二級ボイラー技士 過去問+解説:令和7年4月 第30問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 二級ボイラー技士 過去問+解説:令和7年4月の第30問目の解説。本問は、「ボイラーの通風」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

第30問‐ボイラーの通風

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

 問題一覧は、こちらです。

 全問の答えは、こちらです。

選択肢A

 選択肢の「煙突によって生じる自然通風力は、煙突の高さが高いほど抵抗が大きく なるため、煙突は低いほど良い。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「煙突の高さが高いほど抵抗が大きく なるため、煙突は低いほど良い。」のところです。

 煙突の高さが長いほど、燃焼室付近と大気圧との差が“大きくなる”のです。

 ですから、自然通風力を上げるのなら、「煙突は長いほどいい」と相なります。

 銭湯とか工場とかの煙突が長いのも、自然通風力を上げるためなわけです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢B

 選択肢の「押込通風方式は、空気流と燃料噴霧流との混合が有効に利用できるため、 燃焼効率が良い。」ですが、正しい記述です。

 「押込通風」の正しい記述です。テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢C

 選択肢の「誘引通風は、比較的体積の大きな燃焼ガスを取り扱うので、炉内の気密 が不十分であると燃焼ガスが外部へ漏れる。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「炉内の気密 が不十分であると燃焼ガスが外部へ漏れる」のところです。

 誘引通風の特徴は、燃焼ガスの外への漏れ出しがないところです。

 選択肢の言う「炉内の気密 が不十分であると燃焼ガスが外部へ漏れる」のは、「押し込み通風」の性質です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢D

 選択肢の「平衡通風に必要な動力は、押込ファンと誘引ファンを併用するので、押 込通風より大きいが、誘引通風よりは小さい」ですが、正しい記述です。

 平衡通風の正しい記述です。

 押込ファンと誘引ファンを併用します。

 動力ですが、「押込通風<平衡通風<誘因通風」です。

 通風の大小関係は、よく出る論点なので、不等号は、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 設問は、「適切なものの組み合わせはどれか?」です。

 「A」は「誤」です。

 「B」は「正」です。

 「C」は「誤」です。

 「D」は「正」です。

 正解:5

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過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

令和7年4月 二級ボイラー技士 過去問

 インデックス

 問題一覧

 答え一覧

構造10問

 1問:飽和水の比エンタルピ

 2問:炉筒煙管ボイラー

 3問:貫流ボイラー

 4問:鋳鉄製蒸気ボイラー

 5問:ステー

 6問:計測器

 7問:給水系統装置

 8問:空気予熱器

 9問:水位検出器

 10問:火炎検出器

取扱10問

 11問:点火前の点検・準備

 12問:蒸気圧力上昇時の取扱い

 13問:油だきボイラーの燃焼

 14問:ボイラー緊急停止

 15問:ばね安全弁

 16問:ディフューザポンプ

 17問:水位検出器の点検及び調整

 18問:休止中の保存法

 19問:ボイラー水中の不純物

 20問:清缶剤

燃料・燃焼10問

 21問:燃料分析

 22問:燃焼語句

 23問:重油の性質

 24問:重油の成分

 25問:燃料燃焼

 26問:燃料油供給装置の構成

 27問:油バーナ

 28問:NOX

 29問:ボイラーの熱損失

 30問:ボイラーの通風

法令10問

 31問:水管ボイラー

 32問:ボイラー室

 33問:ボイラー取扱作業主任者

 34問:ガラス水面計

 35問:定期自主検査

 36問:検査及び検査証

 37問:ボイラー検査証の再交付

 38問:鋼製ボイラーの安全弁

 39問:鋳鉄製温水ボイラー

 40問:鋳鉄製ボイラー

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

 ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。

 乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。

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