本問は『精算表』の問題。第26回試験の第5問‐総合問題の難易度は「ふつう」。本ページでは、問題全体について、総評的に述べるほか、各設問を解説したページのリンクを掲載しています。また、精算表を解く上での注意事項についても、言及しています。
◇問題◇
◇解答用紙◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
当該年度の第5問も、例年通りの出題で、難しいものはありません。
とりわけ、この回の試験は、定番の「退職給付引当金」の処理がないので、ことさらに、難易度が低くなっています。
難しいのは、毎度の事ながら、「(3)仮払金」と「(10)法人税等」です。
この2つは、すべての処理と転記と計算とが合わないと正解できないので、わたしのように“こういうのがダメな人”は、「捨て問」にして、他の設問で、部分点をガッチリつかみましょう。
また、簿記経験者は、「(1)現金」についての処理に、注意してください。
んでは、設問ごとの解説ページのリンクを挙げてから、精算表のコツなどを述べていきます。
設問(決算整理事項)の解説は、以下のとおりです。
設問の1つ1つは、カンタンな仕訳問題なのです。
しかしながら、仕訳の結果を、解答用紙に、間違いなく転記するのが、実に、難儀です。
よくある間違いは…、
・記入箇所の間違い・・・枡目がずれていたりする。
・転記忘れ・・・借方・貸方の片方しか転記していない。
・転記ミス・・・切った仕訳の数字を、間違って記入している。
…です。
こういうミスをなくすには、“表の埋め方”を、何度も練習するしかありません。
精算表の問題は、慣れさえすれば、「満点」が取れます。
解答用紙は、公式にて、PDFで公開されています。
他の問題は、何とでもなりますが、第5問だけは、実地で練習しないと、実力が付きません。
解答用紙は、3~4枚はコピーして、“ミスをしなくなるまで”、繰り返し練習してください。
精算表ですが、大事なのは、間違いのない「自分のやり方」を、模索することです。
精算表は、方法論が決まっていません。
んなもんで、自分が最もやりやすくて、ミスの少ないやり方であれば、それで、OKと言う塩梅です。
いろいろ、やり方はあります。
設問の仕訳を切ったら、即、整理欄に記入する。
設問全部の仕訳を切ってから、整理欄に記入する。
変動のありそうな設問は後回しにして、確定的な設問から、整理欄に記入する。
やさしい設問・カンタンな設問は即、整理欄に記入して、そのまま、B/S、P/Lもやってしまう。ややこしいものは飛ばす。(こうすると、即、部分点が確保できる。)
…などなどが、考えられます。
どれでもいいです。ミスがなければ、それが最上です。
わたしの場合、「決算整理の仕訳を全部切る→しかし、法人税等はパスする(合わないだろうから)→仕訳や処理に間違いがないかチェック→仕訳を、1つ1つ指差し確認しながら、整理欄に記入する→損益計算→指差し確認しながら、B/S、P/Lに記入」といった感じです。
わたしは、本当に何回も、書くところを間違うのです。借方貸方がずれている、上下にずれているなどなどで、くだらない失点をしました。よって、「指差し確認」をして、書く場所(枡目)を確かめた上で、転記をしています。こうすると、馬鹿馬鹿しいミスは、格段になくなりました。
繰り返しますが、自分が最もやりやすくて、ミスの少ないやり方であれば、それで、OKです。
過去問演習では、正解・不正解も大事ですが、どうすればミスをしないか、ミスをしないのはどういうやり方かについても、研究してみてください。
んでは、設問(決算整理項目)を見ていきましょう。
1問:売買目的有価証券・・・「ふつう」。
2問:営業外支払手形・・・「ふつう」。
3問:購入時材料費処理法・すくい出し方式・・・「ふつう」。
4問:貸倒処理・・・「難」。
5問:新株発行・・・「ふつう」。
1問:本支店会計・内部利益・・・「ふつう」。
2問:工事進行基準・・・「ふつう」。
3問:消費税・・・「ふつう」。
4問:配当処理・・・「ふつう」。
1問:計算問題・・・「ふつう」
理論問題・・・「ふつう」
精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。
精算表:設問1・・・「やや難」。
精算表:設問2・・・「ふつう」。
精算表:設問3・・・「難」。
精算表:設問4・・・「ふつう」。
精算表:設問5・・・「ふつう」。
精算表:設問6・・・「ふつう」。
精算表:設問7・・・「ふつう」。
精算表:設問8・・・「ふつう」。
精算表:設問9・・・「ふつう」。
精算表:設問10・・・「難」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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