本問は『建設業会計の理論』の問題。「原価計算制度」と「特殊原価調査」についての出題です。あまり出ない論点ですが、他の理論と比べれば、カンタンな部類です。こういうのも出るので、シッカリ押えておきましょう。『裏技』を使うのも、一手です。第26回試験の第4問の難易度は「ふつう」です。
◇問題◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
あまり出ない論点ですが、テキストには、載っているはずです。
見落としていた人は、今後に備えて、押えておきましょう。
まあ、試験的に言うと、理論問題は、ぜんぶで「4~8点」と、配点的に少ないので、できなくてもいいです。
後述する『裏技』も、参考にしてください。
「原価計算制度」のキーワードですが…、
・複式簿記
・常時継続
・過去原価、支出原価
・財務諸表作成、原価管理、予算統制など
…となっています。
まあ、「2建経の試験勉強でやっていること」と、憶えるといいでしょう。
「特殊原価調査」のキーワードですが…、
・複式簿記に記録しない
・必要に応じて行われる
・差額原価、機会原価
・経営意思決定、損益分岐点分析など
…となっています。
まあ、「ふだんの2建経の勉強でやってないこと」くらいに、押えるとよいでしょう。
設問1の「自社の作業員が施工している作業を外注したほうが良いかどうかの意思決定資料の作成」ですが、キーワードが、ドンピシャです。
「意思決定」とあるので、「特殊原価調査」となります。
よって、「B」となります。
まあ、意思決定資料の作成など、テキストのどこにも載ってないので、この点でも、「特殊原価調査」となります。
設問2の「複数の工事現場を担当している施工管理者の人件費を、各工事に予定賃率で配賦する工事原価の集計」ですが、内容的に、「原価管理」に該当します。
んなもんで、「原価計算制度」となり、よって、「A」となります。
まあ、予定配賦は、過去問演習で、毎回のようにやっているので、この点でも、「原価計算制度」と相なります。
設問3の「建設機械の買い替えに関する経済計算」ですが、これは、「経営意思決定」が一番シックリします。
んなもんで、「特殊原価調査」となります。
よって、「B」となります。
ふだんの試験勉強でも、機械の買い替えのための試算などやりませんから、この点からも、「特殊原価調査」と、判断できるはずです。
設問4の「施工中の工事に関して期末に行う総工事原価の算定」ですが、工事原価の計算は、「財務諸表作成」に必要な計算です。
んなもんで、「原価計算制度」となります。
よって、「A」となります。
工事原価の計算は、第3問あたりの計算問題や、第5問の精算表の問題で、ほぼやると思います。この点からも、「原価計算制度」と判断できます。
これは、あまり褒められたものではありませんが、ぜんぜんわからない理論問題が出たときに、やってみてください。
本問のように、「A」か「B」かの『2択』で解答するときですが、まったくわからないなら、AならすべてAで、BならすべてBで解答します。
おおむね、答えは、「A」か「B」の半々になることが多いです。
んなもんで、ぜんぶAなりぜんぶBなりで答えれば、うまく行けば2つ、運が悪くても1つくらいは、自動的に正解できることになります。
『卑怯な裏技』ですが、試験は、「1点」に泣くものです。
皆目わからないときは、こういうことをやって、1点をかじり取ってください。
答えは…、
…です。
1問:売買目的有価証券・・・「ふつう」。
2問:営業外支払手形・・・「ふつう」。
3問:購入時材料費処理法・すくい出し方式・・・「ふつう」。
4問:貸倒処理・・・「難」。
5問:新株発行・・・「ふつう」。
1問:本支店会計・内部利益・・・「ふつう」。
2問:工事進行基準・・・「ふつう」。
3問:消費税・・・「ふつう」。
4問:配当処理・・・「ふつう」。
1問:計算問題・・・「ふつう」
理論問題・・・「ふつう」
精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。
精算表:設問1・・・「やや難」。
精算表:設問2・・・「ふつう」。
精算表:設問3・・・「難」。
精算表:設問4・・・「ふつう」。
精算表:設問5・・・「ふつう」。
精算表:設問6・・・「ふつう」。
精算表:設問7・・・「ふつう」。
精算表:設問8・・・「ふつう」。
精算表:設問9・・・「ふつう」。
精算表:設問10・・・「難」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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