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その他有価証券の「その他有価証券評価差額金」は、税金と絡めて‐簿記2級ノート

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

その他有価証券を時価評価した際に計上される「その他有価証券評価差額金」は、「税金」というキーワードで見ていくと、「どうしてこんな処理をするのか」が見えてきます。簿記2級用です。

「その他有価証券」を時価評価した際の損益は、「その他有価証券評価差額金」という、長ったらしい、まさに、犬も食わない会計学を体現した勘定科目で処理されます。

こうした処理をするのは、その他有価証券には、「税金」の問題もあるからです。

たとえば、「その他有価証券評価益」や「その他有価証券評価損」で、「その他有価証券」を評価したとします。

時価評価をした結果、「評価益」があることはわかりました。

で、先述した「その他有価証券評価益」で、収益を計上したとしましょう。

当然、当該収益は、最終的な利益に加算されて、課税対象となります。

しかし、「その他有価証券」は「売買しない」ものです。

売る予定のない株の評価益に、課税されたらたまらない、ってな塩梅です。

また、徴税する側も、「その他有価証券」の評価損が、課税対象となると、やばいものがあります。

実体のない赤字企業の株を、意図的に「いい値段」で買って、わざと評価損を計上して、利益を少なくできるからです。

こうした背景があるので、時価評価の分は、「その他有価証券評価差額金」という、“損益ではない勘定科目”でまとめる、といった次第です。

なお、「繰延税金」は、当該評価損益を、より正確に把握したものです。税は永遠なんで。

なお、勉強方法等は「簿記2級の独学」を…、

独学向け教材については、「簿記2級の教材レビュー」を一読ください。

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