用」の認識と、「負債」の増加なので…、
借方:備品減価償却費 10,000
貸方:備品減価償却累計額 10,000
…と、相なります。
当該設問の仕訳は、「こちら」です。
あと、念のために、問題全体の答えですが…、
…こうなっています。
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建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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