第26回‐総合問題 過去問(R1/9実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第26回試験の第5問『精算表』の設問3を解説するページです。当該設問は、「仮払金」を処理する問題です。「仮払金」は、例年、「法人税等」と「当期純利益」とが絡んでくるので、難しい設問となります。解ける問題は、正確に処理し、難しいほうは、ガチ「後回し」か「捨て問」が定番の処理となっています。

第5問‐精算表:設問3‐仮払金

 ◇問題◇

 

 ◇問題全文◇

 

 ◇解答用紙◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。

 カンタンな方の①だけは、キッチリ処理します。

 難しい方の②は、「後回し」か「捨て問」です。

 ②の方は、「設問10」で、まとめて述べます。

仮払金の前提

 「仮払金」ですが、要は、前もって、現金を支払っていたわけです。

 つまりは…、

 借方:仮払金 ×××

 貸方:現金 ×××

 …ってな仕訳が切られており、「仮払金」は、「借方」のほうに計上されている、ってな寸法です。

①の処理

 問題文には、「¥9,000は借入金利息の3か月分であり、うちか1月分は前払いである。」とあります。

 先に見たように、「仮払金」は「借方」に計上されているので、判明した分を、取り崩せばよいことになります。

 設問の場合、利息の支払だったわけですが、前払い分もあるので、別勘定で処理します。

 解答用紙には、「前払費用」があるので、前払い分は当該科目で処理することになります。

 問題文から、利息分は「6,000」で、前払い分は「3,000」となります。

 費用の認識と、資産の増加と、資産の減少なので、仕訳は…、

 借方:支払利息 6,000

 借方:前払費用 3,000

 貸方:仮払金 9,000

 …と相なります。

 これを、解答用紙に転記します。

②の処理

 先述したように、②の方は、「設問10」でやります。

確認用

 当該設問の仕訳は、「こちら」です。

 あと、念のために、問題全体の答えですが…、

 

 …こうなっています。

 >>> 続きはこちら。


26回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:売買目的有価証券・・・「ふつう」。

 2問:営業外支払手形・・・「ふつう」。

 3問:購入時材料費処理法・すくい出し方式・・・「ふつう」。

 4問:貸倒処理・・・「難」。

 5問:新株発行・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:本支店会計・内部利益・・・「ふつう」。

 2問:工事進行基準・・・「ふつう」。

 3問:消費税・・・「ふつう」。

 4問:配当処理・・・「ふつう」。

第3問 計算問題

 1問:計算問題・・・「ふつう」

第4問 個別問題

 理論問題・・・「ふつう」

 完成工事原価報告書・・・「ふつう」

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。

 精算表:設問1・・・「やや難」。

 精算表:設問2・・・「ふつう」。

 精算表:設問3・・・「難」。

 精算表:設問4・・・「ふつう」。

 精算表:設問5・・・「ふつう」。

 精算表:設問6・・・「ふつう」。

 精算表:設問7・・・「ふつう」。

 精算表:設問8・・・「ふつう」。

 精算表:設問9・・・「ふつう」。

 精算表:設問10・・・「難」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

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 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

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 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

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 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

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建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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