第26回試験の第5問『精算表』の設問1を解説するページです。当該設問は、「現金」を処理する問題です。仕訳は、基礎・基本的なものなので、難しいところはありません。ただ、簿記経験者は、ついウッカリ、ミスをしがちなところです。問題文をシッカリ読んで、解答して下さい。
◇問題◇
◇問題全文◇
◇解答用紙◇
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結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。
深く考えないで解答しましょう。
問題文には、「期末における現金の帳簿残高は¥7,800であるが、実際の手許有高は¥6,400であった。」とあります。
「現金」ですが、決算時には、実際の手許有高に、帳簿を修正します。
設問の場合、「7800-6400」の「1,400」が不足していることになります。
よって、当該「1,400」だけ、現金を減らす処理を行います。
資産の減少なので、仕訳は…、
貸方:現金 1,400
…と相なります。
次は、相手勘定です。
問題文には、「本社において郵便切手¥1,200を現金購入していたが未処理であることが判明した。それ以外の原因は不明である」とあります。
¥1,200の郵便切手ですが、一般的には、「通信費」で仕訳を切ります。
しかし、解答用紙には、「通信費」という独立した勘定がありません。
よって、「販管費(販売費および一般管理費)」で処理します。
費用の認識なので、仕訳は…、
借方:販管費 1,200
…と相なります。
もう1つの相手勘定です。
「それ以外の原因は不明である」とあります。
不明分は、「1400-1200」で「200」です。
解答用紙を見ると、下の方に、「雑損失」とあるので、これが使えそうです。
費用の認識なので、仕訳は…、
借方:雑損失 200
…と相なります。
先の仕訳を合体すると…、
借方:販管費 1,200
借方:雑損失 200
貸方:現金 1,400
…となります。
後は、この仕訳を、転記するだけです。
本問ですが、個人的には、いい問題ではないと思います。
よくないところは、問題文の「本社において郵便切手¥1,200を現金購入していたが未処理である」のところです。
この記述だけだと、切手が使われたかどうかが、不明です。
切手が使われていたなら、「販管費(通信費)」で100%処理できますが、未使用だった場合、「貯蔵品」で、処理することもあります。
つまりは、問題文が曖昧のため、解答用紙の「材料貯蔵品」に、計上する人も出てくる、ってな寸法です。
ただ、建設業経理士2級のテキストでは、未使用切手の「貯蔵品」処理が“載ってない”ので、こういう処理は、「テキスト外」だといえます。
よって、「貯蔵品」では処理しない、と判断もできますが、個人的には、微妙だなーと思います。
簿記経験者だと、当該設問に悩ましいものがありますが、基本的に、2建経は、複雑な処理はしないので、この点から、(たぶん、「販管費」で処理するんだろうなー)くらいの検討を付けてください。
当該設問の仕訳は、「こちら」です。
あと、念のために、問題全体の答えですが…、
…こうなっています。
1問:売買目的有価証券・・・「ふつう」。
2問:営業外支払手形・・・「ふつう」。
3問:購入時材料費処理法・すくい出し方式・・・「ふつう」。
4問:貸倒処理・・・「難」。
5問:新株発行・・・「ふつう」。
1問:本支店会計・内部利益・・・「ふつう」。
2問:工事進行基準・・・「ふつう」。
3問:消費税・・・「ふつう」。
4問:配当処理・・・「ふつう」。
1問:計算問題・・・「ふつう」
理論問題・・・「ふつう」
精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。
精算表:設問1・・・「やや難」。
精算表:設問2・・・「ふつう」。
精算表:設問3・・・「難」。
精算表:設問4・・・「ふつう」。
精算表:設問5・・・「ふつう」。
精算表:設問6・・・「ふつう」。
精算表:設問7・・・「ふつう」。
精算表:設問8・・・「ふつう」。
精算表:設問9・・・「ふつう」。
精算表:設問10・・・「難」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
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とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
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教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
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過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
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建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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