独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

パニックさん

アタマがパニくる、と試験ではよくいわれます。
パニックの原因は、焦りでございます。
焦りが高じに高じると、パニックに進展します。
パニックの特徴は、意識の先走りでございます。
意識の先走りというのは、たとえていうなら、昼飯中にもう晩御飯の事を考えているようなものでございます。
目の前の食事に注意しないと、そら、ぽろぽろ物は落とすは、となりの人の水を飲むは、よそのおかずをつつくは、赤面の至りでございます。度が過ぎると、赤面より、気味悪がられます。
もちろん、食べている昼ごはんの味もわからず、今日昼飯食べたっけ?てな感じになるのでございます。
物事をなすには、最低限の集中というのが必要でございます。
問題を解く上では、やはり1問1問、集中しないと解けないものでございます。そういう風に、作られているのでございます。
「はやく解かなくちゃ」「嗚呼、もう時間がない」などなど、雑念に気を取られ、意識だけが先の問題に行ってしまえば、実際、問題文すら落ち着いて読めなくなるのでございます。
「類は友を呼ぶ」という諫言を忘れてはいけませぬ。
問題文をシッカリ読めないと、解答に手間取ります。すると、さらに焦りを呼び起し、更なるミスを生じさしめます。そう、焦りが焦りをもう既に、呼んでいるのでございます。
もう、パニックの萌芽が生まれています。あと2問3問、同じ事態が続けば、完全パニック状態へといたることでしょう。
最終的にパニックに包まれれば、その試験で挽回する事は難しくなります。どんなに落ち着こうとしても、その時間内では無理なのです。
大切なのはパニックにならないことです。ならないように、自分を律することです。
パニックになればしてやられたのです。
先へ先へ、意識が目の前から流れ始めたら、冊子を閉ることでございます。
まずいったん止めるのでございます。焦ってやった問題演習など点数にも実力にもつながりませぬ。
閉じたら3分ほど、深呼吸でございます。焦って馬鹿ミス、パニックになって全部を落とすより、貴重な3分を犠牲にして体勢を整えるのでございます。
パニックの前感触を憶えておきましょう。

(さらに…)

惑わされずに

世の中には、あること・ないことが語られているのでございます。
情報は錯綜して、何が正しいのやらサッパリ見当がつかないことが多いのでございます。
情報と聞くときわたくしたちは、何かイイモノを念頭に浮かべるのですが、昨今では単に邪魔するものではないか、と思うようになったのでございます。
受験回数という数字がございます。この情報、役に立ちそうで役に立たないのでございます。
〇〇試験に合格したよーと聞いた時は、まず第一に「おめでとう」ということでございましょう。
「何回で?」とは面と向かって聞きにくいものでございます。水を差すようでございますし、己の心中の深いところに根ざすものを刺激しそうで怖いものでございます。
結局、生きた情報を入手しそこね、雑誌等のグラフ化され、データ化された数字を頼らざるを得なくなるのでございます。
しかし、平均の罠でございます。比較となるものがしっくり来ません。グラフを見れば、アーソデスカとしか思えません。考えようがない。
さきほどの生きた人の生きた情報なら、この人のこの生活環境などからアレコレ考えることができます。しかし、グラフだけなら考えようがない。全く背景がつかめない。
1回だと頭よく、2回だと普通で、3回だとバカ、えてして短絡的な考えになってしまうのでございます。正しいか正しくないかは横に置かれ、既成事実となっている数字がひとり歩きするものでございます。
情報に振り動かされない、やり方をずらさないようにすべきでございます。
馬鹿げた事を見たために、試験勉強がイヤになったりするものでございます。
情報の厄介な点は、発信者の問題がございます。そして、発信媒介の問題もあるのでございます。
せめて、受験勉強中は、情報は制限すべしと申し上げます。無駄なこと、意味のないことで、惑わされないようご配慮を申し上げます。

(さらに…)

捨ててしまう

理想と現実は違うものでございます。
理想をいえば、試験に出たところは全部、やっておくべきなのでございます。
しっかりとテキストを読み、問題を解き、重要語句、公式・構文はキチンと憶えておくべきなのでございます。
しかし現実には、なんだかんだでむらが出てきてしまうものでございます。
捨て問、という考え方がございます。
その内容が試験に出た時点で、捨てるということでございます。
1秒で考えず、次の問題・選択肢に移る、という塩梅でございます。
他の人はできるかも知れんけど、自分にはどうしても難しい物はあるのでございます。コレまで何度もやってみたが、うまく行く感じがないのでございます。
「コレやるぐらいだったら、ほかんとこやろ」とすっぱりあきらめ、他の箇所をしっかりと、頻出で誰でも点を取る事項をやるほうが、精神的にも戦術上でも利があると申せましょう。
苦手な論点、内容は、即、ゼロ解答、ほぼ無視でございます。
ただ「捨て問」に必要な考えは、自分が捨てる内容だけは憶えておくということでございます。
「はい、知らん、次の問題ー♪」と即答できるのも、実は問題演習の賜物でございます。
ある程度の回数の問題演習の後で、できないなぁ、割に合わないなぁ、と思う事項に捨て対策を取ってくださればと存じます。
したり顔をしている合格者、受験生ですが、意外に内には「できない捨て問」を抱えているものでございます。
できない、を確固たるものにするのも、お勉強のひとつでございます。
できる、だけがお勉強ではございません。

(さらに…)