二級ボイラー技士 過去問+解説:令和7年4月の第12問は、「蒸気圧力上昇時の取扱い」の問題です。知識問題です。テキストを精読し、過去問演習をしていれば、問題ありません。
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本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢の「ボイラーのたき始めは、ボイラー水の膨張により水位が上昇するが、2個の水面計の水位が同じであることを確認して水位の動き具合を監視する。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
こうすることで異常な加熱がないかどうか、判別できますね。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢の「空気抜き弁は圧力が上がり始めで開き、空気を放出させる。」ですが、誤った記述です。
空気抜き弁ですが、点火前に開けておきます。
閉めるのは、「圧力計の指針がわずかに動き始めたのを確認してから」です。
両方とも、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢の「整備直後のボイラーは、全体が冷めているので、たき始めは、通常より 燃焼量を増した状態で安定的に稼働するか確認する。」ですが、誤った記述です。
小難しい選択肢です。
間違っているのは、「たき始めは、通常より 燃焼量を増した状態」のところです。
基本的に、ボイラーのたき始めには、燃料を急激に増やさないことになっています。ボイラーの不動膨張の原因になるからです。
この点から、「通常より 燃焼量を増した状態」は、おかしいなーと判断できるかと思います。
また、整備直後のボイラーですが、ガラス管やマンホールなどの増し締めを行います。
もしかしたら閉め忘れなどがあるかもしれないためです。
「通常より 燃焼量を増した状態」で稼働させると、閉め忘れているところから蒸気が噴き出るなどの不具合・トラブルが予想されます。
この点からも、「通常より 燃焼量を増した状態」は、変だなーと推測できます。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢の「圧力計の機能に疑いがあるときは、圧力計の下部コックを閉めれば加圧 状態でも圧力計と取り替えることができるので予備の圧力計と交換する。」ですが、正しい記述です。
圧力計は、ボイラーの安全にとって、とても大事なので、機能不良のおそれがあるときは、圧力が加わっているときでも、予備と交換することになっています。
選択肢丸ごとを押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
設問は、「正しいものの組み合わせはどれか?」です。
「A」は「正」です。
「B」は「誤」です。
「C」は「誤」です。
「D」は「正」です。
正解:3
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
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過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
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